1 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/06/10(日) 13:04:51.00 ID:xp4C0KQ00
真尋「なんで僕も行かなきゃならないんだよやめろよ絶対巻き込まれるだろ絶対嫌だからな」
ニャル子「真尋さんが突っ込んでくれないとボケが飽和して世界が崩壊しちゃうんですよ?」
真尋「な、なんだってー」
ニャル子「とにかく、見滝原市に出現したイレギュラーとやらの調査、付き合ってもらいますからね!」
真尋「僕じゃなくてもさぁ…クー子とかハス太でも突っ込みはできるだろ」
ニャル子「クー子たちは置いてきた…今回の戦いについていけそうにない」
真尋「僕の方が足手まといだろうに」
ニャル子「いつかクー子が言ってたでしょう。真尋さんは支援ユニットなんです」
ニャル子「ほら、もっと隣接して支援深めてエンディング変えましょう?ね?」スリスリ
真尋「前作の主人公が竜人と人間のハーフということになるあのシリーズか」ゴツン
ニャル子「そう考えるとロイ×ソフィーヤは正義ですね。ハーフ同士で」ヒリヒリ
真尋「あ?レイ×ソフィだろ」
ニャル子「レイなんて双子で絡んでればいいんですよ!」
真尋「エンディング変わるのリリーナだけだから」
ニャル子「ぐぬぬ」
4 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/06/10(日) 13:11:03.45 ID:xp4C0KQ00
―――見滝原市、展望台
ニャル子「作戦を説明する。雇い主はいつものGA」
真尋「どのGAだよアートデザインなのかギャラクシーなのか」
ニャル子「グローバルでアーマメンツのGAですよ」
ニャル子「こほん、グンマー県見滝原市でイレギュラーと呼ばれる魔法少女が確認されたんです」
ニャル子「魔法少女の管理・調査はとあるエネルギー団体の管轄なんですがどうも連中の手には負えないようで」
ニャル子「そこで私の出番というわけですよ」
ニャル子「イレギュラーの調査および対処が目標。見滝原市はエネルギー団体の活動も激しい場所で迂闊な行動はできません」
ニャル子「こんなところですか。真尋さんにとっても、悪い話ではないと思いますが?(笑)」
真尋「いい要素がこれっぽっちもねーよ」
ニャル子「世に平穏のあらんことを」
真尋「お前が言っていいセリフじゃねーな」
杏子(何だ…?うるせーなァ)
6 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/06/10(日) 13:15:19.69 ID:xp4C0KQ00
ニャル子「とりあえず現地のエネルギー団体員とコンタクトをとりましょう。何か掴んでるかもしれません」
真尋「それなんだけどさ…一体何者なんだ?その、団体って」
ニャル子「宇宙特別非営利法人インキュベーターです」
真尋「なんでも宇宙ってつければいいわけじゃねーぞ」
QB「こんにちわ、惑星保護機構の人かな」ヒョコ
真尋「うわっ!な、なんだこいつ」
ニャル子「そいつがインキュベーターの団体員です。キュゥべえでしたっけ」
真尋(SAN値の下がる外見じゃなくて良かった)
真尋「エネルギー団体って、具体的に何をしてるんだ…?」
ニャル子「ぶっちゃけると地球人の感情エネルギーを搾取しているド畜生団体です」
QB「ぶっちゃけるねぇ」
ニャル子「いますぐにでも縮退砲ぶち込みたい連中なんですが、宇宙全体のエネルギー問題を傘にしてるせいで惑星保護機構も手が出せず…ぐぬぬ」
QB「そんなこと言ったって仕方ないじゃないか」
ニャル子「うるせーですよこのド外道がっ!」
真尋「お前が言うな、お前が」
7 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/06/10(日) 13:20:05.08 ID:xp4C0KQ00
杏子「キュゥべえじゃんか、なにしてるんだ?」
QB「やあ、杏子。見滝原に来てたんだね」
杏子「ちょっとね」
真尋「えーと、彼女も団体のかた?」
ニャル子「いえ、地球人ですよ」
杏子「魔法少女…じゃねーな。何者だ?キュゥべえが見えるのか?」
ニャル子「よくぞ聞いてくれました!では自己紹介を」ゴホン
ニャル子「いつもニコニコあなたの隣に這い寄る混沌ニャルラトホテプです!」
8 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/06/10(日) 13:25:09.11 ID:xp4C0KQ00
QBテレパシー(ニャル子、僕たちの活動の円滑化のためだ。余計な事は彼女に言わないでほしい)
ニャル子(だが断る。このニャルラトホテプの最も好きな事の一つは、自分で正しいと思ってるやつに『NO』と断ってやる事だ…)
QB(えぇー………)
杏子「あんたら、なんでキュゥべえが見えてるんだ?」
ニャル子「あ、地味に自己紹介を無視されましたね…」
真尋「そりゃあなぁ…」
ニャル子「私の名はニャルラトホテプ。地球は狙われています!」
真尋「僕は八坂真尋。地球人だ。こっちは気にしないで」
杏子「なんだぁ?地球人って、まるで宇宙人がいるみてぇな言い方だなぁ」
ニャル子「そのまさかなんですよ(チラッ」
真尋「見滝原市に妙な魔法少女が現れたっていうんだけど。何か知っている事があれば教えて欲しいな」
杏子「ハン、知らないな。魔女ならいくらでもいるけどな」
真尋「魔女?」
9 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/06/10(日) 13:30:43.19 ID:xp4C0KQ00
~魔女と魔法少女のしくみ説明~
QB「こんなところか」
真尋「それがエネルギーと何の関係があるんだ?」
杏子「エネルギー?」
ニャル子「ヒャア 我慢できねえ ネタバレだ!」
~惑星保護機構、インキュベーターの目的解説~
杏子「なん…だと…そんなの、信じられるわけが…」
杏子「キュゥべえテメエ!そんな大事なことをry」
QB「説明を省略ry」
真尋「うわぁ」
ニャル子「これだから胡散臭い団体は」
12 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/06/10(日) 13:38:59.23 ID:xp4C0KQ00
ニャル子「で、杏子さんもしばらく他の町にいてわからない、と」
真尋「この町の魔法少女に会ってみるしかないな」
ニャル子「あの淫獣によると近くのマンションに一人いるそうですよ」
ニャル子「むむん!?」ポンピン
真尋「どうした、髪の毛が跳ねてるぞ」
ニャル子「センサーに反応です!魔女の結界が近くにありますよ!」
真尋「お前の髪の毛って宇宙人センサーだったよな」
ニャル子「こまけぇこたぁいいんですよ!!さぁ!この結界の中です!!」
ニャル子「既に交戦中のようですね!魔法少女側に加勢して信頼を得て情報を洗いざらい絞りとりますよ!!」
ニャル子「英語で言うとエクスプレッションオブミルク!!」
真尋「搾乳してどうする」
真尋「あと酷い手段は使うなよ?」
ニャル子「前向きに検討します」ケロリ
14 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/06/10(日) 13:45:44.24 ID:xp4C0KQ00
マミ「一気にいくわ!」
マミ「ティロ・フィナー…」
「必殺! 私の宇宙CQCパート2ダッシュ!」
マミ「えっ!?」
まどか「なに?」
さやか「あ、あそこ!」
ブン
グシャ
ゲルト「!?」
ガスガスガスガスブシャァァァァァ
まどさや「………」
マミ「何…誰が…」
15 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/06/10(日) 13:51:47.82 ID:xp4C0KQ00
ニャル子「ねんがんの 薔薇園の魔女のグリーフシードを てにいれたぞ!」>△<
真尋「そう かんけいないね」
ほむら「………これは、どういうこと?」シュタッ
さやか「あっ、転校生!!」
まどか「ほむらちゃん?」
真尋「ん?おいニャル子、魔法少女って杏子ちゃん除いて二人だけだよな。あそこの二人って」
ニャル子「巴マミさんに同行している一般人でしょう。それより、いましたよ。イレギュラーです」
真尋「あの娘か」
マミ「誰だかわからないけど、助かったわ」ホゥ
マミ「あなたも、わざわざ助けに来てくれたのかしら?」チラッ
ほむら「………」サッ
まどか「あっ…行っちゃった」
16 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/06/10(日) 13:57:59.46 ID:xp4C0KQ00
マミ「あなたも魔法少女?隣町から来たのかしら」
ニャル子「いえ。私は契約してませんよ?魔法なんて使えません」
真尋「もっとヤバいもん使えるよな、お前」
マミ「では、魔法少女ではない…?」
ニャル子「はい!」
真尋「もっとタチの悪い存在だよな、お前」
ニャル子「失敬な!否定はしませんが失敬な!」
18 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/06/10(日) 14:04:20.49 ID:xp4C0KQ00
マミ宅
~~~説明中~~~
ニャル子「というワケなのです」
真尋「便利だなお前」
マミ「…ソウルジェムがグリーフシードに…?」
マミ「そんな…嘘だと言ってよ!キュゥべえ!」
QB「君たちはいつもry」
まどか「マミさん…」
ニャル子「このグリーフシードはマミさんに差し上げますね。このまま持ってても仕方ないですし」
真尋「空気嫁」
ニャル子「英語で言えばエアリアルブライド?」
真尋「刺すぞ」グサッ
19 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/06/10(日) 14:06:53.02 ID:xp4C0KQ00
マミ「ごめんなさい…取り乱しちゃったわ」
ニャル子「いえいえ、お構いなく」ヒリヒリ
さやか「宇宙人…か」
ニャル子「英語で言うとスペースノイドです!」
真尋「こんなやつだけど、実力は保証するよ」
さやか「じゃ、じゃあさ、その…」
さやか「地球の医学じゃ治せない怪我とかも…治せちゃったりして…」タハハ
ニャル子「ほむ、万能とは言いませんが、少なくとも地球よりは凄いですよ?」
さやか「ほ、本当?」グィッ
真尋「やめといた方がいいと思うな…僕は」
さやか「ど、どうして」
真尋「こいつの種族が核兵器の開発に関与してる、って話、知ってるか」
まどか「核兵器…?」
真尋「たぶんインキュベーターよりも厄介な奴だよ、コイツ」
20 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/06/10(日) 14:14:24.27 ID:xp4C0KQ00
ニャル子「いえいえ、私だって困ってる人には手をさしのべますよ?」
真尋「手は手でも触手だったりするだろお前の場合」
ニャル子「じゃあこうしましょう、皆さん私の目的を手伝ってくれる、その代わり私が宇宙的ぱわぁで恩返しする。俺に良しお前に良しでしょう?」
真尋「手口がインキュベーターと変わらねえよ」
ニャル子「むむむ」
真尋「何がむむむだ」
マミ「まぁ、私としても彼女の正体は知りたいわ」
さやか「うーむ、転校生がまどかを契約させないようにしてたのって」
まどか「契約のデメリットを知っていたから、なのかな」
ニャル子「ほむぅ、どうやら悪い子ではなさそうですねぇ」
真尋「暁美ほむら、か…」
21 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/06/10(日) 14:14:40.79 ID:xp4C0KQ00
マミ「ところで、佐倉さんはどうしたのかしら?」ソワソワ
ニャル子「べえさんに詰め寄った後は苛々しながら立ち去っちゃいましたね」
さやか「マミさん、そいつと知り合いなんですよね」
まどか「そうだよ、一緒に魔女を倒せば」
マミ「難しいわね。彼女とは喧嘩別れのようなものだから…」
まどか「そうですか…」ショボン
ニャル子「さて、そろそろいい時間ですが皆さん大丈夫ですか?」
さやか「うっわぁ、もうこんな時間。すみません、あたしもう行かないと」
マミ「そうね、ここで一度解散しましょう」
真尋「おい、ニャル子、俺たちはどうするんだ?」
ニャル子「予約済みですよ。安心してください」
真尋「何が予約済みなんだ?」
ニャル子「やだなぁ、ホテルですよホテル」クネクネ
ニャル子「まぁホテルはホテルでもラ・ブ・ホ・t…痛い痛い痛い!!!」グサグサ
23 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/06/10(日) 14:20:29.25 ID:xp4C0KQ00
―――ホテル
ニャル子「うふふ…ま・ひ・ろ・さぁ~ん」
真尋「何かしたら、刺す」キラーン
ニャル子「さて、今後の予定。ほむらさんに接触した後で、さやかさんに頼まれた怪我人を看ましょう」キリッ
真尋「………、今回はやけに親切だな」
ニャル子「治すとは言ってませんよ?凄く今更ですが、地球人との接触は最小限にとどめなければいけませんし」
真尋「本当に今更だな。うまくやれないか?」
ニャル子「手間暇かかりますねー。まぁ、後日なんとか時間をみつけて行きましょう」
ニャル子「センサーによると見滝原総合病院付近に微弱な反応が見られまして」
ニャル子「近いうちに魔女が現れるかと。そっちが本命です」
真尋「そんな先の事もわかるのか。相変わらずチートだよなお前」
ニャル子「まぁまぁ。私も宇宙の概念まで捻じ曲げることはできませんよアハハ」
真尋(疑わしいもんだがな…)
~~~
まどか「ハックシュン。うー、風邪かなー」
24 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/06/10(日) 14:21:07.37 ID:xp4C0KQ00
真尋「そういや暁美ほむらは見滝原中学に通ってるんだろう?接触したいなら学校にいけば一発じゃないか」
ニャル子「あら?誰が転校手続きを取ってないといいましたか?」
真尋「」
ニャル子「明日からは見滝原中学生・八坂ニャルラトホテプです」
真尋「いや、お前、あの、うちの高校」
ニャル子「二重学籍くらいなんくるないさー」
真尋「二重国籍みたいに言うな。僕は行かないからな?」
ニャル子「あら、でも真尋さんの分の学籍も…」
真尋「僕は高校生だからな?」フォーク
ニャル子「ハイ、ソウデスネ」
真尋「やっぱり僕は帰っていいんじゃないかな。学業を怠るわけにはいかないし」
ニャル子「ちゃんと私たちも学校に通ってるふうに偽装工作してきましたので」
ニャル子「欠席にはなりませんよ?」
真尋「そういう問題じゃないんだよ」
26 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/06/10(日) 14:28:16.94 ID:xp4C0KQ00
―――翌日、学校
和子「今日はまたまた転校生を紹介しまーす」
ニャル子「フンス」
まどか「」
さやか「」
ほむら「」
仁美「あら、綺麗なお方」
和子「ニャル子さんはご両親の都合でちょっとだけこのクラスに加わりまーす」
ニャル子「ふつつか者ですがよろしくお願いします。ニャル子とお呼び下さい」フカブカ
まどさやほむ「」
27 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/06/10(日) 14:28:54.96 ID:xp4C0KQ00
―――昼休み、屋上
ニャル子「さてさてほむらさん。貴女は一体何者ですか?」
ほむら「その言葉、そのままそっくり返すわ」
ニャル子「私はニャル子と申します」
ほむら「そういう意味じゃなくて」
ニャル子「私はあなたの調査にきたんです。暁美ほむらさん、調査ですよ、調査!」
ほむら「インキュベーターの差し金ということかしら」
ニャル子「まぁ近からず遠からずというところでしょうか」
ほむら「…なら、話す事はないわ。さようなら」プイ
ニャル子「そ、そんなぁ。少しくらいいいじゃないかぁ」
ニャル子「目的があるのなら、力になれるかもしれませんよ!」
ほむら「あなたに頼るほど困ってはいないわ」
28 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/06/10(日) 14:34:35.58 ID:xp4C0KQ00
ニャル子「地球人一人で倒せるレベルの相手ですか、あれは」
ほむら「っ………ワルプルギスの夜のことは知ってるのね」
ニャル子「ああ、やっぱりですか」ニヤニヤ
ニャル子「私の髪の毛はちょっとしたレーダーなんですよ」
ニャル子「しかし、この魔女の気配は前兆の前兆みたいなもので、まだまだ何週間も先にならないと現れないように思えますが…」
ニャル子「なんであなたはそんな先の魔女を警戒出来るのでしょうかねぇ」
ほむら「その言葉、もう一度お返しするわ」
ニャル子「地球の有史以来、何度もあの魔女は観測されてます。前兆のパターンくらいわかってますよ」
ほむら「まるで、何千年も前から地球を見てきたかのような言い方ね」
ニャル子「そりゃあもう、一万年と二千年前から!」
ほむら「………インキュベーターの同類なら納得できなくもない、か」
ニャル子「問題はあなたなんですよ。まるで時間を加速させて一巡したかのように、未来を知ってる節がある。コレガワカラナイ」
30 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/06/10(日) 14:45:00.32 ID:xp4C0KQ00
ほむら「私はワルプルギスの夜を倒す。まどかを契約させることなく。それだけよ」
ニャル子「それがあなたの目的ですね」
ニャル子「まどかさんが契約する事はないと思いますよ。私が全部ゲロっちゃったので」
ニャル子「ついでにさやかさんの悩みも解決する予定なので、彼女が契約することもありません」
ほむら「それは…あなたはインキュベーターの仲間ではないの?彼らの不利益になることをするなんて」
ニャル子「あなたの秘密を教えてくれたら、私の秘密もお教えしますよ?」
ほむら「あなたがインキュベーター寄りである以上、慣れ合うつもりはないわ」
ニャル子「そんなお硬い事言わずに~、ね?一回だけ、先っぽだけでいいから~」
ほむら(………真面目なのか、ふざけているのか、全然わからない)
ニャル子「うーむ、困りましたね。あなたの正体を掴まないと上になんて言っていいやら」ブツブツ
ほむら「私は魔法少女…インキュベーターと契約した。それ以上でも以下でもないわ」
ニャル子「だーっ!そのインキュベーターの身に覚えがないからこうやってわざわざ真尋さんと別行動してまで探り入れてるんでしょうがぁ!!」
ほむら「話は終わりかしら?失礼するわ」ファサ
ニャル子「ほむぅ」
31 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/06/10(日) 14:54:50.38 ID:xp4C0KQ00
真尋「話を聞く限り悪い子じゃないんだな」
ニャル子「問題は、彼女が完全に『もう誰にも頼らない』体勢でいることですね」
ニャル子「彼女、何か知ってます」
ニャル子「しかしワルプルギスの夜は強大です。単独じゃぜったい勝てません」
ニャル子「せめてさやか編魔女化回避√くらい勝利エンドでもいいじゃないですか…だめなんですかゲーム版スタッフ!」
真尋「魔法少女は魔女を倒すための存在なんだろ?その魔法少女が敵わないなんて…」
ニャル子「ヤツはもはや概念に近いレベルの存在ですよ」
真尋「お前でも敵わないのか?」
ニャル子「いくら私ニャルラトホテプでもアザトースやヨグソトス先生には頭が上がらないですし」
真尋「ワルプルギスって魔王級かよ!!」
ニャル子「惑星保護機構も過去に何度もヤツを討伐しようとしてきました」
ニャル子「しかし地球への過度な干渉は許されず、幾度となく地球の魔法少女がやられるのを指をくわえて見てきたんです」
ニャル子「ちょっと因果を捻じ曲げたくらいじゃ敵いません。おもいっきり捻じ曲げないと」
33 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/06/10(日) 15:04:54.95 ID:xp4C0KQ00
真尋「クー子、ハス太を呼んで三人でも駄目か?そんなヤバい相手ならヨグソトスやらアザトース呼べよ」
ニャル子「それがですね。この案件は私一人で解決するように言われてまして」
真尋「はぁ!?」
ニャル子「実はクー子とハス太君を置いてきたのは上からの命令なんですよ」
ニャル子「ていうか魔王級呼んだら地球のSAN値がマッハでしょう」
真尋「お前らで既にマッハだよ。地球の危機なんだから許されるだろ」
ニャル子「確かに私たちは地球外の連中には容赦しませんがね」
ニャル子「ワル夜ちゃんたち、いわゆる魔女は地球産なんです」
真尋「ワル夜ってなんだよ可愛くねーから」
ニャル子「ワル夜ちゃんの強制排除はおおごとですし、多大な介入が必要になります」
ニャル子「しかし災厄とはいえ地球の一部。それを排除するのは上から圧力がかかっちゃって」
ニャル子「平たく言うと、機構の全力を投じる事はできないんです」
ニャル子「地球由来の災厄は地球人の手で克服される。それが本来あるべき姿でしょう?」
ニャル子「たとえそれが畜生団体が介入した結果だとしてもです」ギリ
35 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/06/10(日) 15:13:14.21 ID:xp4C0KQ00
真尋「言いたい事はわかるよ。でもさ」
ニャル子「心配ご無用。私も全力を投じます」
ニャル子「どうせ現場に行くんでしょう?私の身命を賭して真尋さんはお守りしますから!」
真尋「そか………ありがとな」ボソ
ニャル子「え?」
真尋「なんでもない!」
真尋「ほら、さやかちゃんと合流して病院にいくんだろ」
ニャル子「はい。さやかさんとまどかさんの契約の動機は全て潰して回りましょう」
真尋「インキュベーターから苦情が来そうだが…今回は止めない。やれ」
ニャル子「イエッサー!」
36 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/06/10(日) 15:28:04.18 ID:xp4C0KQ00
―――病院
恭介「へえ。さやかが男の子を連れてくるなんて珍しいね」
さやか「あはは。いつもまどかや仁美と一緒だからね」
ニャル子「寝取りの心配はいりませんよ。真尋さんは私が唾つけて確保してますからね」
真尋「お前の唾、強酸性だったりしそうだな」
恭介「寝取り…?」
さやか「わー!わー!何でもないから!」
真尋(なんかさやかちゃんには親近感を感じる)
ニャル子(声とか似てますよね、真尋さんと)
真尋(こいつ、直接脳内に…!)
37 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/06/10(日) 15:28:31.65 ID:xp4C0KQ00
ニャル子「フムン。確かにミ=ゴ星人の医学力をもってすれば造作もなく治せるでしょう)
さやか「本当!?」
恭介「腕が…治る?」
真尋「まさかミ=ゴを呼ぶのか?」
ニャル子「いえ。彼らの対人インターフェースであるリトルグレイを呼びます」
さやか「リトルグレイ?」
真尋「いわゆる銀色のよく想像される宇宙人だよ」
ニャル子「ミ=ゴ本人よりSAN値へのダメージは小さいでしょう」
真尋「リトルグレイならよくあるオカルトにカモフラージュできるし、最悪テレビの撮影とか言えば見られても困らないな」
ニャル子「ちょっと時間はかかりますが、何の問題もなく治りますよ♪」
38 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/06/10(日) 15:28:48.37 ID:xp4C0KQ00
―――廊下
さやか「ありがとう…!」
さやか「本当に、ありがとう!」
真尋「何もしてない僕が言うのも変だけど、さやかちゃんは恭介君についてあげて」
真尋「魔女はなんとかする。こいつが」
ニャル子「おまかせあれ!さやかさんは安心して子作りに励んでください!」>ワ<
さやか「こ、子作り!?」
真尋「ああ、気にしないでいいから」グサグサ
ニャル子「ああ…この甘刺しがたまらない」ビクンビクン
40 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/06/10(日) 15:40:53.25 ID:xp4C0KQ00
真尋「…さて、どうするんだ?」
ニャル子「ありましたよ、ほら、そこに結界」
真尋「………な!?」
ニャル子「病院に近い…まずいですね。周囲に影響を与える前にSAKUりたいところですが」
真尋「よし、じゃあさっさとSAKUるぞ」
ニャル子「しかしですね」
真尋「なんだよ」
ニャル子「先日はマミさんたちに取りいるために加勢しましたが、アレが上にバレてさきほどちょっと怒られまして」
ニャル子「私から能動的に魔女を攻撃するのは禁ずる、と」
真尋「えっ。なんで?」
ニャル子「言ったでしょう。魔女は地球由来の災厄だと」
ニャル子「魔女を倒すのはインキュベーターと契約した魔法少女。私ではありません」
ニャル子(にしてもこれは…インキュベーターめ、上に圧力をかけましたね…?)
ニャル子「本当にヤバい場合は私でカバーいたしますが…」
真尋「じゃ、じゃあはやくマミちゃんに連絡を!」ピピピ
42 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/06/10(日) 15:55:54.34 ID:xp4C0KQ00
―――結界内
マミ「おまたせ」
ニャル子「お待ちしてました~。ほら、あそこですよ!」
真尋「あっ…孵化する!」
シャル「―――」
マミ(鹿目さんも美樹さんも契約させたくない)
マミ(おかしいわね。最近まで二人にこの道を示していたようなものなのに)
マミ(見滝原の魔女は…私が狩る)
マミ「一気にいくわ」
マミ「レガーレ!」
シュルシュル
マミ「ティロ・フィナーレ!!」
ドーン
44 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/06/10(日) 16:16:28.25 ID:xp4C0KQ00
シャル「―――」ニュルニュル
マミ「っ!?」
シャル「―――」ゴゴゴ
ニャル子(マズイ!!)ダッ
シャル「―――」クパァ
マミ「ぁ…」
真尋「ッ…」
ニャル子(間に合ってください…ッ)
マミ(私が…守らなきゃ…)
―――カチッ―――
マミ「―――」
ニャル子「―――」
シャル「―――」
真尋「――――――え?」
真尋「な、なんだ、これ」
46 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/06/10(日) 16:27:53.50 ID:xp4C0KQ00
真尋「ニャル子…?」
真尋「まさか時間凍結(オーバーフリーズ)?」
真尋「い、いや、惑星保護機構の時間凍結じゃニャル子は止まらないはずだし」
真尋「時間を止める…ニャル子ごと…」
真尋「これって」
ほむら「何故…?」
ほむら「あなたは何故止まっていないの…!?」
真尋「あ、暁美ほむら!?」
ほむら(下手を打った…あっちはただの人間だと踏んでいたのに)ギリッ
真尋「ええい!この際なんでもいい!!マミちゃんを助けるのが先決だ!」ダッ
ほむら「………わけがわからないわ」つ手榴弾
ほむら「死にたくなければ二人を連れて魔女から離れなさい」
真尋「ああ、そうするさ!」ガシッ
―――カチッ―――
47 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/06/10(日) 16:34:56.11 ID:xp4C0KQ00
ドーン
シャル「!?」
マミ「…えっ」
ニャル子「はわわっ!?」
真尋「大丈夫かっ!?」
ニャル子「え、ええ、私はなんとも…」
ほむら「あとは任せなさい」
ドーンドーン
ニャル子「今、真尋さん瞬歩してました?」
真尋「僕じゃねえ、あっちだよ!」
マミ「暁美さん…」
―――カチッ―――
―――カチッ―――
ドーン
49 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/06/10(日) 16:47:05.75 ID:xp4C0KQ00
―――カチッ―――
真尋(時間が進んだり止まったり…)
ほむら「…」チラッ
ほむら(彼はどうして…)
真尋「前にもあったな、こんなこと」
ニョグ太『お前は時間干渉を受け付けない異常体質なのさ』※第9巻参照
真尋(暁美ほむらの時間干渉を僕が受け付けないからこうなるのか…)
真尋「ニャル子の話じゃ、未来に現れる魔女を予知してるんだってな」
真尋「もしかしてお前、タイムリープしてね?」
51 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/06/10(日) 17:05:29.98 ID:xp4C0KQ00
ほむら「あなたには関係ない話よ」
真尋「そんな言い方っ」
―――カチッ―――
ドーン
ニャル子「ほえほえー!まるでドラゴンボールの世界ですな!」
真尋(あいつはあいつで能天気すぎるっ!)
シャル「―――」ドサッ
マミ「やった…の?」
ほむら「グリーフシードは差し上げるわ。私はまだ余裕があるから」ファサァ
真尋「待ってくれ!これはループなのか?それとも―――」
ニャル子「…???」
ほむら「私はまどかを救う。そのためになら何度でもやり直すわ」
52 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/06/10(日) 17:23:26.55 ID:xp4C0KQ00
―――マミ宅
ニャル子「やり直す…つまり、ほむらさんは何度か時間を巻き戻してるということですね」
マミ「加えてあの技。時間を止めることもできるようね」
ニャル子「彼女は何度もワル夜に挑んでいたのでしょうか…」
ニャル子(まどかさんを救うため、負けるたびに時間を巻き戻す?)
ニャル子(そんなことをしていたら、まどかさんの因果は強くなるばかりではないでしょうか…?)
ニャル子「ああ―――だからインキュベーターはまどかさんを…」フム
マミ「そういえば、真尋くんは?」
ニャル子「真尋さんは用事がある、と言ってどこかに行ってしまいました」シュン
53 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/06/10(日) 17:36:56.55 ID:xp4C0KQ00
―――教会
真尋「マミちゃんと協力してほしい」
杏子「断る」
真尋「ワルプルギスの夜の事は知ってるはずだ」
杏子「あたしとマミは一度訣別してるんだ。やり方があわなくてな」
杏子「マミは甘すぎる。使い魔なんて放っておいて、何人か人間を食うまで待った方がいい」
杏子「狩るのはグリーフシードを孕んでからだ」
杏子「じゃなきゃ、魔法少女なんてやってられっか…!」
真尋「誰かのために戦う魔法少女だっていてもいいと、僕は思う」
杏子「はん、あまっちょろい考えだ」
杏子「わざわざこの教会まで来たんだ、せっかくだし昔話のひとつでもしてやるか」
~~~
56 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/06/10(日) 17:46:26.54 ID:xp4C0KQ00
~~~
杏子「…ってわけさ」
杏子「誰かのためにと願った結果、それがこれなんだよ」
杏子(ったく、あたしは何をしゃべってるんだ。魔法少女でもないただの男に…)
真尋(なるほど、子供のころにそんなことがあったらトラウマにもなるか。でも)
真尋「でも、やり直せる」
杏子「あ?」
真尋「確かに君の考えは独善の押しつけだったかもしれない」
真尋「その結果君のお父さんは狂ってしまったかもしれない」
真尋「でも、それで君は気づけたんだろう?」
杏子「ああ、魔法は徹頭徹尾自分のためだけに使え、ってな」
真尋「違うっ!」
杏子「っ」
58 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/06/10(日) 17:51:40.70 ID:xp4C0KQ00
真尋「人間だれしも失敗くらいする。子供なら尚更だ」
真尋「君の失敗はたしかに取り返しのつかないことをしてしまった」
真尋「でも、人間は失敗から学べるはずだ」
真尋「その力を人のために正しく使う方法を、君は学んだはずだ!」
杏子「ふざけんな!」
真尋「ふざけてない!」
杏子「テメエ…」
真尋「誰かのために祈って…正義のために戦う。いいじゃないか」
真尋「たとえ報われなくたって、気づいてもらえなくたって」
真尋「自分の力で誰かが笑顔になれたら、それはとても素敵だなって、僕は思う」
60 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/06/10(日) 17:56:31.78 ID:xp4C0KQ00
杏子「ったく、魔法少女の苦労も知らないで」
杏子「正義の魔法少女か…はは、青臭くて笑っちまうよ」
真尋(はぁ。こんな説教が押し通るのはラノベくらいなもんだな)
杏子(正義………本当に、青臭)
杏子「―――ワルプルギスの夜だけだ」
真尋「え?」
杏子「その時だけは協力してやるよ。マミにそう言っておけ」
真尋「あ、ありがとう!」ニコッ
杏子「か、勘違いするな!見滝原はいい土地だからな。餌になる人間がいなくなったら困るんだよ!」
杏子「マミにも勝手に死なれちゃ寝覚めがわるいんだ」
61 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/06/10(日) 18:13:08.94 ID:xp4C0KQ00
―――ほむら宅
ほむら「今度は、何かしら」
ニャル子「手を組みましょう」
ほむら「お断りするわ」
ニャル子「インキュベーターを潰すための同盟、といっても?」
ほむら「(本気?)そんなの、不可能だわ」
ニャル子「ネタはあるんですよ」ニヤニヤ
ほむら(スキャンダル?)
ニャル子「現在下ごしらえ中です。ほむらさんにお願いしたいのは、ワル夜ちゃんとの戦闘における協力」
ニャル子「正直、私とマミさんと杏子さんでもキツイ。ていうかあなたがいてもキツイ」
62 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/06/10(日) 18:14:23.79 ID:xp4C0KQ00
ほむら「どんなに辛くても、私はアレを倒す」
ニャル子「利害は一致してるはずです」
ほむら「私は、あなたを信じる事が出来ない。よって申し出はあくまで断るわ」
ニャル子「信じてもらえなくて結構。ですがね」
ニャル子「誰かを頼るのは、弱い事ではありませんよ」
ほむら「あなたは、信じて欲しいのに誰も信じてくれない、そんな状況に陥った事があるの?」
ニャル子「ありませんよ?」
ほむら「なら、口出ししないで」
ニャル子「私なら、信じてもらえなくても、一方的に信頼しちゃいますね」
ほむら「私はそんなに強い人間じゃない」
ニャル子「わたしもです(非人間的な意味で)」
ほむら「もう、なんでもいいわ。ワルプルギスは倒す。でも協力はしない。それだけよ」
63 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/06/10(日) 18:23:21.42 ID:xp4C0KQ00
―――数週間後、暴風圏
マミ「佐倉さん…!」
杏子「この一回ぽっきりだ。いいな」
マミ「ええ!」フフッ
ニャル子(フルフォースフォーム)「最初っからクライマックスです!」
まどか「わ、わたしも何かできないかな…」
さやか「まどか!私たちじゃ足手まといだよ」
まどか「でも!」
真尋「ニャル子は確かにふざけてばかりだけど、やる時はやる奴だからさ」
真尋「まどかちゃんも、彼女たちを信じて待とう」
まどか「は、はい…」
ニャル子(真尋さんのおかげで根回しは完璧、最善を尽くしました)
ニャル子「なぁに、すぐにやっつけてやりますよ。パインサラダでも作ってて下さい!」
真尋「敵につかまって振り回されるフラグが立つからやめろ!」
64 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/06/10(日) 18:30:52.41 ID:xp4C0KQ00
5
4
ニャル子「さぁ、来ますよ!」
2
1
ワル夜「キャハハハハハハハハハ!!」
真尋「あれがワルプルギスの夜…!」
ほむら(初めは私一人でも倒すつもりだったけれど…)スタッ
マミ「こんにちは、暁美さん」
杏子「ようイレギュラー。話は後だ。今はこいつを狩るぞ!」
ほむら「無論よ」
ニャル子「おや、ほむらさんもやる気ですね!」
ほむら「サポートくらいはしてあげるわ。でも私には不要よ」
65 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/06/10(日) 18:39:00.12 ID:xp4C0KQ00
ドーン
ダダダダダ
ティロ・フィナーレ!
ハァッ!
ワタシノウチュウCQCエンハンサー!!
キャハハハハ!
真尋「す、すごい…勝てるぞ!」
さやか「ここまで互角だよ…」
まどか(でも、なんだろう、嫌な予感がする)
QB「まどか、さやか。契約したいときはいつでも言ってね」
真尋「その時はニャル子に契約させるよ」
QB「それは頼もしい」フフン
70 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/06/10(日) 18:45:35.79 ID:xp4C0KQ00
ニャル子「なんですか?もう終わりですか?伝説の魔女も案外よわっちぃですねぇ!」
マミ「いける!」
杏子「ああ!これなら…」
QB「まさかこれほどとはね。彼女も本気になったようだ」
グルゥン
ほむら「えっ?」
マミ「ワルプルギスの夜が…」
杏子「回転する…」
ほむら「こんなの、知らない。初めて…」
ニャル子「ほほう、汝(ワタシ)を敵と認めましたか?」
72 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/06/10(日) 18:53:47.49 ID:xp4C0KQ00
上向きワル夜「キャハハハハハ!!!」
グォォォン
ニャル子「ハン!今更ビルの一つや二つ!」
マミ「気をつけて!!」
ニャル子「え?」
杏子「後ろだ!」
ニャル子「なっ」(使い魔が寄り集まって―――)
使い魔達「―――」シュシュシュシュシュ
ニャル子「くっ…うぉぉぉぉぉ!!」キンキンキンキン
ニャル子「よし、しのぎましたよ!」
ほむら「危ない!!」
ワル夜「キャハハハハ!!」
ニャル子「次は…隕石ぃ!?」
ドォォォォォォォォォォン
真尋「にゃ…ニャル子ォーッ!!」
75 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/06/10(日) 19:01:43.75 ID:xp4C0KQ00
QB「宇宙人でも勝てるはずがないのさ」
真尋「どういう事だ」
QB「あれは僕らの作り出した魔女だからね。僕らの本星から半永久的にエネルギーが供給されている」
まどか「なにそれ…」
QB「定期的に魔法少女の数を減らさないと、契約がコンスタントにとれないだろう?」
QB「魔法少女が増えすぎた地区には、あの子を呼んで掃除してもらってるのさ」
QB「今日一日で三人分のエネルギーが回収できる。ワルプルギスの夜に供給したエネルギーも、これで数倍のリターンだ」
さやか「あんた…最低だ!」
QB「どうする?彼女たちを助けたいなら、早く契約するといい」ニヤニヤ
真尋「ふざけんな…ふざけんなぁ!!」
「…少年、熱くならないで、負けるわ」
「遅くなってごめん!もう大丈夫だよ!!」
79 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/06/10(日) 19:09:12.82 ID:xp4C0KQ00
ニャル子「クー…子?」
真尋「ハス太…」
QB「馬鹿な、僕らの圧力で、君たちはここに来る事を…」
クー子「……目には目を。政治的圧力には武力的制裁を」
ハス太「宇宙特別非営利法人インキュベーター、先ほど本星に家宅捜索が入ったぞっ!」
QB「家宅捜索!?」
真尋(宇宙なのに家宅なのか)
クー子「…姉さんが火力で制圧している。もうすぐワル夜たんへのエネルギー供給はストップする」
QB「家宅捜索で制圧だって?」
ニャル子「ようやくですかッ…待ちわびましたよ」
真尋「どういう事だ?」
ニャル子「今回の二人への待機命令、連中の圧力なのは言うまでもありません」
ニャル子「機構にそんなことができるのは、連中の掲げるエネルギー問題ゆえ」
QB「そうだ、宇宙全体のエントロピーが」
ニャル子「黙れ小僧!!」
81 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/06/10(日) 19:20:32.59 ID:xp4C0KQ00
ニャル子「エネルギーのために地球に害を与え、彼らが生み出すエンタメを潰すなど言語道断」
QB「黙るのは君たちだ。エネルギーなくしてエンタメなどど」
ハス太「たしかに地球の女の子の感情エネルギーは莫大だ。でも」
クー子「………感情からエネルギーを得るなら、エンタメは欠かせない」
ニャル子「なにせ地球人だけじゃありません」
ハス太「地球のエンタメで、宇宙人みんなが感情を動かされてるんだっ」
クー子「…この調子で宇宙人が地球のエンタメともっと触れあえば、やがてエントロピーを凌駕することも可能と試算された」
ハス太「インキュベーターが地球人に契約を無理矢理にでも迫るのは、エンタメに自身の存在価値を脅かされてるからっ」
クー子「……自身の存続のため、惑星保護機構上層部に賄賂を贈っていたのはわかってる。あっちでは現在証拠がぽろぽろでてきている」
ニャル子「大昔ならいざしらず、現代じゃ地球人の絶望より宇宙全体の笑顔なんですよ」
真尋(いい話なのかくだらないのかよくわからない)
ニャル子「諦めなさい。あんたらの不正は、このニャルラトホテプが暴きましたよ!」
クー子「…暴いたのは、私とハス太君」
83 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/06/10(日) 19:29:21.60 ID:xp4C0KQ00
ワル夜「きゃは…」
マミ「止まった!?」
杏子「チャンスだ!」
ほむら「攻撃を!!」
ニャル子「いきますよ、二人とも」
クー子「………うん」
ハス太「そうだねっ!」
ニャル子「必殺、私たちの!」
クー子「……宇宙CQC、AtoZ」
ハス太「ヨグソトス先生直伝っ!」
ニャ・ク・ハ『一にして全、全にして一なるトリプレットマキシマム!!!』
ドォォォォォォォォオオオオーーーンンッッッ!!!!!
84 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/06/10(日) 19:34:59.99 ID:xp4C0KQ00
ほむら「やった…」ヘナヘナ
ほむら「やっと、まどかを…」ウウッ
まどか「ほむらちゃん…」
さやか「なんだ、あんたそんな顔出来るんじゃん」
ほむら「う、うるさいっ!」グズッ
まどか「ありがとう、ほむらちゃん」
ほむら「まどかぁ…」
杏子「じゃあ、な」
マミ「ええ。またね」
杏子「っ!?」
マミ「また、会えるわよね」
杏子「そ、そんなの!」
杏子「………、わかんねーよ」
85 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/06/10(日) 19:36:23.64 ID:xp4C0KQ00
QB「終わった、か」
ニャル子「ええ!課長によると宇宙特別非営利法人インキュベーターは宇宙贈賄容疑で検挙されたそうです」
クー子「魔法少女への宇宙詐欺罪も適用されるかもしれない」
真尋「だから宇宙つければいいと思ってんじゃねーよ」
ハス太「順次魔法少女のソウルジェムを魂に戻してあげてねっ!」
真尋「できるのか?」
クー子「…本星よりテクノロジーを押収した。今の技術で無理なら私たちが開発する」
ニャル子「魔法少女なんてさっさと陳腐化させますよ!」
QB「………心しておくんだね」
QB「君たちの惰弱な発想が」
QB「宇宙全体を壊死させるんだ」
ニャル子「人々の知恵はそんなものだって乗り越えられますよ」
真尋「ニャル子…」
ニャル子「そう安室玲も言ってます」
真尋「あのさぁ…」
86 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/06/10(日) 19:40:30.37 ID:xp4C0KQ00
真尋「じゃあな」
さやか「また、会いましょうね!」
マミ「今度は私たちがお邪魔するかもね」フフ
ニャル子「おお!それは楽しみですね!」
クー子「…少年のハーレムがまた拡大する」
ハス太「ええっ!?」
真尋「ねーよ」
まどか(ハーレム?)
87 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/06/10(日) 19:43:32.49 ID:xp4C0KQ00
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・
玉緒「真尋君!一ヶ月の新婚旅行はどうだった!?」
真尋「えっ!?」
真尋「おいニャル子!偽装工作はどうなってるんだ!!」
ニャル子「いやぁもう毎日毎日真尋さんったら激しくてぇ~」
真尋「こんっの…」
真尋「馬鹿宇宙人がぁぁぁぁぁぁぁっっ!!!」
おわり