1 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/06/14(金) 13:44:36.38 ID:GhZEB+dx0
ビュティ「ボーボボ。向こうになにかあるよ」
ボーボボ「あれは……」
ビュティ「高い壁だねー。街なのかな?」
ボーボボ「そうか!!しまった!!知らないうちにオレたちはあのエリアに入っていたのか!!」
ビュティ「え!?なんなの!?ここってヤバい地域なの!?」
首領パッチ「そうか!!あれが噂に名高い無敵要塞ザイガスか!!!!」
天の助「なるほど。あのザイガスか。これは腕がなるな」ポキポキ
首領パッチ「いくぞ、野郎共!!!無敵要塞ザイガスを攻略して無敵じゃなくしてやろうぜぇー!!!」ダダダッ
天の助「よっしゃー!!!オレを味わってもらおうかー!!!ザイガスさんよぉー!!!!」プルンプルン
ビュティ「ボーボボ、そうなの?」
ボーボボ「ザイガス!!!ザイガス!!!!」
ヘッポコ丸「ここは毛狩り隊巨人ブロック基地があるエリア。その名の通り、毛狩り隊全員が巨人という最凶最悪の毛狩り隊が縄張りとしているんだ」
ビュティ「そ、そんなに恐ろしい場所だったなんて……」
5 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/06/14(金) 13:51:28.24 ID:GhZEB+dx0
ウォール・ローゼ
ワイワイ……ガヤガヤ……
ビュティ「なんだー。結構、平和そうだねー」
ヘッポコ丸「そうかな」
ビュティ「え?どういうこと?」
ヘッポコ丸「ここに住む人たちは今日の食事すら満足に食べれていないようだ」
ビュティ「ど、どうして……?」
ヘッポコ丸「あっちを見てくれ」
ビュティ「え?」
サシャ「今日はおっきなところてんが手にはりましたー!!」ワッショイワッショイ
天の助「この子!!とっても純粋な目をしている!!!いいだろう!!!食べてくれ!!!しょうゆかポン酢でつけて食べてくれー!!!!」
ヘッポコ丸「食糧に困っていなければ、あんな悲惨な選択はしないはずだ」
ビュティ「そうだね」
6 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/06/14(金) 13:59:07.22 ID:GhZEB+dx0
「お前!!なんていった!?」
ビュティ「ん?なんだろう」
ヘッポコ丸「行ってみよう」
エレン「もう一回言ってみろ!!」
ボーボボ「言ってやろう。お前では毛狩り隊は倒せない」
エレン「この……!!」
ビュティ「ボーボボ!!なにやってるの!?」
ボーボボ「ビュティか。どこに行っていたんだ。探したぞ」
ビュティ「ボーボボが先に行ったんじゃない」
エレン「お前の仲間か?」
ビュティ「う、うん。そうだけど」
エレン「こいつがいきなり「お前じゃ毛狩り隊に負ける」って言ってきたんだ」
ビュティ「どういうことなの?」
ボーボボ「少年が着ている制服は毛狩り隊と戦う兵士の証だ。つまり、この少年も巨人と戦うということ。だから、オレは親切心でケンカを売った」
8 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/06/14(金) 14:07:39.37 ID:GhZEB+dx0
ビュティ「ごめんなさい。こっちが全面的に悪いみたいで」
エレン「……」
ビュティ「ほら、ボーボボも謝りなよ!!」
ボーボボ「ごめん」
エレン「もういい。じゃあな」
ヘッポコ丸「待ってくれ。オレたちも毛狩り隊と戦いながら旅をしているんだ。よかったらこのエリアの毛狩り隊のことを教えてくれないか?」
エレン「お前ら……。外から来たのか?」
ヘッポコ丸「ああ。だから、力になれるかもしれない」
エレン「外ではアイツらのことを「毛狩り隊」って呼んでるのか」
ビュティ「ここでは違うの?」
エレン「ここでは「巨人」って呼んでる」
ボーボボ「そのままだな。そのネーミングセンスの無さを恥じたほうがいい」
エレン「お前……!!」
10 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/06/14(金) 14:12:47.92 ID:GhZEB+dx0
首領パッチ「おー!!お前らぁ!!こんなところにいたのかよぉ!!さがしたじゃねぇーかぁ!!」
ヘッポコ丸「お前が勝手に走って行ったんだろ」
首領パッチ「あーん?屁っこき丸。お前、いつからオレ様にでかい口きくようになったんだぁ?」
エレン「……!」
ビュティ「どうかしたの?」
エレン「おい……」
首領パッチ「ん?誰だ?」
エレン「エレン・イェーガーだ」
首領パッチ「エレン……?知らないな」
エレン「このっ!!!!」ゲシッ!!!
首領パッチ「ぎゃぁぁぁぁ!!!!痛てぇぇぇぇ!!!!!」ズサァァァ
ビュティ「なになに!?急にどうしたの!?」
エレン「オレの顔を忘れたのかよ、お前」
首領パッチ「な、なに?ゴメンなさい……ゆるしてぇ……もう蹴らないでぇ……」
12 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/06/14(金) 14:19:14.75 ID:kN7BJHKr0
なんだこの組み合わせwww
13 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/06/14(金) 14:19:31.54 ID:GhZEB+dx0
ミカサ「エレン。どうしたの?」タタタッ
エレン「ミカサ。丁度いいところに。こいつのこと覚えてるだろ?」
ミカサ「……!」
首領パッチ「うぅ……ひどい……メイクが乱れちゃったわ」
ボーボボ「パチ子、大丈夫!?」
首領パッチ「ボボ美!!あいつよ!!あいつにやられたの!!!」
ボーボボ「あのガキは。最近、調子に乗ってるっていうエレンじゃない。ついに私たちにまで手を出してきたのね」
首領パッチ「ボボ美!!仇を討って!!」
ボーボボ「当然じゃない。見てて」
首領パッチ「ボボ美!!流石!!たよりになるぅ!」
ボーボボ「パチ子にてぇだすとは、なんぼのもんじゃぁぁぁい!!!!」ダダダッ
ミカサ「ふっ!!」ドゴォ
ボボーボ「ぐわぁぁぁぁ!!!!――てめぇ!!!この女に勝てるわけねえだろうがぁ!!!!ちょっとは考えてから助けを乞え!!!」ドゴォ!!!
首領パッチ「ぐほっ!?!」
19 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/06/14(金) 14:27:18.11 ID:GhZEB+dx0
ミカサ「あれは……あのときの……?」
エレン「ああ。間違いない。あんな生き物、この世界に二匹もいないはずだ」
ミカサ「うん」
ビュティ「あの、首領パッチくんと知り合いなの?」
エレン「知り合いなんてもんじゃねぇ……」ギリッ
ミカサ「冷静になって、エレン」
エレン「オレが調査兵団を希望したのは巨人共を駆逐するのと同時に、あの変な生き物を殺すためだ。知ってるだろ」
ミカサ「知ってる。でも、相手のことも良く分からないのに戦っても無駄死にするだけ」
エレン「今、殺さないとまた母さんみたいな犠牲者が……!!」
ミカサ「落ち着いて」
ビュティ「母さんって……。一体、何があったの、首領パッチくん!!」
首領パッチ「まてよ……。イェーガー……お、お前!!まさか……!!カルラの……!!」
エレン「そうだ!!!カルラ・イェーガーはオレの母さんだ!!!」
ボーボボ「そして、オレがボーボボ・イェーガーだ!!!!」
21 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/06/14(金) 14:33:21.82 ID:uRmbTfhRO
つまりどういうことだってばよ…………?
25 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/06/14(金) 14:43:15.87 ID:GhZEB+dx0
~回想~
「巨人だぁぁぁぁ!!!!巨人が壁を破壊したぁぁぁぁ!!!」
「逃げろぉぉぉ!!!!髪の毛をくわれるぞぉぉぉぉ!!!!」
巨人「……」ズゥゥゥン
アルミン「ぼ、僕たちも……」
エレン「こっちには家が……母さんが……!!」
アルミン「エレン!?」
ミカサ「……」テテテッ
アルミン「ミカサ!?」
アルミン「……もうダメなんだ……」
アルミン「この街も、無数の巨人に髪の毛を捕食されるんだぁぁぁ!!!!」
巨人「……」ガシッ
「ひぃぃぃ!!!やめてくれぇぇ!!!まだ、増毛したばかりでぇぇ!!!!」
ブチィッ!!!
28 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/06/14(金) 14:49:50.02 ID:GhZEB+dx0
エレン「かぁさぁぁん!!!!」ダダダッ
ボボーボ「エレン……」
ビュティ『あれ!?ボーボボなの!?』
エレン「母さん!!今、助けるから!!!」
ボーボボ「逃げなさい!!エレン!!私のことはいいから!!!」
エレン「ミカサ!!手伝え!!!柱をどかすぞ!!」
ミカサ「うん」
首領パッチ「お前らぁ!!!ここでなにしてやがる!!!すぐそこまで巨人がきてるぞ!!!逃げろ!!!」
エレン「誰だ……お前……!!!」
首領パッチ「オレか?オレは巨人駆逐軍ハジケ隊隊長、首領パッチだ!!おぼえてとけぇ!!!」
エレン「そんな隊があったのか?」
ミカサ「しらない」
エレン「そんなことはどうでもいい!!隊長なら強いんだろ!?巨人を何とかしてくれ!!」
首領パッチ「なんとかって……おまえ……」
30 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/06/14(金) 14:55:12.41 ID:GhZEB+dx0
巨人「……」ズゥゥン
首領パッチ「無理にきまってんだろぉ!!!あんなのと戦ったら、丸呑みにされちまうじゃねえかよ!!!ゆとりかよ!!!んなこともわかんねえのかよ!!!」
エレン「なんだと!!それでも兵士か!!!」
首領パッチ「そうだぁ!!!首領パッチ様だぁぁぁ!!!!おぼえとけぇぇ!!!!」
エレン「こいつ……!!」
ボーボボ「エレン!!逃げて!!生きるのよ!!!」
エレン「でも!!母さん!!!」
ミカサ「諦めない」
ボーボボ「ミカサ!!エレンをつれてにげて!!お願い!!」
ミカサ「そんなことできない」
エレン「助ける!!!絶対に助けるから!!!!」
ボーボボ「逃げろっていってのがわかんねええのかガキどもぉぉぉぉ!!!!!」
エレン「母さん!!なんでそんなこというんだよ!!!」
ボーボボ「貴様のような弱卒では巨人には勝てない。オレの生き様をその目に焼き付けておけ。これがオレの立体機動だ」シュルルル
エレン「母さん!!!鼻毛が出てるよ!!!」
32 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/06/14(金) 15:00:13.63 ID:GhZEB+dx0
ボーボボ「いくぞ!!!無駄にでかくなった豚がぁぁぁぁ!!!!!」
巨人「……」ガシッ
ボーボボ「かかったな!!!オレの腹に巻いてあるものがわかるかぁ!!!」
ミカサ「あれは……!」
エレン「ダイナマイト……!!」
ボーボボ「オレを食えば、お前は腹から爆発して死ぬ!!!食べられるものなら食べてみろぉぉ!!!」
巨人「……」ブチッ
ボーボボ「あ……」
ビュティ『あちゃー!!!髪の毛しかたべなーい!!!失敗だー!!!』
エレン「かあさぁぁぁん!!!!!」
首領パッチ「ふん。だからいわんこっちゃない」
エレン「……駆逐してやる……!!巨人も……お前も!!!!」
首領パッチ「ぎゃぁぁぁ!!!目つきこえぇぇぇぇ!!!!!隣の女の子の目つきこえぇぇぇぇ!!!!!」
ミカサ「……」
36 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/06/14(金) 15:09:47.38 ID:GhZEB+dx0
エレン「――思い出せたか?あのとき、お前が手助けをしてくれていれば……母さんは……母さんは……!!!」
ミカサ「……」
首領パッチ「まさか、あのときの小僧だったとはな。でかくなりやがって」
ボーボボ「まさか、こいつらにそんな因縁があったとは」
ヘッポコ丸「首領パッチ、そこが知れない」
ビュティ「ねえ!!そのあとどうやってエレンさんとミカサさん助かったの!?」
エレン「オレは巨人だけじゃなく、お前と戦うために対人訓練もきっちり受けた」
首領パッチ「はっ。オレに勝つってことか?寝言は寝て言え、坊主」
ボーボボ「はい、首領パッチにカツ」
首領パッチ「わーい!!トンカツだー!!わーい!!」
エレン「舐めやがって……!!ここでお前を駆逐してやる!!!」
ビュティ「やめて!!」
ミカサ「エレン。私がやる」
エレン「ミカサは下がってろ!!こいつだけはオレがやるっ!!!」
38 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/06/14(金) 15:17:22.76 ID:GhZEB+dx0
ボーボボ「次はヒレカツにする?」
首領パッチ「あぁぁ!!!油っこいんだよ!!!オレはてめぇみてぇな脂っこい女は嫌いなんだよぉ!!!」
ボーボボ「ひ、ひどい……わたし……わたし……がんばって、カツをあげてきたのに……」
首領パッチ「な、なんだと……あげた……!?まさか、まさか……!!!あの見張り台に残ってたカツはお前があげたのか!!!」
ボーボボ「そのあと、変な女が来て食べてしまったがな」
首領パッチ「そりゃ、くっちまうってぇ!!くっちまうってぇ!!!あげちゃったんだもん!!!見張り台にあげちゃったんだんもん!!!」
ビュティ「やめてよ!!エレンさん、間違ってるよ!!」
エレン「どけぇ!!」
ヘッポコ丸「確かに助けられるところにいた首領パッチが救助しなかったのは悪いが、それはただの……!!」
エレン「お前に何がわかる!!」
ヘッポコ丸「うっ……」
エレン「こいつを殺して、オレはやっと前に進めるんだ……!!だから……!!!」
ボーボボ「まて、エレン・イェーガー」シュルルル
エレン「お前、鼻毛出てるぞ」
40 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/06/14(金) 15:23:29.02 ID:GhZEB+dx0
ボーボボ「何故、母親を助けられなかったか。わかっていないようだな」
エレン「なんだと?」
ビュティ「ボーボボ」
ボーボボ「それはお前に戦うだけの力がなかったからだ」
エレン「……!!!」
ミカサ「……」
ヘッポコ丸(流石、ボーボボさん。厳しいことを言っているけど、きちんと現実と向き合うように諭そうと――)
首領パッチ「ボーボボ。分かってるじゃねえか。言ってやれ、言ってやれ」
ボーボボ「――というのは、冗談で。全部、首領パッチの所為だ」ガシッ
首領パッチ「!?」
ボーボボ「エレン!!!今がチャンスだ!!!オレごと首領パッチを打ちぬけぇ!!!!」
首領パッチ「やめろぉ!!!カカロット!!!」
エレン「うおぉぉぉぉぉ!!!!」ザンッ
首領パッチ「ぐばぁ!!!!」
ビュティ「容赦なくいったー!!!!」
43 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/06/14(金) 15:30:23.08 ID:GhZEB+dx0
エレン「はぁ……はぁ……!!やった……!!やったぞ!!!ミカサぁ!!!オレはやったんだぁぁ!!!」
ミカサ「エレン……よかったね」
首領パッチ「これで世界も平和になるな」
ビュティ「あれ!?今、刺されたじゃん!?」
ボーボボ「ぐぐぐ……エレン……まさか、数年でここまで強くなるとは……。お前は免許皆伝だ」
エレン「ありがとうございます、師匠」
ビュティ「いつから師弟関係になってたの!?」
首領パッチ「まぁ、これでオレとエレンは仲直りってことで、いいよな?」
エレン「……しかたない。そういうことにしておいてやる」
首領パッチ「仲直りの握手だ」
エレン「ああ」
首領パッチ(かかったなぁ!!!オレの手には画鋲を仕込んでおいたんだ!!握手したら、そのまま画鋲の餌食になるぜぇ!!!ヒャッハァー!!!)
ミカサ「……ミカサは私が守る」ザンッ!!
首領パッチ「ぎゃぁ!?」
ビュティ「ミカサさん!?どうしたの!?怖いよ!!!」
47 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/06/14(金) 15:37:44.81 ID:GhZEB+dx0
ボーボボ「冗談はこれぐらいにして、やはりこの街は巨人毛狩り隊の脅威に怯えているのか」
エレン「ああ。あの壁だって、いつ突破されるか分からない」
ヘッポコ丸「さっきの話を聞いた限りじゃ、相当でかいんだな。巨人って」
エレン「でかいってもんじゃない」
首領パッチ「もんじゃない?なら、もんじゃ焼きで決まりだな」
ボーボボ「わぁ、おいしそう。すいませーん。もんじゃ焼き、ひとつー」
首領パッチ「よろこんでー♪」
ミカサ「貴方達は外からきたと言っていたけど、襲われなかった?」
ビュティ「うん。巨人には会わなかったよ」
ヘッポコ丸「でも、仲間を一人失った……」
エレン「なに?そうだったのか……」
ミカサ「……」
ボーボボ「もんじゃやき、あちぃー!!!!くえるかぁー!!!!!」ガシャーン!!!
首領パッチ「これが……DV……!!!」
49 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/06/14(金) 15:44:22.56 ID:GhZEB+dx0
エレン「お前たちも大変だったんだな」
ビュティ「そういえば、天の助くん、どうしたんだろう?」
ミカサ「天の助……?」
エレン「それってサシャが持ってきた、気持ち悪いゼリーみたいなやつのことか?」
ヘッポコ丸「そうだ!!それだ!!!オレたちの仲間なんだ!!!どこにいるんだ!?」
エレン「サシャのやつ、一口食べてゴミ箱に捨ててたよな?」
ビュティ「やっぱり……」
ヘッポコ丸「仕方ないか……」
ミカサ「違う。そのあと巨人用の撒き餌にするっていって、どこかに持っていかれた」
ヘッポコ丸「あ、あいつが役に立つときがきたのか……!!」
ビュティ「天の助くん……よかったね……」
ボーボボ「エレン、もう少し詳しい話を聞きたい。場所を変えるか」
エレン「わかった。こっちに来てくれ」
首領パッチ「ミカサ、ヒロインの座を譲ってほしい。世代交代と行くか」
ミカサ「……」ザンッ!!!
52 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/06/14(金) 15:52:53.04 ID:GhZEB+dx0
エレン「――以上が巨人の情報だ」
ヘッポコ丸「つまり、弱点は後頭部より下のうなじしかないわけか」
首領パッチ「ボーボボの弱点は背中にうなぎを入れることだ」
ボーボボ「やめて!!!それだけはぁ!!!」
首領パッチ「でひゃひゃひゃひゃひゃ!!やめろと言われてやめるやつがあるかよぉ!!!おーらよっと!!」
ボーボボ「これどじょうだぁぁぁぁぁぁ!!!!!」
首領パッチ「電気ウナギ!電気ウナギ!!」
ビュティ「もう、うるさい!!」
ヘッポコ丸「でも、そんな場所をどうやって攻撃するんだ?」
エレン「これを使う。立体機動装置だ」
ヘッポコ丸「立体機動装置?聞いたことがある」
ヘッポコ丸「確か、腰裏に装着する筒状の本体、そこから展開されるアンカー射出装置、剣、耐Gベルト、刀身ボックスと動力源のガスボンベからなる装置だ」
ビュティ(すごい。流石バトルオタク……)
ボーボボ「実はオレも立体機動装置を持っている。こいつだ」
首領パッチ「どうも、リッタ・イ・キドウです」
53 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/06/14(金) 16:00:40.94 ID:GhZEB+dx0
ボーボボ「ミカサ・アッカーマン。前になら使いこなせるはずだ」
ミカサ「……はい」
首領パッチ「背負って使えよ、くそアマぁ」
ミカサ「……」
首領パッチ(けっけっけっけ!!かかったなぁ!!!これで無防備なお前の背中を切り刻んで、殺してやる!!!そしてワタシがヒロインとなる!!!)
ミカサ「アンカー、射出」ブンッ!!!
首領パッチ「なにぃぃぃぃ!!!!??!」
ボーボボ「ミカサ投手、第1球なげたぁぁぁ!!!!」
首領パッチ「いやぁぁぁ!!!壁にぶつかっちゃう!!!ぶつかっちゃうー!!!!たすけてぇー!!!!」
ボーボボ「そんこと、させるわけないだろ?」キリッ
首領パッチ「ボクらの正捕手!!ボーボボだ!!これなら安心だ!!きっとボクは吸い込まれるように、あの大きなミットの中に入るんだー!!」
ボーボボ「ワイルドピッチ!!!!!」ドゴォ
首領パッチ「がふっ!?」
ヘッポコ丸「最近、巨人は現れたのか?」
エレン「いや。不気味なほど、襲撃がない。こっちを油断させる作戦かもしれない」
55 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/06/14(金) 16:09:04.28 ID:GhZEB+dx0
ボーボボ「油断は禁物だ。見てみろ。既に首領パッチは満身創痍になってる」
エレン「なに!?」
首領パッチ「くそ……せめて、芝生なら……たたきつけられても……」フラフラ
エレン「やはり、巨人の脅威はすぐそこまで……!!」
ビュティ「エレンさん、それ本気で言っているの?」
「うわぁぁぁぁぁ!!!!!!巨人だぁぁぁぁぁ!!!!!壁を突破したぁぁぁ!!!」
「でたぁぁぁぁぁ!!!にげろぉぉぉ!!!髪の毛を食われるぅぅぅぅ!!!!」
首領パッチ「でたぁー!!!!!」ジャラジャラジャラジャラ!!!!!
ビュティ(パチンコ玉がでてるー!!)
ボーボボ「大フィーバーかよ。毛狩りり隊がでたっていうのに、こりゃ、今日は戦えないな」
ヘッポコ丸「何言ってるんですか!!ボーボボさん!!パチンコなんかより毛狩り隊でしょ!?」
ボーボボ「だって……うぅ……だって……きょう……10万も使っっちゃったんだもん……とりもどさないと……とりもどさないと……」
ビュティ「ボーボボ!!しっかりしてよ!!!」
エレン「ミカサ!!いくぞ!!」ダダダッ
ミカサ「うん」テテテッ
60 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/06/14(金) 16:21:40.41 ID:GhZEB+dx0
街中
サシャ「それでは天の助さん。お願いしますね」
天の助「オレ……あんな大きな奴の囮に……!!やだやだやだ!!!こわいぃ!!こわいぃよぉ!!!おうちにかえしてぇー!!!」
サシャ「天の助さんっ!」ガシッ!
天の助「な、なに?」
サシャ「あなたにしか、できないことですから」
天の助(オレにしかできないこと?オレにしか……オレにしか……オレに鹿……鹿せんべい!!!つまり、ひきつけろってことか!!!)
天の助「そういうことか……。わかったぜ、サシャ。あの巨人共はオレがひきつける。その間にお前たちは巨人の後ろに回りこんで狩っちまえ!!」
サシャ「はい、これお醤油。それではっ!」ダダダッ
天の助「しっかりなー!!――さーてと、んじゃ。やりますか。お醤油かけってと」
天の助「はっはぁー!!!巨人ども!!!食らえ!!!プルプル真拳奥義!!!『ところてん盛り合わせ!!!!!!』バーンッ!!!!
天の助「最高級の味に、貴様らは舌鼓を打つしかないんだよぉー!!!!!」
天の助「さぁー!!こいやー!!!こいやぁー!!!!」
巨人「……」スタスタ
天の助「……ちっ。仕方ない。場所を変えるか」スタスタ
61 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/06/14(金) 16:28:54.86 ID:GhZEB+dx0
巨人「……」ズンズン
エレン「真っ直ぐ、こっちにきやがる……!!!」
ミカサ「ところてんの撒き餌、効果なかったみたい」
エレン「くそっ!!使えないところてんだ!!!」
「聞き捨てなりませんなぁ。この世に使えないところてんなど、ありはしないのですよ」
エレン「誰だ!?」
天の助「ところてん界の貴公子。ところ天の助とは私のことです。お見知りおきを」プルプル
ミカサ「まさか、貴方が伝説の……?」
エレン「ミカサ、知ってるのか?」
ミカサ「知らない」
天の助「それにしても、あの巨人。随分と下品な面構えだ。テーブルマナーすら知らないと見える」
エレン「あ、おい!!なにをするつもりだ!!死ぬぞ!!」
天の助「誰に向かって言っているのですか?私は天の助。震える体はまさに鋼のごと――」
巨人「……」グシャァ
エレン「天の助ぇー!!!!」
63 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/06/14(金) 16:33:22.18 ID:GhZEB+dx0
巨人「……」
エレン「ちくしょう……!!天の助を……!!!握りつぶしやがった……!!!」
ミカサ「天の助……」
天の助「……ミ、ミカサ……最後の願いを……きいてくれ……」
ミカサ「うん」
天の助「オレの……欠片は……ぬの風呂敷で包んで……」
ミサカ「わかった。きちんと生ゴミの日に捨てる」ザクッザクッ
天の助「違う!!まだ!!まだ死んでないから!!まだ包まないで!!!きゃぁー!!!!」
ミカサ「えいっ」ポイッ
天の助「ぐばぁ!?」
エレン「やるぞ、ミカサ!!!」
ミカサ「エレンはここにいて」ダダダッ
エレン「待て!!ミカサ!!」
ミカサ「あれは私が――!!」
64 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/06/14(金) 16:37:59.66 ID:GhZEB+dx0
ミカサ「ふっ!!」ギュィィィン!!
巨人「……」ズンズン
ミカサ(よし。これで――)
巨人「……」メリッ
ミカサ(なに……項の部分が……開いて――)
首領パッチ「ドンパッチ・アッカーマン!!!巨人のうなじから参上だごらぁぁぁ!!!」
ミカサ「……っ!」
首領パッチ「ヒロインはオレだ!!!お前みたいな根暗にエレンは渡さない!!わたさないわよぉぉぉ!!!!」
首領パッチ「みろ!!オレの立体機動!!!!」ピョーン
ミカサ「……」ザンッ!!!
首領パッチ「……無念じゃ」
ミカサ「今度こそ……!!」
エレン「ミカサ!!後ろだ!!!」
ミカサ「……!」
巨人「……」バキィッ!!
65 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/06/14(金) 16:43:03.56 ID:GhZEB+dx0
ミカサ「うっ……!!」
エレン「ミカサ!!!大丈夫か!?」
ミカサ「へい、き……」
首領パッチ「今がチャンス!!!おらおらおら!!!死ね!!ミカサ!!死ね!!死ね!!」ゲシッゲシッ
ビュティ「やめなさい!!!」バチンッ
首領パッチ「いってぇぇぇぇぇ!!!!!!!」ズサァァァ!!!
ボーボボ「それ、さっきもやっただろ」
首領パッチ「え?そうだっけ?」
ボーボボ「おいおい。ちゃんとやれよ。そこは『エリンギッ!!』って叫びながら土の中に埋まるとこだろうが」
首領パッチ「マジで!?ごめんなさい、監督っ!!」
ボーボボ「ほら、もう一度!」
首領パッチ「はいっ!――エリンギッ!!!!」ズサァァ!!!!
ヘッポコ丸「あれが……巨人……!!あんなのに、勝てるわけ……!!」
巨人「……」
エレン「……それでもオレは駆逐する……あいつらを……!!」
66 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/06/14(金) 16:48:32.52 ID:GhZEB+dx0
エレン「いくぞ!!」
ボーボボ「待て。エレン・イェーガー。お前では勝てない」
エレン「そんなことない!!オレならやれる!!!」
ボーボボ「聞き分けのないことをいうなぁ!!!」ドゴォ!!!
ヘッポコ丸「ぐほぉ!?」
ビュティ「あれれー!?へっくんがやられたー!?」
エレン「何をすんだよ!!」
ビュティ「そうだよ!!へっくんに謝って!!!」
ボーボボ「黙れ!!!!!」
天の助「は、はいっ!!!すいません!!!」
首領パッチ「おいおい、吸いませんだって?嘘つくなよ、この白い粉はなんだ?あーん?」
天の助「そ、それは……小麦粉ですぅ……」
首領パッチ「うそつくなぁ!!!どぉーみても片栗粉じゃねーかよぉ!!!」
天の助「びぇぇぇん!!出来心なんですぅ!!!ところてんだって片栗粉を塗したいときがあるんですぅ!!!」
69 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/06/14(金) 16:54:21.49 ID:GhZEB+dx0
巨人「……」グワッ
エレン「くる!!」
ビュティ「きゃ!!」
ヘッポコ丸「危ないっ!!」バッ!!
ボーボボ「エレン・イェーガー。貴様の技術はまだまだ甘い。そんなことでは大切な人は勿論、自分すらも守れない」
エレン「お前……いい加減に!!オレだって、戦える!!!」
ボーボボ「なら、あれはなんだ?」
エレン「え……?」
首領パッチ「やめて!!私を、ミカサ・アッカーマンをいじめないでぇ!!!」
天の助「黙れ!!エレンの金魚のフンが!!おらおらおらおら!!!!」ドコバキ!!
首領パッチ「いやぁぁ!!エレーン!!たすけてぇぇ!!」
エレン「……わからない」
ボーボボ「だろうな」
ミカサ「……」ゴゴゴッ
首領パッチ「は……!!?!修羅は……実在したのか……!!!!」
70 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/06/14(金) 16:59:44.14 ID:GhZEB+dx0
首領パッチ「まーた、ミカサに切られるパターンですっ」
ミカサ「……」ザンッ
首領パッチ「ほら、血がでちゃったっ」
天の助「こんなことじゃ絆創膏が持たないわ」オロオロ
ボーボボ「ここはオレに任せろ」
エレン「なんだと?」
ボーボボ「見せてやろう。これがオレの立体機動だ」シュルルル
エレン「は、鼻毛……!?どんな原理で……!?」
ビュティ「回想でばっちりみてたじゃん!!!なんで不思議がるの!?」
ボーボボ「行って来ますっ!」ビュゥゥゥン!!!!
エレン「すげぇ……!!あれなら……!!!」
巨人「……」バキィ
ボーボボ「ぐわぁぁぁぁぁ!!!!!!!靴紐が解けたぁぁぁ!!!!」
ビュティ「そこまで騒ぐダメージじゃないよ!!!」
72 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/06/14(金) 17:07:08.12 ID:GhZEB+dx0
ボーボボ「くそ……。噂に違わない実力だな……。いや、だが、これは強すぎる……」
ボーボボ「まさか!!!!」
首領パッチ「ミカサ!!!!」
ミカサ「なに?」
巨人「やっと気がついたか、ボーボボ。ぐわっはっはっはっはっはっは!!!」
ビュティ(しゃべったぁー!!!)
巨人「そうだ。オレは毛狩り隊巨人ブロック基地隊長、キョッパゲ様だ」
ボーボボ「キョッパゲ……!!!」
天の助「なんだ。お前も隊長か。オレも元・隊長だぜ?よろしくな?」
巨人「……」ゲシッ
天の助「べへぇ?!」
首領パッチ「よーし!!とろこ天の助が粉砕したぞー!!!みんなー、あつまれー!!ところてん3分クッキングがはーじまーるよー!!!」
サシャ「わーい」
首領パッチ「さて、今日の食材はー……ジャカジャカジャカ……ジャン!!!お芋でーす!!」
サシャ「いもだー!!!!」
75 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/06/14(金) 17:13:40.99 ID:GhZEB+dx0
ボーボボ「なるほどな。隊長ならこの強さにも納得だ」
エレン「隊長クラスだったのか……こいつ……!!」
巨人「左様」
首領パッチ「まずは芋もふかします!」
サシャ「それからそれから?」ワクワク
首領パッチ「はいっ!!!できあがり!!!!」
サシャ「いただきまーす!!!」パクッ
天の助「……」
天の助(なんだ、イジメってこういうことを言うんだ。オレ、また一つ大人になったよ、母さん)
ヘッポコ丸「大丈夫か?」
ボーボボ「尚の事、エレンには任せられないな」
エレン「オレにもやらせろ!!!こいつを倒さないと!!!今までやってきたことが無駄になるんだ!!!!」
ミカサ「エレン……ダメ……!!」
エレン「うぉぉぉぉ!!!」
ボーボボ「やめろ!!!!死にたいのかぁ!!!」
78 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/06/14(金) 17:18:23.62 ID:GhZEB+dx0
ビュティ「エレンさーん!!!!」
ボーボボ「仕方ない!!ミカサ!!!エレンを援護するぞ!!!」
ミカサ「言われなくても、やるっ!」
ボーボボ「天の助!!!」
天の助「はぁーい、なぁに?」プルンプルン
ミカサ「首領パッチ」
首領パッチ「気安くよぶんじゃねー!!!!!」テテテッ
ボーボボ「ところてん――」
ミカサ「首領パッチ――」
ボーボボ・ミカサ「「マグナムッ!!!」」ドンッ!!!
天の助「はいっ!!!きたぁー!!!!」
首領パッチ「ぐばぁ!?」
ビュティ「きゃぁぁぁ!!!!ミカサさんまでぇー!?!」
エレン「心強い援護射撃だ!!!」
ヘッポコ丸「お前!!騙されてるぞ!!!」
80 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/06/14(金) 17:24:41.31 ID:GhZEB+dx0
エレン「うおぉぉぉ!!!」
天の助「こうなりゃやけくそだぁぁぁ!!!」ゴォォォォ
首領パッチ「消えやがれ、巨人がぁぁぁ!!!」ゴォォォォ
巨人「……」ペシンッペシンッペシンッ
エレン「ぐわぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!!」
天の助「いて」
首領パッチ「……はぁ」
ビュティ「二人ともリアクション薄いよ!!!エレンさんが嘘ついてるみたいになるから!!!もっと痛がらないと!!!!」
エレン「がはっ……バカな……なんで……」
ミカサ「エレン……」
ボーボボ「だから、言っただろう。エレン・イェーガー。貴様では勝てないとな」
エレン「ちくしょう……ちくしょう……!!」
ボーボボ「お前はまだまだ強くなれる。生き急ぐ必要はない」
エレン「だけど……母さんの仇なのに……!!」
ボーボボ「安心しろ。オレがその無念を晴らしてやる」キリッ
81 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/06/14(金) 17:29:40.84 ID:GhZEB+dx0
エレン「ボーボボ……」
ボーボボ「見ていろ。これがオレの立体機動だ」シュルル
エレン「鼻毛……!!」
ビュティ(この件、三回目だぁー!!)
ボーボボ「行くぞ!!巨人がぁぁ!!!」
巨人「……」バキィ
ボーボボ「ぐわぁぁぁぁぁ!!!!!――エリンギッ!!」ズサァァァ
ビュティ「わけわからん!!!」
首領パッチ(あの野郎。天丼を上手く使ってやがる……。流石だな)
天の助「……」
ミカサ「この白い粉は?」
天の助「……」
ミカサ「天丼、食べる?」
天の助「……ボクが、やりました」
首領パッチ(ミカサまで……!!こりゃあ、うかうかしてられねえなぁ。このままじゃ、オレのポジションにミカサが……。首領ミカサが誕生する……!!)
82 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/06/14(金) 17:37:37.62 ID:GhZEB+dx0
ボーボボ「このままじゃ……負ける……!!こいつ、強すぎる……!!」
ビュティ「だって、ボーボボ。弱点狙ってないんだもん」
首領パッチ「まちな。ベイビーたちはおねんねの時間だぜ?ここからは大人のショータイムだ。目に悪いから、さっさとベッドにゴーしろ」
ボーボボ「こうなったら。アレを使うしかないか」
首領パッチ「そうだ。アレを使うしかない」
ボーボボ「いくぞ!!!」
首領パッチ「やってやろうぜ!!!ボーボボ!!!――トランスフォーム!!アメ!!」
ボーボボ・フュージョン
ボーボボ「鼻毛真拳究極奥義!!!!『聖 鼻 毛 融 合』!!!!!」バクッ
巨人「なに……!?このプレッシャーは……!!!」
ヘッポコ丸「きた!!これで勝てる!!!」
ボーボボ「うぉぉぉぉぉぉ!!!!!!――まずい、なに、このアメ?」ペッ
首領パッチ「……」
ビュティ(吐き捨てたー!!!!)
ボーボボ「ぐぉぉぉ!!!しまったぁ!!!!中途半端にこの技を使ったらエネルギーが行き場を失って暴走をしてしまう……!!!!」
83 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/06/14(金) 17:44:06.75 ID:GhZEB+dx0
巨人「はっはっはっはっはー!!!自滅とは笑わせてくれる!!!!」
ボーボボ「ぬぉぉぉぉ!!!このままではオレの体がもたない……!!!!」
ヘッポコ丸「ボーボボさーん!!!」
ビュティ「自業自得だよ」
首領パッチ「捨てられた……捨てられちゃったよぉ……」
天の助「お前もか。なら、もう徒党を組むしかない。食べ物粗末にしないで頂き隊を!!!」
首領パッチ「一緒にすんなっ」パシッ
天の助(なるほど。これが孤独か)
ボーボボ「うわぁぁぁぁぁ!!!!!」
エレン「どうなるんだ!?」
ミカサ「エレン、少し離れよう」
ボーボボ「このエネルギーはオレが苦しんでるのに安全地帯を探す薄情者たちに、ドーン!!!!」バリバリ
エレン「うわぁぁぁぁ!!!!」
ミカサ「うぁ……!!!」
ビュティ「ボーボボ!!!そんなことができるなら敵に放ってよぉ!!!」
84 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/06/14(金) 17:48:43.45 ID:GhZEB+dx0
ヘッポコ丸「でも、これ……」
首領パッチ「あのエネルギー浴びちまったら、融合しちゃうんじゃねーの!?」
天の助「おぉ!!最強のイェーガーが誕生するんじゃないか!?」
ビュティ「そんなことが……!!!」
ボーボボ「それが狙いだ」
巨人「なんだと……!!!!」
ゴゴゴゴ……!!!
ビュティ「何か見えてきた……」
ミカサ「エレン。朝」ユサユサ
エレン「うぅん……。あと5分だけ……」
ミカサ「ダメ。会社に遅刻する」
エレン「なら、ミカサのキスで起こしてくれ」
ミカサ「もう……結婚してからそればっかり」
ビュティ「夫婦になってるー!!!」
85 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/06/14(金) 17:50:17.49 ID:TyjmjnB/0
ワロタ
86 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/06/14(金) 17:53:23.27 ID:Oe7wr3E6O
融合(意味深)
87 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/06/14(金) 17:55:32.74 ID:GhZEB+dx0
エレン「オレの名前はエレン・アッカーマンだ」
ビュティ「しかも婿養子だー!!!!イェーガーがいなーい!!!!!」
ヘッポコ丸「エレン……尻に敷かれたのか……」
ボーボボ「無理も無い」
首領パッチ「なによぉ!!!見せ付けてくれちゃって!!!!」
天の助「おいおい。静かにしろよ」
首領パッチ「あなたが!!あなたが甲斐性なしだから!!!!こんなことになったんじゃない!!!きぃー!!!!」
天の助「女のヒステリックは怖い怖い」
首領パッチ「ふんづけてやるっ!!ふんづけてやるっ!!!!」グニッグニッ
天の助「やめてくれ。オレはところてんじゃないんだからさ」
首領パッチ「鏡、見てみな」サッ
天の助「ところてんだー!!!!オレ、ところてんになってるー!!!!!」
巨人「このやろう。ラブラブなところを見せ付けて、彼女居ない歴29年のオレに対する嫌味か!!!!」
ボーボボ「そうだ。これはお前の母親からのメッセージだ。『早く絵じゃない女の子を連れてきてください。抱き枕の女の子は彼女とは言えません』だとさ」
巨人「ぐばぁ!!!!」
88 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/06/14(金) 17:57:21.02 ID:2YnI0u9MO
巨人…お前…
89 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/06/14(金) 18:01:47.34 ID:GhZEB+dx0
ビュティ(これは色んな意味で痛い……)
巨人「くぅぅ……まさか、カーチャンの言葉まで……!!!」
ボーボボ「まだ立ち上がるのか……!!」
エレン「しぶとい奴だ」
ミカサ「……エレン、パンツ出しておいて。洗うから」
首領パッチ「これか?」
ミカサ「……!!」
首領パッチ「このまま左右にひっぱればどうなるか……」グググッ
ミカサ「やめて……おねがい……」
首領パッチ「屠る!!!!!」ビリッ!!!!!
ミカサ「屠る!!!」ザンッ!!!!
首領パッチ「やなかんじぃー!!!!」
天の助「首領パッチぃぃぃ!!!!」
ボーボボ「ここまでとは。さすがは毛狩り巨人。ならば、見せるしかないか。あの技を」ゴゴゴッ
首領パッチ「……まさか!!あれか!?準備しなきゃ!!!!えーと!!えーと!!!ハブラシでしょー?ハブラシでしょー!それから、替えのハブラシもいるわっ!!」
91 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/06/14(金) 18:10:07.36 ID:GhZEB+dx0
巨人「な、なにを……!!」
ボーボボ「とくとご覧あそばせ。鼻毛真拳の真髄を」
エレン「何をするつもりなんだ……!!」
ヘッポコ丸「あの構えは……!!!」
ボーボボ・ワールド
ボーボボ「聖 鼻 毛 領 域!!!!!」
ゴォォォォォ!!!!!
巨人「な、なんだと……!!景色が塗りつぶされていく……!!!」
ボーボボ「ここは鼻毛空間。ここでは魂を解放することができる」
巨人「たましい……だと……」
キング鼻毛「ペルゲッチャモクティッポサルベガール!!!!!!」
キング鼻毛「オルペティオ……アルサルダ……ティラティッペッペルン!!!!!!」
巨人「あれが……魂の解放……」
ボーボボ「逆に魂が解放できなければ、死ぬ」
巨人「……!!
首領パッチ「おしすにからあげ滅多打ち!!!!」
96 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/06/14(金) 18:15:54.78 ID:GhZEB+dx0
キング鼻毛「んー?食べ物を粗末にするやつ、どーこだ?」
首領パッチ「でたぁー!!!!!食べ物を粗末にする奴ハンターだー!!!!!!」
キング鼻毛「このからあげとおすしの残骸は、なんだ?誰がやったのか、私が当ててやろう」
首領パッチ「……」ドキドキ
天の助「……」ドキドキ
ボーボボ「……」ドキドキ
エレン「……」ドキドキ
ミカサ「……」ドキドキ
キング鼻毛「んー。よーし。わかった。犯人はぁぁぁぁぁ……!!!!!」
ボーボボ「おまえだぁぁぁぁぁ!!!!!」バキィ!!!!
天の助「ぐごぉ!?ちがう!!!!」
首領パッチ「お前の存在が食べ物を粗末にしてるんだよぉ!!!!あーん!?」
エレン「駆逐してやる!!!!」
ミカサ「天の助は私が……やるっ」
天の助「あぁぁぁぁ!!!!!!!!――好きにしろ」
97 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/06/14(金) 18:22:31.11 ID:GhZEB+dx0
天の助「ぐばぁ!!!!」
ボーボボ「はい、きえたーっ!!!」
首領パッチ「おい、お前。自分の名前をいってごらん」
ミカサ「……ミカサ・アッカーマン」
首領パッチ「ミカサ・アッカーマン?小生意気な名前だねぇ!!!お前の名前から『ミ』と『カ』と『サ』と『・』と『ッ』と『マ』をぬいてやる!!」
首領パッチ「今からお前の名前はアカーンだ!!!返事をしな!!!アカーン!!!!」
アカーン「アカーン」
首領パッチ「口答えだされたわぁぁぁぁ!!!!!!!アカーンに口答えされたわぁぁぁぁぁ!!!!」
キング鼻毛「そいつは一大事。いますぐ、助けを呼びましょう。イェーガー!!」
エレン「待たせたな!!」キリッ
天の助「大変!!大変!!!ボボーボが!!ボーボボが!!!」
エレン「どうした、天の助?」
ボーボボ「でへへへへへ!!!!エレンの自宅を駆逐してやるぅ!!!!」
首領パッチ「あぁぁ!?イェーガーの家ーがー!!!!!――なんちゃって」
ボーボボ「おーい。天の助くん、座布団もってきてー」
100 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/06/14(金) 18:29:21.54 ID:GhZEB+dx0
天の助「どーぞ」
首領パッチ「座布団くれるのか?」
ボーボボ「ああ……」
首領パッチ「ざぶとーん!!!」
ボーボボ「座布団破斬!!!!!!!」ザンッ!!!!
首領パッチ「あと一枚でハワイだったのにぃぃぃぃ!!!!!!」
天の助「ワイハは逃げないぞ。ほら!!!みてみろ!!!エレン!!!来るぞ!!!来るぞ!!!!!新時代の波が!!!!」
エレン「来てないが?」
アカーン「アカーン」
キング鼻毛「開かん!?どこが?!」
ボーボボ「だめだぁぁ!!!!あかねぇぇ!!!!社会の窓があかねぇぇぇ!!!!!」
首領パッチ「逆に考えろ!!!開かなくて助かったんだって考えろ!!!」
ボーボボ「そうだな……」ジョロロロ
アカーン「アカーン!!!!」
102 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/06/14(金) 18:37:39.87 ID:GhZEB+dx0
キング鼻毛「警部殿!警部殿!」
キング鼻毛「立体機動装置!準備完了!!!オールグリーン!!」
ボーボボ「ライナー・ブラウン!!」
首領パッチ「ベルトルト・フーバー!!」
エレン「アニ・レオンハート!!」
天の助「ジャン・キルシュタイン!!」
ミカサ「コニー・スプリンガー!!」
ボーボボ・首領パッチ・天の助「「コニコニコニコニコニコニコニ―――!!!!」」
キング鼻毛・エレン・ミカサ「「コニコニコニコニコニコニ―――!!!!」」
ボーボボ・首領パッチ・天の助・キング鼻毛・エレン・ミカサ「「ハンネスッ!」」
巨人「……」
巨人「ぐばぁぁ!!!!!」
ボーボボ「魂を解放できなかったか」
ゴォォォォ……!!!
ビュティ「あ、みんな帰ってきた」
103 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/06/14(金) 18:45:18.49 ID:GhZEB+dx0
ヘッポコ丸「流石、ボーボボさんだ!!!あの巨人を倒した!!!」
エレン「あれ……オレ、今までなにを……?」
ミカサ「わからない……。でも、体が軽い」
ボーボボ「ふっ。これで一件落着か」
巨人「ま、まて……!!!」
ボーボボ「……」
エレン「こいつ!!」
ミカサ「うなじを切り落とさないと……やっぱり、ダメ……」
巨人「こ、ここで勝つって約束したんだ……!!オレの彼女に約束したんだぁー!!!!!うわぁぁぁぁん!!!!」
ボーボボ「哀れな野郎だ。オレが最後まで面倒みてやるぜ」
エレン「ボーボボ!!」
ボボボーボ・ボーボボ
ボーボボ「最高のクオリティを誇る!!!!『 進 撃 の 巨 人 』!!!!」バーン!!!!
巨人「ぐぼぉぉ!!!!」
ビュティ「その読ませ方は無理あるー!!!!」
105 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/06/14(金) 18:52:02.04 ID:GhZEB+dx0
ボボボーボ・ボーボボ
首領パッチ「最高のクオリティを誇るのが『 進 撃 の 巨 人 』だと!?冗談いってんじゃねえーぞ!!!」
ドン ・ パッチ
首領パッチ「どう見ても『波打ち際のむろみさん』だろうがぁ!!!」
トコロテンノスケ
天の助「いいや。違うね。『革命のヴァルヴレイヴ』だろ」
ビュティ「……」
巨人「こんなやつらに……かてるわけが……なかった……!!!」
ボーボボ「巨人の進撃もここまでだな」
エレン「ボーボボ……」
ボーボボ「どうした?」
エレン「正直、助かった。あんたがいなかったら、今頃どうなっていたか……」
ボーボボ「エレン・イェーガー。まだ戦いは続く。これが最後ではない」
エレン「わかってる。オレ、もっと強くなる」
ボーボボ「ミカサ。エレンを頼むぞ。支えてやってくれ」
ミカサ「……」コクッ
107 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/06/14(金) 19:00:08.19 ID:GhZEB+dx0
ボーボボ「そろそろ次へ行くか。行くぞ、家畜ども」
首領パッチ「言われてるぞ」
天の助「いや、どう聞いてもお前だろ」
ビュティ「それじゃあ、バイバイ」
ヘッポコ丸「貴方達のような強い人がいるなら、きっとこの街は大丈夫だと思う」
エレン「ありがとう。あんたたちも頑張ってくれ」
ミカサ「また来てくれたら歓迎する」
首領パッチ「今度会うときは、正ヒロインはオレのもんだからな」
ミカサ「エレンは渡さない」
首領パッチ「へっ」
ミカサ「……」
エレン(ミカサが笑った……。やっぱり、すげえ。外の世界にはあんなやつらがいるんだ)
エレン(ボーボボ。オレ、強くなって外に行って、必ず巨人を駆逐する)
エレン(そのあとでまた会おうぜ。母さん)
ビュティ「やっぱりボーボボがお母さんなの!?!?」
109 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/06/14(金) 19:07:07.34 ID:GhZEB+dx0
数日後
「でたぁぁぁぁぁ!!!!!毛狩り隊だぁぁぁぁぁぁ!!!!!!」
「うわぁぁぁぁぁ!!!!!」
エレン「来たか!!行くぞ、ミカサ!!!」ダダダッ
ミカサ「うん」テテテッ
エレン「オレはボーボボみたいに強くなる!!!巨人を!!!毛狩り隊を一人残らず駆逐してやる!!!!」
田楽マン「よーし。この街のやつらに田楽食わせるのらー」
エレン「お前かぁぁぁぁぁ!!!!!!」ダダダダッ
田楽マン「え!?え!?なに!?なんですかぁ!?まだ、なにもやってませんよぉー!?」
エレン「駆逐してやるぅぅぅぅ!!!!!」ザンッ
田楽マン「すげぇぇぇぇ痛えぇぇぇぇぇぇ!!!!!!!!!」ズサァァァ!!!!
エレン「ミカサ!!やったぞ!!!巨人を遂に倒した!!!オレだけの力で!!!!」
ミカサ「すごい。エレン、偉い」パチパチ
――成長したエレン・イェーガーは遂に巨人を撃破した。そして少年はまた新たな高みも目指し、邁進する。進め、エレン!巨人を駆逐するために!
おしまい。
110 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/06/14(金) 19:08:23.79 ID:/+CVzEUn0
乙
面白かった
113 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/06/14(金) 19:16:35.22 ID:PbsjuMpo0
テンポ良すぎておもしろかったわ
乙