2:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/05/11(水) 13:27:41.27 ID:cyr2PKNX0
キリコ「『ポケモン』・・・ですか・・・」
ムサシ「そーなんですそうなんですぅ!!」
コジロウ「我々のボスでしてぇ」
ニャース「ものすごくえら~いお方なのにゃあ!!」
キリコ「この動物・・・喋るのか」
ニャース「にゃあは動物じゃないにゃ!!」
3:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/05/11(水) 13:29:08.24 ID:cyr2PKNX0
コジロウ(こ、こらニャース・・・!)「え、え~と、今日ここにあなたをお呼びしたのはぁ・・・」
ムサシ「あなたが名だたる名医だとお聞きしたからですわぁ!!」
キリコ「私が・・・?」
ニャース「サカキ様自らご指名なのにゃ!」
キリコ「ほぉう・・・」(・・・・・・)
キリコ「それで・・・そちらに横になってるのが『サカキ様』でよろしいのかな・・・?」
サカキ「・・・・・」
4:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/05/11(水) 13:30:21.89 ID:cyr2PKNX0
コジロウ「あぁ!はい!そうですけど・・・」
コソコソ・・・
コジロウ(なぁ・・・ほんとにこの人『名医』なのかぁ?どっちかっていうと死神みたいだぞぉ?)
キリコ「何か?」
ゴチン!
ムサシ「いえいえ何もぉ!!」
コジロウ(いってぇ~!!)
ムサシ(何言ってんのよあんた!!)
コジロウ(だ・・・だって・・・)
5:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/05/11(水) 13:31:35.14 ID:cyr2PKNX0
ムサシ(サカキ様はねぇ!あたし達の希望なのよ、き・ぼ・お!)
コジロウ(・・・・・・・)
ニャース(ロケット団が崩壊し、再興も失敗に終わった今、我々の仲間はてんで散り散りになったのにゃ)
ムサシ(残ったのはアタシたちだけ・・・)
ムサシ(サカキ様さえ復活すれば!皆戻ってくるわよ!)
コジロウ(・・・)
ニャース(そして・・・)
ムサシ(この『任務』を達成したご褒美に・・・)
ニャース(幹部のイスは我々のものなのにゃ!!)
コジロウ(・・・・・)
ムサ・ニャ「な~はっはっはっは!!!」
キリコ「何か・・・おかしなことでも?」
ムサ・コジ・ニャ「!!!!!」
8:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/05/11(水) 13:33:48.24 ID:cyr2PKNX0
ムサシ「いえいえ何も!!ほんとに何も!!!」
キリコ「・・・ワタシは患者と2人で話がある・・・退席してくれないか?」
キリコ「それと・・・気が散るからだれもこの部屋に近づけないでくれ」
ムサシ「ど、どーぞどーぞぉ!」(ほっ・・・)
コジロウ「それじゃあ先生・・・」
ニャース「よろしくたのみますニャ!」
ギイイ・・・バタン!
キリコ「・・・・・」
キリコ「さて・・・」
サカキ「・・・・・」
9:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/05/11(水) 13:35:35.48 ID:cyr2PKNX0
サカキ「本当に来てくれるとは・・・思わなかったよ・・・」
キリコ「・・・・・」
キリコ「なぜ私を呼んだんです?・・・と聞くのは野暮ですかね」
サカキ「・・・・・・・」
キリコ「フフフフフ・・・・」
キリコ「まあいいでしょう、とりあえずカルテを見せてもらえますか?」
サカキ「・・・ああ、そこの引き出しに・・・」
キリコ「・・・・・」
カタッ
キリコ「・・・・・・」
ペラ・・・
キリコ「・・・腸にガンの転移がばらり・・・こいつは助かりませんね・・・」
サカキ「・・・」
10:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/05/11(水) 13:36:50.98 ID:cyr2PKNX0
キリコ「それで?お金の支払いはどうします?ご自身では無理でしょう」
サカキ「部下達に治療の前払いとして500万・・・先生の口座に振り込むよう言ってある・・・」
キリコ「・・・分かりました・・・入金を確認次第、すぐにとりかかりましょう」
キリコ「あなたの『治療』をね・・・」
サカキ「ああ・・・ありがとう先生・・・」
キリコ「・・・・・」
ドタドタドタ・・・・
ムサ・コジ・ニャ(あ~ぼっちゃま、お帰りで!)
ムサ・コジ・ニャ(あ!駄目ですよ、今その部屋は!)
ムサ・コジ・ニャ(ちょ、ちょっと・・・)
ムサ・コジ・ニャ(ああっ!!)
キリコ「・・・ん?」
12:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/05/11(水) 13:38:04.90 ID:cyr2PKNX0
バターン!!!!!!
シルバー「・・・・・・!!!」(はぁ・・・はぁ・・・)
キリコ「・・・」
サカキ「・・・」
ムサシ「せ、先生、サカキ様、申し訳ありません、ぼっちゃんがど~してもとぉ・・・」
キリコ「息子さんですか?」
サカキ「・・・・・」
シルバー「・・・・・」
シルバー「ドクターキリコ・・・」
キリコ「む・・・?」
13:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/05/11(水) 13:39:14.32 ID:cyr2PKNX0
シルバー「知ってるぞ!!行く先々で患者を殺して回ってるヤブ医者だろう!!!」
ムサ・コジ・ニャ「えーーーーーーーー!!!!!!!!!」
サカキ「・・・」
キリコ「フフフフフ・・・」
キリコ「元気のいい息子さんで・・・」
サカキ「・・・それは違うぞ・・・キリコ先生は本当に名医で・・・」
シルバー「安楽死ってやつを請け負ってるんだろう」
サカキ「!」
キリコ「・・・おやおや・・・そこまで知っていたのかね・・・」
ニャース(安楽死ってなんなのにゃ?)
コジロウ(重病の人とかが自ら安らかな死を選ぶ、要するに自殺ってことだよ!!)
ムサ・ニャース「えーーーーーーーーー!!!!!!!」
コジロウ(ムサシも知らなかったのか・・・)
14:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/05/11(水) 13:40:30.77 ID:cyr2PKNX0
シルバー「オヤジ!オヤジは強い人間じゃなかったのか!?」
シルバー「大勢の人間を束ねて、いずれ世界征服するんじゃなかったのか!!」
サカキ「・・・・・」
サカキ「そうしたいのはやまやまだが・・・・」
サカキ「この体ではもう動くこともままならない・・・ただ・・・朽ちていくのを待つだけだ・・・」
シルバー「聞きたくないぜ!!そんなこと!!!」
サカキ「それに・・・」
サカキ「私がこの世に醜くしがみついていることで・・・前に進めない人間たちもいるのでね・・・」
ムサ・コジ・ニャ「!!」
シルバー「・・・!!!」
キリコ「・・・おぼっちゃん」
15:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/05/11(水) 13:41:52.29 ID:cyr2PKNX0
キリコ「お父上の好きにさせてあげませんか?」
キリコ「この方は今も・・・激しい痛みと戦っている」
シルバー「!!」
キリコ「我々がいるので・・・相当『我慢』されていますがね」
シルバー「・・・・・!!」
ムサシ「なによそれぇ・・・」
ニャース「すごく重い話なのにゃ、みゃー達にはさっぱりだにゃ」
コジロウ(ちょっと静かにしてろよ二人とも!)
シルバー「・・・・・知るかそんなこと!!警察呼んででも止めてやる!!」
キリコ「・・・おやおや・・・」
17:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/05/11(水) 13:44:11.52 ID:cyr2PKNX0
キリコ「この地方には・・・安楽死を禁止する法律はなかったはずだが・・・」
シルバー「・・・・!!」
キリコ「全てのことが終わってから・・・民事裁判でもおこすんだね」
シルバー「・・・・!!」
コジロウ「あ、あの~・・・」
キリコ「何かね?」
コジロウ「ほんとにもう治らないような病気なんですか・・・?」
キリコ「そうだねぇ・・・良識ある医者なら十中八九、メスを投げるねぇ・・・」
ムサシ「そんな・・・」
キリコ「・・・・・」
キリコ「・・・ブラックジャックなら、あるいは・・・」(ぼそ・・・)
シルバー「・・・え?」
ムサ・コジ・ニャ「え?」
18:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/05/11(水) 13:46:10.85 ID:cyr2PKNX0
キリコ「・・・まぁ、今まで散々いろんな医者に断られてきたんでしょう?」
キリコ「それが全てですかね・・・」
ムサ・コジ・ニャ「・・・・・」
サカキ「・・・」
シルバー「・・・・・」
シルバー「うるさい!!」
シルバー「その手をどけろ!!オヤジに触るな!!」
バッ!!!
ムサ・コジ・ニャ「!!!」
キリコ「おっと」
シルバー「・・・・」
ヒュッ!
ポンッ!
19:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/05/11(水) 13:48:32.22 ID:cyr2PKNX0
シルバー「皆、オヤジを守れ」
ポケモン達(ざわざわざわ・・・・)
キリコ「ポケモンで・・・実力行使ってことかい・・・」
シルバー「あんたには、怪我をしてまで『仕事』をする理由はないだろう?」
キリコ「おや?さきほど、振込み主の分からない大金が、私の口座に振り込まれていたがね」
ムサ・コジ・ニャ「!!!」
コジロウ(だからもうちょっと待とうって言ったんだよ!!)
ムサシ(うっさいわね!!来るセンセーが殺し屋なんて知らなかったのよ!!)
ニャース(ボスからは前金だって聞いてたニャ!!)
サカキ「・・・・・」
21:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/05/11(水) 13:51:33.73 ID:cyr2PKNX0
キリコ「それで・・・どうすればお父上を『治療』させてもらえるのかな?」
ポケモン達(ざわ・・・)
シルバー「・・・・・・」
ムサシ「どうしたらって~・・・」
ニャース「ポケモンバトルでポケモン達を蹴散らすしかないにゃあ」
コジロウ「おいっ!!!!!!!」
キリコ「ポケモンバトル?」
シルバー「・・・・・」
22:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/05/11(水) 13:53:32.96 ID:cyr2PKNX0
キリコ「こりゃいい、待っていたまえ、私は必ず戻ってくるぞ!!」
ムサ・コジ・ニャ「ええええええ!!」
シルバー「・・・・・・」
キリコ「ではサカキさん・・・また会いましょう」
キリコ「私は患者を見捨てたことはない」
ギイイ・・・バタン・・・
はーっはっはっは・・・・・・・・
・・・・・・・・・・
サカキ「・・・・・・」
24:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/05/11(水) 13:55:31.39 ID:cyr2PKNX0
~トキワシティ~
キリコ(とは言ったものの・・・)
キリコ(ポケモンバトル?)
キリコ(死神と呼ばれたこの私が?動物達と仲良く特訓するのか?)
キリコ「フフフフフ・・・」
キリコ(しかしまあ・・・やるほかあるまい・・・)
キリコ(その方法でしかあのおぼっちゃんを黙らせられそうにないからねぇ・・・)
ざっざっざ・・・・
ウイィ~ン
キリコ(とりあえず・・・)
キリコ(情報収集もとい、ポケモン探しかね・・・)
~ポケモンセンター~
26:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/05/11(水) 13:58:28.74 ID:cyr2PKNX0
ジョーイ「!あ、いらっしゃいませ~」
キリコ「・・・すみませんが・・・」
ジョーイ「はい?」
キリコ「ポケモンを一体・・・譲ってくれませんかね・・・」
ジョーイ「え?は、はぁ・・・」
ジョーイ「失礼ですが・・・あなたは?」
キリコ「私はしがない医師でして・・・あぁ・・・『人』を見るほうのですがね」
キリコ「助手に使えそうなポケモンを一体・・・探してまして・・・」
ジョーイ「あら、お医者様ですの!?ちょうど良かった!」
ジョーイ「さっきポケモンバトルに小さい子供が巻き込まれまして・・・」
キリコ「・・・はぁ・・・」
ジョーイ「お医者様がくるのを待っていたところなんです」
キリコ「・・・?この町にはお医者さんはいらっしゃらないのかね・・・人間相手の」
27:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/05/11(水) 14:00:44.62 ID:cyr2PKNX0
ジョーイ「いえ、いないことはないんですけど数が少なくて・・・」
ジョーイ「軽い怪我や病気ならここ(ポケモンセンター)で診れるんですが・・・」
キリコ(・・・・・・・)
キリコ「分かりました・・・私が見ましょう」
ジョーイ「!ありがとうございます!」
・・・・・・・・・・・
グリーン「タケシ!だからジムにこどもを連れてくるのはやめとけって言ったろう!!」
タケシ「す、すまん・・・俺の・・・俺のイワークが・・・」
グリーン「大丈夫か?痛くないか?ゴロウ!」
ゴロウ「・・・・・・・」
グリーン「死んでるんじゃないか?これ」
タケシ「うわああああああああああ!!!!!ゴロオオオオオオオオ!!!!」
28:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/05/11(水) 14:02:47.55 ID:cyr2PKNX0
キリコ「・・・落ち着きたまえ」
タケシ「うわっっ!!」
グリーン「!あなたは・・・」
キリコ「医者さ・・・どれ・・・少しお邪魔するよ・・」
ジョーイ「二人とも!下がって!」
ゲンガー「・・・・ごほっ」
29:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/05/11(水) 14:05:05.08 ID:cyr2PKNX0
ずかずかずか・・・
タケシ「あ、あれ?ゲンガー?」
ジョーイ「助手です!!」
キリコ(まるで死神のような助手だな・・・おっと・・・私が言えた事じゃないか・・・)
グリーン「・・・・・」
キリコ「・・・・・・」
タケシ「どうなんですか先生・・・」
タケシ「息してますか?」
タケシ「ゴロウはゴロウは・・・」
タケシ「ゴロオオオオオオオオオオオ!!!!!!!」
キリコ「虫の息だ」
タケシ「ゴロオオオオオオオオオオオオオ!!!!!!!」
32:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/05/11(水) 14:07:31.03 ID:cyr2PKNX0
すっすっす・・・・・・・
ジョーイ「!!」
グリーン「!!」
タケシ「!!」
キリコ「・・・!!」
ゲンガー「・・・・・・ごほっごほっ」
タケシ「お、おい!!触るなゲンガー!!」
ゲンガー「ごほっ」
タケシ「セキもしてるじゃないか!!風邪もひいてるんじゃないか!?」
33:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/05/11(水) 14:10:07.23 ID:cyr2PKNX0
キリコ「・・・いや、待て・・・」
ジョーイ「・・・・・!!」
ゲンガー「・・・・・・」
すっすっす・・・・
キリコ「驚いた・・・・」
キリコ(私がやろうとしていたことをほとんどやってしまった・・・)
ジョーイ「このゲンガー・・・ずっと不思議だったんですけど・・・まさか人間まで・・・」
34:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/05/11(水) 14:11:50.51 ID:cyr2PKNX0
キリコ「人間まで?」
グリーン「!・・・・・」
ジョーイ「このゲンガー・・・ポケモン達の治療を完璧にこなせるんです」
グリーン「・・・・・・・・」
キリコ「・・・・・・・どれ・・・」
すっすっす・・・
グリーン「・・・!」
グリーン(この先生・・・すごく優しく、丁寧に治療するな・・・)
グリーン(けが人をいたわる気持ちが伝わってくる・・・!)
35:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/05/11(水) 14:14:04.71 ID:NDRTMwtK0
ああ…あのゲンガーか…
36:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/05/11(水) 14:15:04.49 ID:cyr2PKNX0
キリコ「私ができる処置はここまでだ・・・そのまま固定していたまえ」
タケシ「は、はい!!」
ゲンガー「べろべろべろべろ」
・・・・・・・・・・・・・・・・・・
タケシ「ありがとうございました先生!」
キリコ「おいおいよしてくれ、私は何もしていない・・・」
タケシ「ゲンガー!ありがとな!!」
ゲンガー「・・・・・・・・・ごほっ」
38:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/05/11(水) 14:19:46.20 ID:cyr2PKNX0
グリーン「・・・・・・・」
ジョーイ「やっぱり・・・」
キリコ「?」
ジョーイ「このゲンガー・・・ここにいるのは・・・宝の持ち腐れだわ」
グリーン「・・・!」
グリーン「ポケモンをお探しなんですか?先生」
キリコ「・・・ああ」
グリーン「このゲンガーは・・・ある人から特殊な訓練を受けたゲンガーなんです」
ジョーイ「え?」
キリコ「・・・・・」
グリーン「きっと・・・もっとたくさんのポケモン達や、・・・人間達に関わるべきなのかもしれません」
ジョーイ「・・・・・・・・」
ジョーイ「・・・・その通りね」
ゲンガー「・・・・・・・」
39:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/05/11(水) 14:23:47.43 ID:cyr2PKNX0
キリコ「その点なら心配ない、私を必要としている人間は大勢いる」
キリコ「きっとそのゲンガーも、もっともっと役に立つさ」
グリーン「・・・・・・」
グリーン「ゲンガー・・・お前が決めるんだ」
ゲンガー「!」
ゲンガー「・・・・・・・」
ゲンガー「べろべろ!」
グリーン「行きたいか!よし!!」
キリコ「・・・・・・・」
・・・・・・・・・・・・・・・・・・
40:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/05/11(水) 14:27:13.39 ID:cyr2PKNX0
グリーン「ゲンガーのことよろしくお願いします」
キリコ「ああ・・・悪いようにはしないさ・・・」
ジョーイ「・・・・・・・」
グリーン(この人はどことなく・・・『あの人』に似ている?・・・)
グリーン(いや・・・・)
キリコ「モンスターボール?どうやって使うんだ?」
ジョーイ「え!?それはこうして・・・」
グリーン「・・・・・・・・」
キリコ「フフフフフ・・・・・それでは・・・」
グリーン「え、ええ、またどこかで・・・」
ざっざっざっ・・・・
43:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/05/11(水) 14:31:52.82 ID:cyr2PKNX0
・・・・・・・・・・・・・・・・
ジョーイ「あら?どうしたの?タケシ君」
タケシ「・・・・」
グリーン「どうした?タケシ」
タケシ「・・・・・・」
タケシ「ゴローが・・・ゴローが・・・」
ジョーイ「え・・・?」
グリーン「!!」
スッ・・・
グリーン「!!!!」
グリーン「脈がない・・・!!」
45:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/05/11(水) 14:35:53.42 ID:cyr2PKNX0
ざっざっざっ・・・・
キリコ「・・・・・・・」
キリコ「あれはもう・・・時間的に・・・ぎりぎり助からないね」
キリコ「それにしても・・・」
キリコ「生き物の生かし方を知っているのなら」
キリコ「死なせ方も知っているということだろう・・・?」
キリコ「フフフフフ・・・」
ゲンガー「・・・・・・・」
ざっざっざ・・・
46:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/05/11(水) 14:39:55.84 ID:cyr2PKNX0
~サカキの隠れ家~
ざっざっざ・・・
キリコ「・・・・おや?」
コジロウ「うわ!もう帰ってきた!!」
ムサシ「えー!!ちょっと早すぎー!!」
ニャース「あぶないにゃあ、早く移動させてよかったにゃあ!!」
キリコ「・・・・・?」
ムサシ「残念でしたーここにはもうサカキ様はいませんよー」
コジロウ「この地方のどこを探しても見つかんないぜぃ!!」
ニャース「そ~なのにゃ!!あきらめて返金するのにゃ!!」
キリコ「・・・・・」
キリコ(この地方にはいない・・・?となるとあの重病人を短時間で連れて行けるところは・・・)
ムサシ「ほらほら早く!!お金を返してとっととうちに帰るのよ!!」
キリコ(ジョウト地方か・・・)
48:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/05/11(水) 14:45:12.63 ID:cyr2PKNX0
キリコ「返金したいのはやまやまなんだが・・・このあたりに私のカードを使える銀行がなくてね・・・」
ムサシ「はぁ?」
キリコ「てっとりばやくコガネシティに向かう手段はないのかねぇ・・・」
コジロウ「そりゃあ・・・」
ニャース「とりポケモンに空を飛ばせるのが一番にゃあ!」
キリコ「空を飛ばせる・・・?」
ムサシ「だからぁその辺にいるポッポを捕まえてぇ、『空を飛ぶ』を覚えさせんのよ!!」
キリコ「・・・私にやって見せてくれないか?」
ムサシ「はぁ!?」
ニャース「なんでみゃあ達がわざわざおみゃあのためにそんなことするにゃあ!!」
キリコ「いいんですかね?このまま返金しないで帰るかもしれないぞ・・・?」
ムサ・コジ・ニャ「そ、それは・・・」
キリコ「フフフフフ・・・」
49:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/05/11(水) 14:49:15.87 ID:cyr2PKNX0
そして・・・・
ポッポ「チュンチュン・・・」
ムサシ「い~い?よく見てなさいよ?」
ムサシ「ポケモンをゲットするには、こ~やんのよ!!」
ニャース「今だにゃ!!」
コジロウ「そぅれぃっ!!!」
つ袋 バサッ!!!
50:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/05/11(水) 14:54:08.48 ID:cyr2PKNX0
ポッポ「チュンチュンチュン!!!」
バサバサバサ!!
ムサシ「なにやってんのよあんた達!!しっかり押さえなさいよ!!」
ニャース「このポッポ、力が強いにゃあ!!」
コジロウ「この・・・・っうわっ!!!」
ばさばさばさ・・・・
ムサシ「・・・あ~あ・・・」
ニャース「逃げられてしまったにゃ」
キリコ「・・・・・・・・・」
51:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/05/11(水) 14:58:33.72 ID:cyr2PKNX0
キリコ「このボールを・・・使うんじゃないのか?」
ムサシ「あーーー!!!モンスターボール!!!」
ニャース「なんでおみゃあがそんなもの持ってるにゃあ!!」
コジロウ「俺達でも買えないってのに・・・!!」
キリコ「・・・・・・」
キリコ「さっきある人からいろいろ譲ってもらってね・・・」
ムサシ「いいから早く貸しなさいよ!!」
バッ!!!
コジロウ「ああ!ムサシィ!?」
52:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/05/11(水) 15:01:43.53 ID:cyr2PKNX0
ムサシ「いけ!!モンスターボール!!」
シュッ!!!!
キリコ「・・・・・!」
ポッポ「チュンチュンチュン!!」
ポンッ!!
ガタガタガタガタ・・・・
53:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/05/11(水) 15:02:54.86 ID:cyr2PKNX0
コジロウ「おお!?」
ニャース「ムサシは豪腕なのにゃ!!」
ポン!!
ああ!捕まえたと思ったのに!!
ムサシ「!!!」
コジロウ「あちゃ、やっぱ元気ぴんぴんのままじゃ駄目かあ・・・」
54:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/05/11(水) 15:05:07.86 ID:cyr2PKNX0
キリコ「弱らせれば・・・いいのかね・・・?」
コジロウ「あ、ああ・・・そうだけど・・・」
キリコ「・・・ゲンガー・・・」
ポン!!
ゲンガー「・・・・ごほっごほっ」
ムサ・コジ・ニャ「!!」
キリコ「ゲンガー・・・・・」
ゲンガー「・・・・・・」
キリコ「少し痛めつけてやれ」
ムサ・コジ・ニャ「!?」
56:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/05/11(水) 15:07:00.10 ID:cyr2PKNX0
ゲンガー「・・・・・・」
キリコ「おい・・・?」
ムサシ「だめよぉ!そんな指示じゃ!!」
ニャース「ちゃんと技を指示しなきゃ動いてくれないにゃ!!」
キリコ「技・・・?」
コジロウ「え、え~と・・・そのゲンガー、何を覚えてるんですかね?」
キリコ「・・・?さあ・・・」
ムサシ「『さあ?』じゃないわよあんた!!」
コジロウ「気合だまなんてどうだろう?」
キリコ「気合だま?」
ニャース「いいからさっさと指示するにゃ!!」
57:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/05/11(水) 15:09:30.21 ID:cyr2PKNX0
キリコ「・・・ゲンガー、気合だまだ」
キリコ「・・・死なない程度にな」
ゲンガー「・・・・・・・ごほっ」
ポポポ・・・
ヒュゥン・・・!!
ボカァン!!
ポッポ「チュンチュンチュン!!!」
ムサシ「わふぅ!!きまったぁ!!」
キリコ「・・・よくやったゲンガー・・・」
ゲンガー「!べろべろべろ!」
ニャース「いまだにゃ!!モンスタボールを投げるのにゃ!!」
キリコ「・・・・・・・・」
ぽいっ
62:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/05/11(水) 15:15:59.90 ID:cyr2PKNX0
ぽぅん・・・
ぽぅん・・
ぽぅん・・・
ムサシ「やったわ~!!野生のポッポ、ゲットでちゅん」
ニャース「はやく空を飛ぶを覚えさせるにゃ!!」
コジロウ「え、え~っと、どこにやったっけな秘伝マシン・・・」(ごそごそ・・・)
キリコ「待て」
ムサ・コジ・ニャ「は?」
キリコ「治療が先だ」
ムサ・コジ・ニャ「はぁ~!?」
63:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/05/11(水) 15:17:19.92 ID:cyr2PKNX0
ポン!!
キリコ「・・・・・・」
ムサ・コジ・ニャ「・・・・・・・」
すっすっすっ・・・
キリコ「・・・・これでよし・・・」
ポッポ「ちゅん!」
ムサシ「ちょっとちょっと~、ど~見たって殺し屋には見えないじゃないのよ~」
ニャース「ポケモンには優しいのにゃ?」
キリコ「人もポケモンも、楽になりたきゃ逝かせてやるさ・・・」
キリコ「フフフフフ・・・」
コジロウ「いい人なのか悪い人なのかいまいち分かんないな」
64:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/05/11(水) 15:18:26.41 ID:cyr2PKNX0
そして・・・
ムサシ「い~いこと!?あんたはポッポでアタシ達の気球の後を追ってくること!!」
キリコ「なんだ・・・気球があるなら初めから・・・」
ニャース「気球は定員オーバーなのにゃ!!」
コジロウ「そ~いうことだ!!」
キリコ「・・・・・・」
ムサシ「『空を飛ぶ』はポケモンが一度行ったことある町じゃないと迷っちゃうからね!」
コジロウ「はぐれないようお願いするぜぃ!!」
ニャース「逃げようと思ってもおみゃあの商売道具の医療道具は全てわれわれの気球にのっけたにゃ!!」
キリコ「・・・・・・」
ムサシ「じゃあしゅっぱーつ!!!」
66:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/05/11(水) 15:20:09.79 ID:cyr2PKNX0
パタパタ・・・
ふわふわ・・・
パタパタ・・・
ニャース「はぁ~のどかだにゃ~」
コジロウ「でもさぁボスがあんな状態なのにこれからどうすんのかね?」
ムッサシ「知らないわよそんなこと」
ニャース「そうなのにゃ、後のことはあとで考えればいいのにゃ」
コジロウ「で、でも・・・」
キリコ「・・・・・・・」
ふわふわ・・・
パタパタ・・・
ふわふわ・・・
パタパタ・・・
67:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/05/11(水) 15:22:36.38 ID:cyr2PKNX0
バサバサバサバサ・・・・・
ムサシ「あ、ポッポの大群」
ニャース「大自然の神秘だにゃあ」
コジロウ「お、おいちょっと待て・・・」
バサバサバサバサ・・・・!!!!!
ムサ・コジ・ニャ「あーーーー!!!!」
ムサシ「なんで群がってくんのよこのポッポ!!」
ニャース「だ、大自然の神秘だにゃ!!」
コジロウ「なんだそれ!?」
ぷす!
ムサ・コジ・ニャ「あ」
69:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/05/11(水) 15:24:11.31 ID:cyr2PKNX0
キリコ「・・・・・・」
ムサシ「これはもしかしして・・・」
コジロウ「もしかすると・・・」
ニャース「穴をあけられたにゃ」
ぷしゅ~・・・・・・
ぷしゅっ!
ムサ・コジ・ニャ「やなかんじーーーー!!!!!!!!」
ヒューーーーー・・・
キラン!
キリコ「・・・・・・・」
70:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/05/11(水) 15:25:20.74 ID:cyr2PKNX0
キリコ「・・・お前が、呼んだのか・・・?」
ポッポ「チュン!」
パタパタパタ・・・
キリコ(私があいつらを『邪魔だ』と思っていたのを、感じ取ったのか・・・?)
パタパタパタ・・・
キリコ(不思議な生き物だ・・・)
ポッポ「チュン」
キリコ「医療器具は・・・まあどこかで譲ってもらうか」
キリコ「幸い本当の商売道具はとりあげられずに済んだしねぇ・・・フフフフフ・・・」
パタパタパタ・・・
71:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/05/11(水) 15:26:55.64 ID:cyr2PKNX0
キリコ(しかし・・・)
キリコ「お前、コガネシティの場所が分かるのか?」
ポッポ「ちゅん・・・」
キリコ(分からない・・・だろうな・・・)
キリコ「分かった、ここでいったん降ろしてくれ」
ポッポ「チュン!」
パタパタパタ・・・
・・・・・・・・・・・
ザッ!
72:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/05/11(水) 15:28:02.99 ID:cyr2PKNX0
看板(ここはワカバタウンです)
キリコ「・・・・・・・」
ウツギ「待ちたまえゴールド君!!」
ウツギ「チャンピオンまで放り出して『赤い髪の少年』のところにいくって・・・」
ウツギ「何?他にもやりたいことがある?なんだいそれは・・・」
ゴールド「・・・・・・・」
ダダダッ!
キリコ「?」
ダダダダダ・・・・
ウツギ「ゴールド君!!」
ドン!!
キリコ「おっと、失礼・・・」
ウツギ「あ、すいません・・・」
73:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/05/11(水) 15:32:33.86 ID:cyr2PKNX0
キリコ「今の少年は・・・?『赤い髪の少年』がどうとか・・・」
キリコ「もしかして・・・『シルバー』って子じゃないですかね・・・?」
ウツギ「!!シルバー君を知ってるのかい!?」
キリコ「ええ・・・今・・・・探している最中ですがね・・・」
ウツギ「!!ちょうど良かった!ちょっと頼みごとを聞いてもらえませんか!?」
キリコ「・・・ふむ・・・」
ウツギ「さっき走っていった子、ゴールドっていうんですが」
ウツギ「急に『シルバー君のところに行く』って言って飛び出して行っちゃったんです」
ウツギ「あの子もついでに引き戻してくれませんか?」
キリコ「フフフフフ・・・お安い御用だ・・・その代わり・・」
ウツギ「?」
キリコ「私に協力してもらえますかね?」
74:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/05/11(水) 15:34:04.32 ID:cyr2PKNX0
ウツギ「はい?」
キリコ「なぁに簡単なことさ・・・私は、まあ、医者のようなものなんですが」
キリコ「ポケモントレーナーとしては右も左もわからない初心者でしてね・・・」
ウツギ「!はい!僕はこれでもポケモンの研究者でして!なんでも協力しますよ!」
キリコ「フフフフフ・・・・ありがたい・・・」
ウツギ「ちょっと手持ちのポケモン見せてもらえますか?」
キリコ「・・・・・・・・」
ポンッ!
ゲンガー「・・・・・・」
ポッポ「チュン」
75:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/05/11(水) 15:36:05.12 ID:cyr2PKNX0
ウツギ「このポッポは?」
キリコ「ええ・・・まあ・・・さっき捕まえた・・・『空を飛ぶ』要員ってところですかね・・・」
ウツギ「こんな小さいポッポじゃ足につかまって飛ぶのが精一杯でしょう?」
ウツギ「もっと大きな、背中に乗れるポケモンをお貸ししますよ!」
キリコ「・・・・・・・・」
キリコ「いや・・・それは・・・」
ウツギ「?」
ポッポ「チュン」
キリコ「・・・・・・」
キリコ「私は今・・・腕を鍛えてましてね・・・」
ウツギ「はい?」
キリコ「このポッポがちょうどいいんですよ・・・」
ポッポ「チュン」
ウツギ(・・・・・・)
ウツギ「・・・そうですか」(にこっ!)
76:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/05/11(水) 15:37:37.14 ID:cyr2PKNX0
ウツギ「それで、このゲンガーはと・・・」
ゲンガー「・・・・・・ごほっ」
ウツギ(!!なんだこのゲンガーは・・・!!)
ウツギ(強い・・・正確なレベルは図鑑でチェックしなきゃ分かんないけど・・・とんでもなく強い・・・!)
ゲンガー「・・・・・・・」
ウツギ「失礼ですが、このゲンガーは?」
キリコ「貰い物ですよ、ただの」
ウツギ「そうですか・・・・」(・・・・・・・)
キリコ「何か?」
ウツギ「いえ・・・あなたはバッジを持っていますか?」
キリコ「バッジ?」
78:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/05/11(水) 15:39:57.43 ID:cyr2PKNX0
ウツギ「はい」
ウツギ「ポケモン達はジムリーダーに勝つともらえる、バッジという『強さの証』がないと指示にしたがってくれ
ないんです」
キリコ「?さっきは従っていたぞ」
ウツギ「まあ、そういうこともありますよ、気まぐれですから」
キリコ「・・・・・・・・」
ゲンガー「・・・・・・・ごほっ」
キリコ「それでは・・・そのジムリーダーと呼ばれる人間を倒せばいいんですかね」
ウツギ「まあ、そうなんですけど」
キリコ「?」
ウツギ「あなたの場合は、まず、あなたがポケモンについて知ることが先決でしょうね」
キリコ「・・・・・」
キリコ(そんな時間はないが・・・)
キリコ(バトルで私が足を引っ張り・・・負けてしまっては元も子もないか・・・)
79:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/05/11(水) 15:41:42.76 ID:cyr2PKNX0
ウツギ「ああ、心配しないでください」
ウツギ「私と研究員のみなさんがしっかりサポートすると思いますから」
キリコ「!・・・」
ウツギ「泊まる場所はそうだな・・・」
ウツギ「ゴールド君の家に行ってみてください」
ウツギ「彼を連れ戻すためだって言えば喜んで泊めてくれると思いますよ!」
キリコ「・・・・・・・・・」
キリコ「どうもご親切に・・・」
ウツギ「いえいえ、とりあえず、トレーナーの入門書です」
キリコ「・・・・・・・」
80:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/05/11(水) 15:43:04.97 ID:cyr2PKNX0
キリコ「ついでに・・・」
ウツギ「はい?」
キリコ「ポケモンの医学書等も・・・お願いできますかね・・・」
ウツギ「え?ええ、構いませんが、ああ、ゲンガーがセキをしてますね」
キリコ「いや、まあ・・・これでも人間のほうは診れる・・医者なので・・・」
キリコ「しかし、もっといろんなポケモンの体内の構造が知れるような・・・専門書もありませんかね?」
ウツギ「そうですね・・・・分かりました!明日の朝には届けましょう!」
キリコ「何から何までありがとうございます・・・」
キリコ「感謝しますよ」
ウツギ「いえいえ!」
キリコ「フフフフフ・・・・それでは・・・」
ざっざっざ・・・・
81:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/05/11(水) 15:45:34.78 ID:cyr2PKNX0
キリコ(このゲンガー・・・私のいい助手になりそうだ・・・)
キリコ「フフフフフ・・・・」
ざっざっざ・・・
ピンポ~ン!
・・・・・・・・
ギィ・・・
82:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/05/11(水) 15:47:02.85 ID:cyr2PKNX0
ゴールドママ「あら!いらっしゃい」
ママ「ウツギ博士から話はお聞きしてますわ!!」
キリコ「お世話になります・・・」
ママ「いえいえ!どうぞ、あがってください!」
キリコ「フフフフフ・・・・」
キリコ(実に・・・)
キリコ(親切な方たちだ・・・)
キリコ「フフフフフ・・・・」
83:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/05/11(水) 15:48:53.78 ID:cyr2PKNX0
その頃・・・
とんとん
ゴールド「・・・・・・」
シルバー「!きたかゴールド」
ゴールド「・・・・・」
シルバー「ああ・・・すまない・・・」
シルバー「・・・おれの、オヤジだ」
ゴールド「・・・・・」
シルバー「!!」
シルバー「知っていたのか?」
ゴールド「・・・・・・」
シルバー「ロケット団のことまで・・・」
ゴールド「・・・・・」
84:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/05/11(水) 15:51:01.87 ID:cyr2PKNX0
シルバー「それでも・・・協力してくれるのか?」
ゴールド「・・・・・」
シルバー「・・・・・!!!」
シルバー「・・・ありがとう・・・」
ゴールド「・・・」
シルバー「だけど、無理するなよ」
シルバー「お前は、ポケモンバトルは強いけど、メンタル面が弱いからな」
ゴールド「・・・・・」
シルバー「それじゃあ」
シルバー「たのんだぞ」
ゴールド「・・・・・・」
サカキ「・・・・・・・」
86:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/05/11(水) 15:52:37.59 ID:cyr2PKNX0
一週間後・・・
キリコ「それでは博士・・・ゴールド君のお母さん・・・ありがとうございました」
ウツギ「困ったことがあったらまた寄ってくれ!」
ママ「話し相手がいて楽しかったですわ」
キリコ「フフフフフ・・・」
キリコ「地図も・・・ありがとうございます」
ウツギ「最初に尋ねるのはアサギシティかい?」
キリコ「ええ・・・まあ・・・腕試しですよ・・・」
キリコ「・・・では・・・」
ポッポ「チュンチュン!」
パタパタパタ・・・
87:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/05/11(水) 15:54:07.79 ID:cyr2PKNX0
~アサギシティ~
パタパタパタ・・・
スタッ!
キリコ「・・・・・・・・」
キリコ「さっそく・・・ジムに向かうか・・・」
88:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/05/11(水) 15:55:14.69 ID:cyr2PKNX0
~アサギジム~
ウイィーン
男「そこのお方」
キリコ「!」
男「ジム戦の申し込みですか?」
キリコ「・・・そうだが?」
男「今はジムリーダーが不在で受け付けてないんです」
キリコ「何・・・?」
キリコ「自分の仕事をほっぽりだして・・・今どこにいる」
男「・・・たぶん、灯台にいると思います」
キリコ「そうか・・・」
ざっざっざっ・・・
89:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/05/11(水) 15:56:33.13 ID:cyr2PKNX0
~アサギの灯台~
ざっざっざ・・・
キリコ(ジムリーダーは・・・どこにいるんだ・・・?)
キリコ(もう最上階・・・)
キリコ(!)
ミカン「・・・」
デンリュウ「・・・」
キリコ(少女?・・とあれは・・・)
ミカン「!」
キリコ「こんにちは・・・お嬢さん・・・」
ミカン「・・・ジム戦希望の方ですか?」
キリコ「ええ・・・そうなんですがね・・・」(・・・・・・・)
90:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/05/11(水) 15:58:05.01 ID:cyr2PKNX0
キリコ(・・・これは・・・)
デンリュウのアカリちゃん「・・・・・・・」
ミカン「すみませんが今、あたしは手が離せないんです」
ミカン「ジム戦でしたらまた後日・・・」
キリコ「・・・そこのポケモン・・・」
ミカン「!」
キリコ「病気かね」
ミカン「・・・はい、それが何か」
キリコ「私は医者のようなものでして・・・ちょっと見せてもらえませんかね」
ミカン「・・・・・」
ミカン「どうぞ」
91:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/05/11(水) 15:59:33.18 ID:cyr2PKNX0
すっ・・・・
キリコ(・・・・・・・)
キリコ(こいつはひどい・・・)
アカリ「・・・・」
キリコ(毛が全て抜け落ち、皮膚がただれて・・・肉がむき出しになっている)
キリコ(これは・・・)
ミカン「・・・・・・」
92:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/05/11(水) 16:01:52.79 ID:cyr2PKNX0
ミカン「薬が・・・効かないんです」
ミカン「『なんでもなおし』も『タンバの薬』も・・・」
ミカン「・・・・・・」(ぽろぽろ・・・)
キリコ(・・・・)
ミカン「専門のかかりつけ医も・・・さじを投げました」
キリコ(・・・・)
ミカン「・・・・・・」(ぽろぽろ・・・)
アカリ「・・・・・・」
95:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/05/11(水) 16:03:58.17 ID:cyr2PKNX0
キリコ「・・・少し休まれたほうがいい」
キリコ「あなたは少し・・・疲れているようだ」
ミカン「いえ、あたしは・・・」
ふらっ・・・
キリコ「おっと」
とさっ・・・
キリコ「ほら・・・言ったとおりでしょう」
ミカン「・・・・・」
キリコ(・・・気を失っている・・・)
97:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/05/11(水) 16:07:07.62 ID:cyr2PKNX0
キリコ「おい!誰かいないか!!」
キリコ「!おいそこのお前!」
通りすがり「ぼ、ぼくのことなんだな?」
キリコ「ちょっとここまであがって来い」
通りすがり「な、何か用なんだな?」
キリコ「この娘をジムまで送りとどけてくれないか?」
通りすがり「ぼ、ぼくが送りとどけるんだな!?」
キリコ「そうだ・・・気を失っている・・・丁重に扱ってくれよ」
通りすがり「ふ、ふひひ!!ミカンちゃんなんだな!!」
キリコ「私はこのポケモンの看病をしなければならない」
キリコ「さあ、早くいけ」
通りすがり「ミ、ミカンちゃんの肌、透き通ってるんだな!!」
とっとっとっとっとっとっと・・・・・・
98:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/05/11(水) 16:07:56.84 ID:JLTeoxie0
通りすがりにミカンを任せて大丈夫か
99:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/05/11(水) 16:09:44.48 ID:cyr2PKNX0
キリコ「さて・・・」
アカリ「・・・・・・・・」
キリコ「どうした?」
アカリ「・・・・・・・・」
キリコ「そうか・・・苦しいのか」
キリコ「見れば分かる」
アカリ「・・・・・・・・」
キリコ「・・・・・」
キリコ「・・・死にたいのか?」
アカリ「・・・・・・・・」
101:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/05/11(水) 16:11:35.23 ID:cyr2PKNX0
キリコ(目が私に・・・訴えかけている・・・)
アカリ「・・・・・・・」
キリコ「残念ながら私はね・・・報酬がなければ仕事はしない主義なんだ」
アカリ「・・・・・」
アカリ「・・・・・ジ・・・ム・・・」
キリコ(なんだ・・・?)
アカリ「・・・・・・ジム・・・・」
キリコ「・・・!」
キリコ「報酬は・・・」
キリコ「ジム戦か・・・!」
アカリ「・・・・・・・」
104:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/05/11(水) 16:16:04.63 ID:cyr2PKNX0
キリコ(・・・・・・・)
キリコ「・・・いいだろう」
キリコ「楽にしてやる」
アカリ「・・・・・・・」
キリコ「・・・ゲンガー」
ポンッ!
105:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/05/11(水) 16:18:07.19 ID:cyr2PKNX0
ゲンガー「・・・・・・ごほっごほっ」
キリコ「・・・おいおい・・・まだ治ってないのか?体調管理はしっかりしろよ?」
ゲンガー「・・・・・・・・」
キリコ「催眠術だ」
ゲンガー「・・・・・・・」
みょんみょんみょんみょん・・・・・・
アカリ「・・・・・・・・・」
・・・・・・・・・・・・・・・・
106:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/05/11(水) 16:20:51.44 ID:cyr2PKNX0
ミカン(だれですかあなたは!!)
通りすがり(ぼ、ぼくは・・・)
ミカン(離して!離して!)
通りすがり(ミ、ミカンちゃんの旦那さんなんだな!)
ミカン(いや!アカリちゃん!アカリちゃん!)
通りすがり(あ、ああ!ミカンちゃん!!)
タッタッタッタッタッタッタ・・・・・
ミカン「アカリちゃん!!」
キリコ「・・・・・・・・・」
107:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/05/11(水) 16:23:09.01 ID:cyr2PKNX0
キリコ「・・・今しがた・・・息を引き取りましたよ」
ミカン「・・・!!!!!!」
ミカン「アカリちゃん!!アカリちゃん!!!」
キリコ「・・・・・・」
ミカン「アカリちゃん・・・!」
キリコ「・・・・・・」
わぁーーーーーー!!!!
キリコ「・・・・・・」
109:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/05/11(水) 16:26:48.37 ID:cyr2PKNX0
キリコ「仕方のないことですよ・・・これがそのポケモンの・・・寿命だったってことさ・・・」
ミカン「・・・!!」
キリコ「最後に言ってましたよ」
キリコ「あなたに看病してもらって嬉しかったってね・・・」
ミカン「・・・・・!!!」
ミカン「あなた・・・」
キリコ「?」
ミカン「・・・あなたがやったの・・・!?」
キリコ(!)
キリコ(勘のいい子供だ・・・)
117:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/05/11(水) 16:40:34.09 ID:cyr2PKNX0
キリコ「おいおいよしてくれよ・・・人聞きの悪い・・・」
キリコ「私はただ近くで看取っただけだよ」
ミカン「・・・・・!!!!!!」
キリコ「その証拠にそのポケモンを遺体解剖してみるといい」
キリコ「なんら人為的な痕跡が残っていないはずだ」
ミカン「・・・・!!!!!!!!!!」
ミカン「あなたが・・・あなたが・・・」(ぽろぽろ・・・)
キリコ「それでは・・・明日ジムにうかがいます」
キリコ「今日はゆっくりお休みください」
ミカン「・・・・・・・」(ぽろぽろ・・・・)
ざっざっざ・・・
118:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/05/11(水) 16:42:07.38 ID:cyr2PKNX0
キリコ「・・・よくやったぞゲンガー」
モンスターボールの中「べろべろべろ!」
キリコ「フフフフフ・・・」
キリコ「お前はもう立派な・・・私の助手だ・・・」
ざっざっざ・・・
122:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/05/11(水) 16:44:57.68 ID:cyr2PKNX0
次の日・・・
~アサギジム~
キリコ「やあどうも・・・」
ミカン「・・・」
キリコ「昨日は・・・」
ミカン「アサギジムのジムリーダー、ミカンです」
キリコ「・・・」
ミカン「はがねタイプってご存知ですか?」
ミカン「とっても硬くて冷たくて鋭くて」
ミカン「強いんですよ」
キリコ「・・・・・」
(キリコ戦力、ゲンガー一体)
123:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/05/11(水) 16:47:21.52 ID:cyr2PKNX0
ミカン「行って!メタグロス!!」
シュッ!
ポンッ!
メタグロス「オーン・・・」
キリコ「行け・・・ゲンガー」
ポンッ!
ゲンガー「・・・・・・・・」
124:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/05/11(水) 16:49:32.86 ID:cyr2PKNX0
キリコ「いいか?ゲンガー・・・教えたとおりにやるんだぞ?」
ゲンガー「・・・・・・・・ごほっ」
ゲンガーは無視している!!
キリコ「・・まあいい・・勝手にやれ」
ゲンガー「・・・」
ミカン「メタグロス!コメットパンチ!!」
メタグロス「オーン・・・」
ゲンガー「・・・・・」
ヒュッ!!
ミカン「!」(速い!)
ゲンガー「ホノオノパンチ!!」
ズガボゥ!!!!
125:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/05/11(水) 16:53:19.17 ID:cyr2PKNX0
急所に当たった!!
効果は抜群だ!!
メタグロスは倒れた!!
キリコ「よーし・・・いいぞゲンガー」
ゲンガー「べろべろべろ!!」
ミカン(・・・)
ミカン「お願い!ドータクン!」
126:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/05/11(水) 16:54:30.75 ID:cyr2PKNX0
シュッ!
ポンッ!
ドータクン「―――――――」
キリコ「ゲンガー」
ゲンガーはいねむりをはじめた!!
ゲンガー「zzz・・・」
キリコ「おい」
127:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/05/11(水) 16:56:12.81 ID:cyr2PKNX0
そして・・・
ミカン(おかしい・・・おかしい・・・)
キリコ「フフフフフ・・・」
ゲンガー「ホノオノパンチ!!」
ズガボゥ!!!!
ジバコイル「―――――――!!!!!!」
急所に当たった!!
効果は抜群だ!!
ジバコイルは倒れた!!
128:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/05/11(水) 16:59:10.68 ID:cyr2PKNX0
キリコ「フフフフフ・・・幸運というものは・・・続くものだねぇ・・・」
ミカン(まさか・・・!!この人は・・・まさか・・・!!)
ズガボゥッ!!!
急所に当たった!!
効果は抜群だ!!
ハガネールは倒れた!!
ミカン「・・・・・・」(急所を・・・)
キリコ「・・・よくやったゲンガー」
ゲンガー「べろべろべろ!ごほっごほっ」
ミカン「・・・・・・・」
130:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/05/11(水) 17:01:33.03 ID:cyr2PKNX0
ミカン「・・・スチールバッジです・・・」
ミカン「もっているとレベル70までのポケモンが言うことを聞くようになります」
キリコ「フフフフフ・・・たしかに・・・」(カチャ・・・)
ミカン「それでは・・・次のジム戦も、がんばってくださいね」
キリコ「!フフフフフ・・・では・・・」
ざっざっざっざっざ・・・・・
ミカン「・・・・・・・・」
132:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/05/11(水) 17:03:23.63 ID:cyr2PKNX0
ミカン「・・・」
ミカン「・・・・・・・」
ミカン「・・・・・・・・・・・」
がくっ・・・
ミカン「・・・・・・・・」
ミカン「あの男・・・あの男・・・!」
ミカン「・・・・・・・・!!!!!!!!!」
ミカン「うぅ・・・」
ミカン「ぅぅ・・・」
ミカン「ぅぅぅぅ・・・・・」
(ぽろぽろぽろぽろ・・・・・)
137:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/05/11(水) 17:11:33.33 ID:cyr2PKNX0
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
キリコ「さて、仕上げというか・・・一応最後のバッジまでとっておこうか・・・」
キリコ「ポッポ」
ポンッ!
ポッポ「チュン」
(すりすりすりすり・・・・)
139:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/05/11(水) 17:13:18.88 ID:cyr2PKNX0
キリコ(・・・)
キリコ(私を・・・)
キリコ(慰めているのか・・・?)
ポッポ「チュン」
キリコ「よせ・・・次はフスベシティだ」
ポッポ「チュン」
ぱたぱたぱた・・・・
140:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/05/11(水) 17:15:33.78 ID:cyr2PKNX0
~フスベシティ~
イブキ「わたしがイブキ!世界で一番のドラゴンつかいよ!」
イブキ「わたしはトレーナー!」
イブキ「どんな相手だって全力でぶつかってあげる!!」
キリコ「・・・・・・」
そして・・・
142:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/05/11(水) 17:19:26.50 ID:cyr2PKNX0
イブキ(はんぱなく強い・・・!!!)
イブキ(レベル差だけでごり押された・・・)
イブキ(しかもこの男・・・圧倒的な『運』の力をもっている)
キリコ「・・・・・・・」(なんだその熱い眼差しは)
イブキ「まず、私に勝てたことはほめてあげるわ!」
キリコ「ほぅ」
イブキ「でも心が成熟していなければバッジを受け取る資格はない!!」
キリコ「・・・?」
イブキ「一つだけ答えてちょうだい」
イブキ「強くなるために必要なことは何?」
キリコ「・・・さあ」
キリコ「『優しさ』ですかねぇ」
イブキ「!!」
146:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/05/11(水) 17:23:15.72 ID:cyr2PKNX0
イブキ(この人は、きっと、すごく、いい人に違いないわ!!)
イブキ「合格よ!!受け取りなさい!!ライジングバッジ!!」
ヒュッ!
ぽてっ
キリコ「おいおい・・・ノーコンなら投げないでくれ」
かちゃ・・・
イブキ「・・・」
イブキ「そのバッジを持っていれば全てのポケモンが言うことを聞くようになる!!」
キリコ「そいつはありがたい・・・」
148:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/05/11(水) 17:27:10.00 ID:cyr2PKNX0
キリコ「ああそうそう」
キリコ「私は今・・・人を探してましてね」
キリコ「そういうのが得意な方をどなたか・・・ご存じないかな?」
イブキ「そうね・・・人探し・・・」
イブキ「!そうだ!」
イブキ「四天王のイツキがそういう占いとかよく当たるらしいわ!!」
キリコ「占い?フフフフフ・・・そいつはいい・・・」
イブキ「と、とにかく、行く当てがないならセキエイ高原を訪ねてみることよ!!」
キリコ「そいつはどうも・・・」
ざっざっざ・・・
イブキ「・・・・・・」
イブキ「やっぱりいい人だったわ」
149:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/05/11(水) 17:30:08.09 ID:cyr2PKNX0
~セキエイ高原~
ザッ!
キリコ「ふむ・・・やれやれ・・・」
キリコ(結局有力な情報もなくここにきたのか・・・)
キリコ「ちょっとすいません」
ジョーイ「はい?」
キリコ「四天王のイツキさんに会うにはどうすればいいんですかね」
ジョーイ「四天王とお会いするにはバトルを申し込むしかありませんわ!」
キリコ「・・・こちらから入ればいいのかね?」
ジョ-イ「え、ええ、ですけど・・・」
153:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/05/11(水) 17:34:28.80 ID:cyr2PKNX0
ザッ
ビー!!
キリコ「!!」
ジョーイ「ここから先は貴金属類の持ち込みは禁止となっております!」
キリコ「・・・・・」(ガチャガチャ・・・)
キリコ「その器具は大事な商売道具だ・・・なくすなよ?」
ジョーイ「はい!がんばってくださいね!」
ざっざっざっざ・・・
155:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/05/11(水) 17:36:56.25 ID:cyr2PKNX0
ざっざっざ・・・
キリコ「・・・!」
イツキ「ようこそポケモンリーグへ!!」
イツキ「ボクの名前はイツキ!」
キリコ(変な仮面だな・・・)
イツキ「僕は努力してようやくこの地位まで登りつめた!!」
イツキ「ボクはもっと強くなる!!」
イツキ「ここで負けるわけにはいかない!!」
キリコ「・・・・・」
シバ「・・・・・」
キリコ「おっと待ってくれ」
イツキ「!?」
157:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/05/11(水) 17:39:51.49 ID:cyr2PKNX0
キリコ「私はここに戦いに来た訳じゃない」
イツキ「?」
キリコ「人を探していてね・・・」
キリコ「シルバーとたしか・・・ゴールドといったか」
シバ「!!」
イツキ「!!」
ワタル「ゴールドだってぇ!?」
シバ「!?」
キリコ「!?」
イツキ「!?」
158:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/05/11(水) 17:42:03.77 ID:cyr2PKNX0
イツキ「ワタル!!また覗き見してたのか!」
ワタル「俺だけじゃない!皆いるぞ!」
キリコ(・・・)
キリコ(天井になんか張り付いてる・・・)
キョウ「ニンニン!」
キリコ(なんだあいつ・・・)
シバ「俺は覗き見など小ざかしいまねはしない」
シバ「初めからどうどうと立っていた」
イツキ「ああ、気づいてた」
キリコ「・・・フフフフフ・・・四天王が勢ぞろいという訳か」
ワタル「そうそ、してんの・・・じゃない!!俺はチャンピオンだ!!」
166:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/05/11(水) 17:59:24.25 ID:cyr2PKNX0
カリン「繰上げチャンピオンだけどね!」
ワタル「なんだとッ!?」
イツキ「カリン、いたのか」
カリン「ええ、まあ、ね」
カリン「あら!近くで見るといい男!・・・じゃないわね」
カリン「貧相で死神みたい」
キリコ「・・・・・・」
カリン「あたくしもっとワイルドな殿方がタイプなの、じゃね」
キリコ「・・・・・・」
イツキ「何しにきたんだあいつ・
173:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/05/11(水) 18:06:39.82 ID:cyr2PKNX0
イツキ「で、ゴールド君を探してるんだって?」
キリコ(・・・・・)「ええ・・・」
シバ「俺達もちょうど探していたところだ」
キリコ「?」
ワタル「ど~してレッドといいゴールドといい、餓鬼共はさっさとチャンピオン辞退するのかねぇ!!」
イツキ「ゴールド君、突然チャンピオンを辞めるって飛び出しちゃって」
ワタル「まあ、チャンピオンの風格をちゃんとまとってる俺みたいなのが一番ふさわしいんだがな」
キリコ「正式なチャンピオンは不在というわけか」
イツキ「ええ、まあ、そうなるね」
ワタル「おォいッッ!!!!!!」
175:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/05/11(水) 18:16:01.44 ID:cyr2PKNX0
イツキ「それじゃあ、ゴールドを見つけたら、ここに連れ戻してくれるかい?」
キリコ「フフフフフ・・・お安い御用だ」
キリコ「居場所が突き止められたらな」
イツキ「よし!占ってあげるよ!」
ワタル「今度は、はずすなよ?」
キリコ「何?」
イツキ「はずしたんじゃない、すでに移動していなくなってるってパターンが多いんだよ」
ワタル「分かったからさっさとやれ」
イツキ「・・・ったく」
178:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/05/11(水) 18:20:27.62 ID:cyr2PKNX0
シュッシュッシュ・・・
キリコ「・・・・・・・」
イツキ「・・・・・・・」
イツキ「これだ!!」
キリコ「・・・」
イツキ「・・・・・」
ワタル「どこなんだ?」
179:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/05/11(水) 18:25:04.31 ID:cyr2PKNX0
イツキ「トキワシティの、ジムにいる」
キリコ「!!」
ワタル「なんだ、意外と近いな、だったら俺が・・・」
シバ「我々はここを離れるわけにはいかん」
ワタル「いや、だって最近俺のところまで挑戦者こないし」
シバ「チャンピオンだろう?」
ワタル「!!!」
キリコ「シルバーって子も占ってもらえませんかね」
イツキ「いや、それは面識ないから無理」
キリコ「・・・・・・・・」(シルバーと別の場所に・・?いや待てよ?)
キリコ(もしかしたら・・・・あのバカ(コジロウ)達にはめられたのか?)
キリコ(実はほとんど移動させていなかったのか?)
キリコ(・・・・!!!!!)
キリコ「くそっ!」
184:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/05/11(水) 18:30:46.85 ID:cyr2PKNX0
イツキ「すいませんね、そっちの方はお役に立てなくて」
イツキ「なにしろ、僕自身は、エスパーじゃないもので」
キリコ「・・・いいえ・・・」
キリコ「それでは・・・」
ワタル「待て!!!!!」
キリコ「?」
ワタル「戦わずに帰るつもりか!!」
キリコ「・・・?」
186:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/05/11(水) 18:38:11.86 ID:cyr2PKNX0
ワタル「ここからは、ポケモンバトルをして、勝つか負けるかしないと出られない決まりだ!!」
イツキ(いつそんな決まりになったんだ)
キリコ「急いでいるもので」
ワタル「なぁに時間はとらせはしない!特別に!この俺が相手をしてやる!!」
イツキ「ちょっとワタルさん」
シバ「・・・・・」
ワタル「リーグチャンピオンとして!!」
ワタル「ドラゴンつかいのワタル!!いざまいる!!」
キリコ「・・・・・・・」
(キリコ戦力、ゲンガー、一体)
188:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/05/11(水) 18:42:11.81 ID:cyr2PKNX0
・・・・・・・・・・・・・
ワタル「・・・・・・」
イツキ「・・・・・・」
シバ「・・・・・・」
191:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/05/11(水) 18:50:57.12 ID:cyr2PKNX0
イツキ(・・・なんてことだ・・・)
シバ(・・・チャンピオンが・・・)
イツキ(たった一体のゲンガーに、負けてしまった・・・)
イツキ(しかも、圧倒的に・・・)
ワタル「・・・・・・・」
カリン「あ、ちょっと~イブキちゃんからメール来てたんだけど~」
ワタル「・・・・・」
イツキ「・・・・・」
シバ「・・・・・」
カリン「あれ?何この空気」
193:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/05/11(水) 18:55:49.91 ID:cyr2PKNX0
カリン「なんかものすごく強ーいトレーナーがこっちに向かったから」
カリン「戦うんなら覚悟しとけってー」
ワタル「・・・・・・」
シバ「・・・・・・」
イツキ(おせーよイブキ!!!!)
ワタル「カイリュー・・・俺のカイリュー・・・」
シバ「ワタル、カイリューは大丈夫だ」
イツキ(・・・死ななかったのが不思議なくらいだけど・・・)
キョウ「にんにん・・・」
194:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/05/11(水) 18:59:39.74 ID:cyr2PKNX0
・・・・・・・・・・
キリコ「フフフフフ・・・」
キリコ「まあ・・・」
キリコ「不可抗力ってやつさ・・・」
キリコ「先を急ごう・・・」
キリコ「フフフフフ・・・」
ざっざっざ・・・・・・
196:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/05/11(水) 19:03:00.74 ID:cyr2PKNX0
ゴールド「・・・」
ゴールド「・・・」
ゴールド「・・・」
ゴールド「・・・」
ゴールド「・・・」
ゴールド「・・・」
ゴールド「・・・」
ゴールド「・・・」
198:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/05/11(水) 19:08:36.41 ID:cyr2PKNX0
~トキワシティ~
ぱたぱたぱた・・・
スタッ!
キリコ「・・・戻れポッポ」
ポッポ「チュンチュン!」
パヨーン
ポゥン!
キリコ「・・・・・・」
ザッザッザッ・・・
ザッ!
キリコ「・・・」(トキワジムか・・・・・)
ウィーン・・・
199:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/05/11(水) 19:14:17.66 ID:cyr2PKNX0
キリコ「・・・・・・!」
キリコ「お前は・・・」
ゴールド「・・・・・・・
200:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/05/11(水) 19:17:44.62 ID:cyr2PKNX0
すぅぅ・・・
カチッ!
シュッ!
ポンッ!
バクフーン「ナキゴエワカンネェ!!」
キリコ「・・・・・・」
ゴールド「・・・・・・・」
ゴールド「・・・・・・・」
ゴールド「・・・・・・・」
ゴールド「キリコ先生ですね?」
キリコ「・・・・・・・」
202:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/05/11(水) 19:23:21.92 ID:cyr2PKNX0
ゴールド「待ってました」
ゴールド「ボクと、ポケモンバトルしてください」
キリコ「・・・なぜかね?」
ゴールド「あなたはボクに勝てません」
ゴールド「絶対に」
キリコ「質問の答えになってないぞ」
ゴールド「なぜならボクが、この世で一番強いからです」
キリコ「・・・・・・・・」
ゴールド「レッドさんよりも」
キリコ「・・・?」
キリコ「まぁいい・・・このままではこのジムを調べさせてもらえそうにないからな」
ゴールド「・・・・・」
キリコ「いけ、ゲンガー」
ポンッ!!
ゲンガー「・・・ごほっごほっ!」
203:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/05/11(水) 19:27:34.32 ID:cyr2PKNX0
ゴールド「バクフーン!!かえんほうしゃだ!!」
バクフーン「コォォォオォ!!!」
キリコ「ゲンガー・・・シャドーボール」
ゲンガー「・・・・・・・」
ポポポ・・・
ズガァアン!!!!!!!!
急所に当たった!!
バクフーンは倒れた!!
ゴールド「・・・!くそっ!」
205:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/05/11(水) 19:35:10.67 ID:cyr2PKNX0
急所に当たった!!
ゴールド「!!!!!」
急所に当たった!!
ゴールド「ッ!!!!!!」
急所に当たった!!
ゴールド「ッッ!!!!!!!!!」
急所に当たった!!
ゴールド「ッッッッ!!!!!!!!!!!!!!!!」
急所に当たった!!
ゴールド「・・・もう・・・」
ゴールド「もうやめてぇーーーーーー!!!!」
ゴールドは目の前が真っ白になった!
209:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/05/11(水) 19:39:30.17 ID:jw+AdhHI0
さすがゲンガーさんやでぇ・・・
210:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/05/11(水) 19:42:56.14 ID:cyr2PKNX0
キリコ「・・・・・・」
ゴールド「・・・・・」
ブラックジャック「ゴールド君!!」
ゴールド「!!」
キリコ「・・・!!!」
ゲンガー「・・・・!!!!」
212:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/05/11(水) 19:44:38.37 ID:XF7vFK8g0
キター!!
215:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/05/11(水) 19:48:19.29 ID:cyr2PKNX0
BJ「なぜ私が渡したポケモンを使わなかったゴールド君!!」
ゴールド「・・・」
キリコ(ブラックジャック・・・!!)
ゴールド「・・・」
ゴールド「こんなはずはない・・・!こんなはずは・・・!!」
ゴールド「ボクの実力で・・・」
ゴールド「勝てない相手がいるわけないんだ・・・!!」
216:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/05/11(水) 19:54:27.18 ID:cyr2PKNX0
ゴールド「こんなの・・・」
ゴールド「クソッ!!」
ゴールド「もう死ぬ!!」
ゴールド「死んだほうがましだ!!!」
BJ「!!」
キリコ「!!」
ゴールド「一番じゃないなら!!!!」
ゴールド「死んでやるーーーー!!!!!!!」
BJ「甘ったれるな!!!」
ゴールド「!!!!!・・・」
キリコ「・・おやおや・・・声を荒げてみっともないぜブラックジャック」
BJ「・・・・・・」
217:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/05/11(水) 20:00:20.01 ID:cyr2PKNX0
BJ「なんだ、こんなところにまでやってきて」
BJ「まだ将来のある若者を殺そうっていうのか?ドクターキリコ」
キリコ「冗談よせ、オレの神聖な仕事をこんなクソガキに汚されてたまるか」
ゴールド「・・・・・・・」
キリコ「ブラックジャック、おまえがいるということは・・・奥にいるんだろう?死に掛けの患者が」
キリコ「どうやらここで正解だったようだな・・・」
ギイィ・・・
シルバー「先生、何か?・・・!!!」
シルバー「ドクターキリコ!!」
キリコ(にやり・・・)
221:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/05/11(水) 20:05:13.45 ID:cyr2PKNX0
キリコ「ゲンガー!さいみんじゅつでここにいる全員を眠らせろ!!」
ゲンガー「・・・・・・・・」
キリコ「おい!どうしたゲンガー!!」
BJ「・・!ゴールド君!さっき渡したポケモンを貸したまえ!!」
ゴールド「・・・!!!」
パシッ!
ゲンガー「・・・・・」
キリコ「どうしたゲンガー!!」
ゲンガー「・・・・・・ごほっ」
222:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/05/11(水) 20:10:29.47 ID:cyr2PKNX0
BJ「いくんだ!エーフィ!!」
シュッ!!
ポンッ!!
エーフィ「キュア!」
キリコ(エスパータイプ?だからといって・・・)
キリコ「ゲンガー!!シャドーボールだ!!」
ゲンガー「・・・・・」
223:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/05/11(水) 20:12:29.67 ID:cyr2PKNX0
ポポポポポ・・・
BJ「エーフィ!!サイコキネシスだ!!」
エーフィ「キュア!」
みょんみょんみょんみょんみょん・・・・
ゴールド・シルバー「・・・・!!!!!!」
226:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/05/11(水) 20:18:40.36 ID:cyr2PKNX0
みょんみょんみょん・・・・
ズガンッ!!
キリコ「なっ!!」
ゴールド・シルバー(エーフィのほうが速い!!)
ゲンガー「・・・ごほごほごほっ!!!!!!」
効果は抜群だ!!
ゲンガーは倒れた!!
BJ「・・・・・・」
228:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/05/11(水) 20:22:43.48 ID:cyr2PKNX0
キリコ「馬鹿な!!チャンピオンのポケモンを圧倒したゲンガーだぞ!!」
BJ「ポケモンは、すばやさが1違うだけで先手後手が決まる」
BJ「私のエーフィのほうがすばやかった」
BJ「今、目の前にあるのは当然の結果だ」
シルバー(当然の結果って簡単に言うが・・・)
ゴールド(あのゲンガーより速いって相当だぞ!?)
BJ「さあ、そのゲンガーを早くポケモンセンターに連れて行くんだ!!」
ゴールド(先生が育てたのか?・・・いや借り物っていってたな・・・)
ゴールド(・・・・・・・・)
キリコ「・・・・・」
230:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/05/11(水) 20:25:56.75 ID:cyr2PKNX0
キリコ「どうしたゲンガー・・・まだ動けるだろう?」
ゲンガー「・・・・・・」
キリコ「私の役に立ちたくないのか?」
ゲンガー「・・・・・・・・・」
キリコ「さあ!こいつら全員に催眠術をかけるんだ!!」
ゲンガー(・・・・・・・)
232:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/05/11(水) 20:31:20.43 ID:cyr2PKNX0
ゲンガー(・・・・・)
ゲンガー(目が覚めたら)
ゲンガー(ポケモンセンターだった・・・)
ゲンガー(前のご主人・・・)
ゲンガー(『先生』は)
ゲンガー(どこを探しても見つからなかった)
ゲンガー(仕方がないからそこで暮らした)
ゲンガー(でも・・・)
ゲンガー(大好きだった『先生』はどこ?)
ゲンガー(『先生』はどこ?)
234:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/05/11(水) 20:32:58.86 ID:6TyFDaxp0
泣いた
ゲンガー・・・
235:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/05/11(水) 20:33:50.92 ID:cyr2PKNX0
ゲンガー(・・・・)
ゲンガー(ボクは)
ゲンガー(捨てられた)
ゲンガー(あんなに頑張ったのに)
ゲンガー(あんなに大好きだったのに)
ゲンガー(どうして・・・?)
ゲンガー(『先生』・・・・・・!)
238:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/05/11(水) 20:36:30.50 ID:cyr2PKNX0
ゲンガー(・・・新しい出会いがあった)
ゲンガー(パートナーを探してる初心者トレーナーらしい)
ゲンガー(『先生』と同じ『医者』だった)
ゲンガー(なつかしいにおいがした)
ゲンガー(ボクはついていくことにした)
ゲンガー(だけどもう)
ゲンガー(捨てられたくなかった)
ゲンガー(だから)
ゲンガー(命令にはできる限り従った)
ゲンガー(新しい『先生』は喜んだ)
ゲンガー(ボクもうれしかった)
239:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/05/11(水) 20:39:02.24 ID:cyr2PKNX0
ゲンガー(・・・・・)
ゲンガー(ボクは今・・・)
ゲンガー(ご主人様を)
ゲンガー(がっかりさせているのか・・・?)
ゲンガー(・・・・・・)
ゲンガー(・・・・・・・・・)
ゲンガー(・・・・・いやだ・・・)
ゲンガー(もう、捨てられるのは嫌だ・・・)
ゲンガー(ボクを・・・)
ゲンガー(ボクを見捨てないで・・・!!!)
242:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/05/11(水) 20:42:55.40 ID:cyr2PKNX0
ゲンガー「・・・・・・」(ぐぐぐ・・・)
BJ「・・・!!」
キリコ「よぉし・・・いいぞゲンガー!」
ゲンガー「・・・ごほっ」(・・・・・・)
ゲンガー(くらえ・・・)
ゲンガー(催眠術!!!!!)
みょおんみょおんみょおんみょおん!!!!!
BJ(ぐっ!)
シルバー「う!」
ゴールド「!!!」
ゲンガー(・・・・・・・・・)
ZZZZZZZZZZ・・・・・・・・
243:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/05/11(水) 20:47:28.23 ID:cyr2PKNX0
キリコ「・・・ふう・・・」
キリコ「よくやったゲンガー」
キリコ「お前はそこで休んどけ」
ゲンガー「・・・・・」
ZZZZZZZ・・・
キリコ(皆眠っている・・・)
キリコ(私の患者はこの奥か?)
ざっざっざ・・・
ギィ・・・
キリコ「ふむ・・・」
245:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/05/11(水) 20:52:06.25 ID:cyr2PKNX0
サカキ「ZZZ・・・」
キリコ(いたぞ!)
ざっざっざ・・・
キリコ「いや待て・・・」
キリコ(途中で邪魔されちゃかなわんからな)
キリコ(念には念を押しとくか)
キリコ「ポッポ!」
ポンッ!
ポッポ「チュン」
246:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/05/11(水) 21:00:24.51 ID:cyr2PKNX0
キリコ「その辺にある医療器具をめちゃくちゃにしろ」
キリコ「メスも残らず・・・」
キリコ「使い物にならなくするんだ!」
ポッポ「チュン・・・」
キリコ「・・・言わなければ分からないか?」
キリコ「『つつく』だ!!」
ポッポ「チュン!」
ガチャガチャ!!グチャグチャ!!
キリコ「おっと・・・そのかけてある真っ黒いコートの中身も忘れずにな」
ポッポ「チュン!」
247:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/05/11(水) 21:01:06.43 ID:XF7vFK8g0
流石キリコ
248:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/05/11(水) 21:06:23.18 ID:cyr2PKNX0
キリコ「さて・・・」
キリコ「ようやく『仕事』にとりかかれる・・・」
キリコ「遅くなりましてすいませんねサカキさん・・・」
サカキ「ZZZ・・・」
すっ・・・
キリコ「・・・・・」
キリコ「・・・・・!!!」
キリコ「これは・・・!!!」
249:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/05/11(水) 21:09:57.30 ID:cyr2PKNX0
BJ「無駄だキリコ」
BJ「おまえのしようとしている事は『殺人』だ」
キリコ「!!!ブラックジャック!!」
キリコ「もう目が覚めたのか!!そんな馬鹿な!!」
BJ「エーフィが起こしてくれたのさ」
BJ「『ラムの実』をもたせておいた」
キリコ「なんだと!?」
キリコ「いや、そんなことはどうでもいい!!」
キリコ「こいつの手術したのか!!」
BJ「・・・・・」
BJ「そうだ」
250:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/05/11(水) 21:13:05.46 ID:cyr2PKNX0
キリコ「それで!結果は!!」
BJ「とりあえずは成功だ」
BJ「とはいってもまだ、完全に回復すると決まったわけではないがね・・・」
キリコ「!!!」
キリコ「・・・・・・・」
BJ「どうした?」
BJ「くやしくて声もでないのか?」
キリコ「・・・・・・」
キリコ「・・・・・バカ・・・」
キリコ「患者が助かるにこしたことはないさ・・・」
BJ「!・・・・・・」
BJ「ふふふふ・・・」
254:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/05/11(水) 21:17:40.91 ID:cyr2PKNX0
ざっざっざ・・・
BJ「・・・」
キリコ「・・・」
BJ「ああそうそう」
BJ「おまえさんが持ってるゲンガーはな、私が昔・・・」
キリコ「!!」
ゲンガー「ごぼッごボッごぼゴボ!!!!」
BJ「ゲンガー!!!」
キリコ「!!!」
255:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/05/11(水) 21:23:09.28 ID:cyr2PKNX0
ゲンガー「ゴボッ!!ゴボゴボ・・・」
BJ「すごい血の量だ・・・」
ゲンガー「ゴボッ!!」
すっすっすっ・・・
BJ「!!内臓が破裂してるぞ!」
キリコ「なんだと!?」
BJ「それもいくつか・・・」
BJ「シルバーとゴールドを起こせ!!」
BJ「ポケモンセンターに連絡しろ!!」
BJ「私の医療道具をとってこい!」
キリコ「・・・・!!」
258:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/05/11(水) 21:27:53.91 ID:cyr2PKNX0
キリコ「・・・すまない・・・お前の医療道具はすべて・・・」
キリコ「クズ鉄になった」
BJ「なんだと!?」
BJ「おい!!シルバー!!ゴールド!!起きろ!!」
ゴールド「うん・・・」
シルバー「う・・・せ、先生・・・オヤジは?・・・キリコは・・・?」
BJ「話はあとだ!!今すぐポケモンセンターに行って医療器具を持ってきてもらえ!!」
BJ「それとありったけのゲンガーの血だ!!」
ゲンガー「ゴボッ!!ゴボゴボ!!!」
びちゃびちゃびちゃ・・・
ゴールド「!!うわ!!!ゲンガー!?」
シルバー「!!・・・キリコ!!まだいたのか!!」
BJ「話はあとだ!!一刻を争う!!」
キリコ「・・・・・!!!!」
261:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/05/11(水) 21:33:04.14 ID:cyr2PKNX0
ゴールド「は、はい!!行ってきます!!」
シルバー「おい!待てゴールド!!!」
タッタッタッタッタ・・・・
BJ「・・・そうだ!おまえさんは医療道具を持ち歩いていないのか!?」
キリコ「・・・いや・・・今は・・・ない」
BJ「クソッ!!」
ゲンガー「げぼ・・・・」
ぼたぼたぼた・・・
264:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/05/11(水) 21:37:43.37 ID:cyr2PKNX0
BJ「なんとか・・・腹を裂いて止血しないと・・・」
ゲンガー「ゴッ!ボッ!ゴボ!ゴボ!」
じたばたじたばた!!!!
BJ「おい押さえろキリコ!!」
キリコ「・・・・・」
キリコ「もう無理だ、間に合わん」
BJ「!!!」
265:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/05/11(水) 21:39:36.09 ID:cyr2PKNX0
キリコ「医療道具はないが・・・」
キリコ「眠らせる道具なら」
キリコ「ある」
BJ「貴様!まさか!」
キリコ「もう無理だ」
キリコ「助からないよ」
ゲンガー「・・・・・・・・ごぼ」
(ぐったり・・・)
BJ「・・・!!!」
ゲンガー(・・・・・・・)
269:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/05/11(水) 21:43:53.66 ID:cyr2PKNX0
ゲンガー(・・・)
ゲンガー(・・・・)
ゲンガー(・・・・・・)
BJ「あきらめるな!!!!」
ゲンガー(・・・!!!!!!)
キリコ「!!」
BJ「こいつは必死に生きようとしている!!」
BJ「そんなやつを目の前に・・・『助からない』だと!?」
キリコ「・・・!!!」
BJ「ふざけるのもいい加減にしろ!!」
BJ「何か手があるはずだ!!何か!!」
キリコ「・・しかし・・・・!」
271:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/05/11(水) 21:48:55.24 ID:cyr2PKNX0
ゲンガー(・・・・・)
ゲンガー(死ぬのかボクは)
ゲンガー(『先生』・・・)
ゲンガー(久しぶり・・・)
ゲンガー(やっと帰ってきてくれたんだね・・・?)
ゲンガー(『先生』の手・・・あったかい・・・)
ゲンガー(体は死ぬほど痛いけど・・・)
ゲンガー(なんだかここちいい・・・)
ゲンガー(いっそこのまま・・・)
ゲンガー(・・・・・)
274:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/05/11(水) 21:53:26.65 ID:cyr2PKNX0
ゲンガー(・・・いやだ・・・)
ゲンガー(死にたくない・・・)
ゲンガー(死にたくないよ・・・!)
ゲンガー(せっかく『先生』に会えたんだ・・・)
ゲンガー(もっと一緒にいたい・・・!)
ゲンガー(『先生』・・・)
ゲンガー(助けて『先生』・・・)
ゲンガー(痛いよ・・・)
ゲンガー(苦しいよ・・・)
ゲンガー(・・・・・・・)
BJ「何か!!何か方法はないのか!?」
キリコ「・・・・・・」
276:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/05/11(水) 21:57:14.39 ID:cyr2PKNX0
ムサシ「『何かないのか?』と聞かれたら」
コジロウ「答えてあげるが世の情け」
ムサシ「世界の破壊を防ぐため」
コジロウ「世界の平和を守るため」
ニャース「省略なのにゃ!!」
BJ「なんだお前達は!!見せ物じゃないぞ!!どこか行け!!」
キリコ「!!・・・お前達は・・・!!」
ムサシ「はぁ~い先生、お元気?」
コジロウ「まだお金返ってきてないけど・・・」
ニャース「預かってたものをお返しするにゃ!!」
キリコ「・・・・!!!」
つ医療道具セット
277:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/05/11(水) 21:59:06.21 ID:5TndWlNQ0
そういえばこいつらが持ってたな
279:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/05/11(水) 22:02:12.83 ID:/YwjVnTM0
これは映画版の3人組だ
ジャリボーイ達のために奮闘するかっこいい大人の3人組だ!
280:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/05/11(水) 22:02:54.51 ID:cyr2PKNX0
BJ「!!!!!キリコ!!貸せ!!!」
キリコ「!!!」
注射(ぷす・・・)
ゲンガー「ゴボッ!!」
BJ「心配するな、ただの麻酔だ」
ゲンガー「・・・・・・・・」
キリコ「ブラックジャック・・・!」
BJ「ああ、助けるんだ!!俺達の手で・・・!!」
282:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/05/11(水) 22:10:48.74 ID:cyr2PKNX0
キリコ「・・・!!!」
キリコ「こいつの体の中・・・ぼろぼろじゃないか・・・!!」
キリコ「どうして今まで・・・」
BJ「ゲンガーの体は元々、頑丈にできている」
BJ「いくつかの内臓が壊死しても何不自由なく動けるほどに」
キリコ「・・・ということは・・・」
キリコ「体調が悪さのあらわれは・・・すでに相当のダメージが体内に蓄積されてるってことか?」
BJ「ああ、だがそれにも限界がある」
BJ「心当たりがあるのか?」
キリコ「・・・」
キリコ「出会った頃からセキをしていた・・・」
BJ(・・・・・・・)
284:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/05/11(水) 22:17:55.99 ID:cyr2PKNX0
BJ(どうしてだゲンガー・・・)
BJ(私とともに医学を学んだお前なら)
BJ(自分の体調のことくらい分かるはずだろう・・・?)
ゲンガー「ごぼ・・・」
BJ「・・・!」
キリコ「・・・!!」
BJ「なんだ・・・?」
キリコ「・・・・・」
286:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/05/11(水) 22:23:18.76 ID:cyr2PKNX0
ゲンガー(ボクを・・・見捨てないで・・・)
BJ「!?」
キリコ「!お前も聞こえたか!」
BJ「・・・・・・」
キリコ「・・・・・・・・」
ゲンガー「ゴボッ!」
290:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/05/11(水) 22:29:15.12 ID:cyr2PKNX0
BJ(・・・お前は勘違いしているぞゲンガー)
BJ(私はお前を見捨てたことなど)
BJ(一度もない!!)
ゲンガー「・・・・・・・・・・」
キリコ「・・・・・・・・」
びちゃびちゃびちゃ・・・
292:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/05/11(水) 22:34:48.84 ID:cyr2PKNX0
BJ(・・・・・・)
BJ(私を恨んでいるのか?)
ゲンガー(・・・・・)
BJ(・・・)
BJ(私はただ)
BJ(お前に)
BJ(『自立』してほしかったのさ)
ゲンガー(!・・・・・・・)
293:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/05/11(水) 22:38:42.36 ID:cyr2PKNX0
BJ(生き物はみな、孤独だ)
BJ(ただ、それに気づけるか、気づけないか)
BJ(認められるか、認められないか)
BJ(それによって大きく生き方が違ってくる)
ゲンガー(・・・!!)
BJ(お前は私がいなくても)
BJ(自分の足で)
BJ(しっかり立てるはずだ・・・!!)
ゲンガー(・・・・!!!)
296:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/05/11(水) 22:46:01.50 ID:cyr2PKNX0
BJ(いずれお前が)
BJ(誰かに依存しすぎることなく)
BJ(お前自身の能力で、感謝『される』日が来ると信じているよ・・・)
ゲンガー「・・・!!!!!」
ゴールド「先生!!」
シルバー「医療班が到着しました!!」
BJ「・・・・・・・・」
キリコ「・・・・・・・・」
298:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/05/11(水) 22:51:04.91 ID:cyr2PKNX0
そして・・・・
~ポケモンセンター~
ムサシ「よかったわねーボスが助かってー」
ニャース「ロケット団の復活もちかいのにゃあ!」
コジロウ「そういえば・・・あっちの方はどうなったんだ?」
ニャース「助かったって聞いたにゃ」
ムサシ「あらあら、なんだかとっても」
ムサ・コジ・ニャ「いい感じ~~~~!!!」
ゲンガー「・・・・・・・」
BJ「・・・」
ゲンガー「・・・」
301:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/05/11(水) 22:55:29.49 ID:cyr2PKNX0
ゲンガー「・・・・・」
BJ「私はもう行く」
ゲンガー「!!・・・・・」
BJ「私をもっと必要としている患者が待ってるからな」
ゲンガー「!!!・・・・・・」
すっ・・・
すた・・・すたすたすたすた・・・
ゲンガー「・・・・!!!!!!」
BJ「・・・ん?」
302:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/05/11(水) 22:59:06.24 ID:cyr2PKNX0
ゲンガー(・・・・・・)
ゲンガー(あ・・りが・・・)
BJ「!・・・・・」
ゲンガー(ありが・・・とう・・・)
ゲンガー(せん・・せ・・い・・・)
BJ「!!・・・・・・・・」
BJ(・・・・・・)
すた・・・
すたすたすたすた・・・
307:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/05/11(水) 23:04:16.28 ID:cyr2PKNX0
すたすたすた・・・
BJ「・・・!」
キリコ「!」
キリコ「よう、また会ったなブラックジャック」
BJ「・・・」
キリコ「自分の腕でポケモンを救った気分はいかがかね?」
BJ「・・・私が救ったのではない」
BJ「本人の意思の力だ」
キリコ「・・・・・本人の力?とんでもない、謙遜するな」
BJ「・・・・・」
キリコ「・・・・・・・」
キリコ「また会おう、ブラックジャック」
ざっざっざっざ・・・・・・
309:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/05/11(水) 23:09:45.70 ID:cyr2PKNX0
キリコ「・・・」
キリコ「おや・・・?」
キコキコ・・・
ゴロウ「・・・・・・」
キコキコ・・・
キリコ(この子供はたしか・・・)
312:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/05/11(水) 23:13:21.74 ID:cyr2PKNX0
タケシ「おーいゴロウ!!勝手に出歩くなっていっただろう!!」
タケシ「おまえはまだ絶対安静・・・」
タケシ「あ・・・」
キリコ「・・・・・・」
タケシ「あなたは・・・」
ゴロウ「・・・?」
キリコ「・・・・・・・」
313:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/05/11(水) 23:17:13.72 ID:cyr2PKNX0
キリコ「調子は・・・いかがかね?」
タケシ「あ、はい!一時はどうなることかと思ったんですけど・・・」
タケシ「このとおり日に日に良くなってます」
タケシ(グリーンのとっさの救命処置に感謝だな・・・)
ゴロウ「・・・この人誰?」
タケシ「おいこら!お前が怪我した時診てくれた先生だ!!」
キリコ「・・・・・」
タケシ「ほんとに・・・あなたのおかげですよ!!」
タケシ「ほらゴロウ!お礼だお礼!」
ゴロウ「ありがとうございました!」
キリコ「・・・・・・・」
キリコ「フフフフフ・・・」
キリコ「それでは・・・」
ざっざっざ・・・
316:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/05/11(水) 23:20:55.07 ID:cyr2PKNX0
そして・・・
シルバー「ありがとうございました先生」
シルバー「オヤジは少しずつ、良くなってます」
BJ「ああ・・・」
ゴールド「先生!」
ゴールド「先生のエーフィは・・・」
BJ「ああ、『ある人』から借りてきた」
ゴールド「その人は・・・」
BJ「・・・・・」
BJ「シロガネ山の頂上に向かうといい」
BJ「そこに、君より少し年上の少年がいる」
ゴールド「!!!!」
BJ「きっと気が合うはずだ」
ゴールド「・・・・・はい!ありがとうございます!!」
317:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/05/11(水) 23:23:30.45 ID:cyr2PKNX0
ざっざっざ・・・
BJ「ん・・・?」
キリコ「ん?」
BJ「またお前か!!」
キリコ「こっちのセリフだ」
キリコ「はやく先に行け」
キリコ「今お前の顔を見ると気分が壊れる」
BJ「!・・・」
BJ「お前の患者だった男・・・」
キリコ「?」
BJ「ロケット団の元ボスだったらしくてね」
キリコ「そいつは初耳だ」
318:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/05/11(水) 23:26:07.61 ID:cyr2PKNX0
BJ「2度と再興できないよう全財産をむしりとってやった」
キリコ「!!」
キリコ「フフフフフ・・・」
BJ「どうです?一杯これから・・・」
キリコ「!」
320:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/05/11(水) 23:27:49.77 ID:6FxsRj+60
おお…さすがはBJ
321:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/05/11(水) 23:28:32.46 ID:cyr2PKNX0
キリコ「冗談よせ」
キリコ「また会おう、ブラックジャック」
BJ「さっきも聞きましたがね、そのセリフ」
キリコ「・・・・・・」
ざっざっざっざっざ・・・
すたすたすた・・・・
ざっざっざっざっざ・・・
すたすたすたすたすた・・・・・・・
・・・・・・・・・・・・・
完