1 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/08/31(金) 22:15:03.30 ID:40vOVq8bO
ランサー「何だ?テメエは?」
アカギ「赤木・・・赤木しげる」
ランサー「ここはガキの来るところじゃねえ!さあ、帰った帰った」
士郎「待て!」
ランサー「・・・・」
士郎「そのガキは俺が呼んだんだ・・・」
士郎「深夜12時を回っても何の連絡もしなかったら」
士郎「サーヴァントをよこすように言っておいた」
士郎(そんな約束は無かった、このガキのことも知りなどしない)
士郎(ただ俺は間が欲しかった、流れを変えるきっかけ・・・)
アカギ「・・・・」
3 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/08/31(金) 22:16:51.94 ID:40vOVq8bO
ランサー「本気か?7人目のサーヴァントだと?」
アカギ「どうしたんだいランサーさん、来ないのなら俺が行くが」
ランサー「ひとつ訊くがよ、ここらで分けって気はねえか?」
ランサー「もともとこっちは様子見が目的だったんだ」
ランサー「サーヴァントが出たとなっちゃあ長居する気はないんだ」
ランサー「どうしてもってんなら貴様の心臓貰い受けることになるが・・・」
アカギ「フフフ・・・つくづくワンパターンだな」
アカギ「一度脅しをかましてからじゃねえと人と話もできねえのか・・・」
アカギ「圧力を背景にした取り引きは俺には通じねえんだ!いい加減悟れっ!」
士郎・ランサー「ざわ・・・ざわ・・・・」
4 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/08/31(金) 22:19:14.33 ID:40vOVq8bO
アカギ「終わらせない・・・地獄の淵が見えるまで・・・!」
アカギ「まさか逃げないでしょうね?」
ランサー「バカ野郎・・・!逃げはしねえ・・・逃げはしねえが・・・・」
ランサー「そら、そこで惚けてるお前のマスターは使い物にならんし」
ランサー「俺のマスターも姿を晒せねえ腑抜けときた」
ランサー「ここはお互い万全になるまで待つのが好ましいんだが・・・」
アカギ「ククク、万全じゃないから出来ないなんて調子のいい言い訳だぜ・・・!」
ランサー「なにぃ!?」
5 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/08/31(金) 22:21:10.95 ID:40vOVq8bO
士郎「まあまあ、ここは俺に任せて下さい」
士郎「アカギ・・・ここは仕切り直そうぜ?」
アカギ「は?何でそんな・・・」
士郎「まあ考えてみろ、仮にこのまま続けて勝てる保証がどこにある?」
士郎「結局・・・日を改めて正式に戦うのが一番いい、雑はやめようぜアカギ」
アカギ「・・・・」
士郎「そういうわけだランサーさん、今日はこれでお開きといこうか」
7 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/08/31(金) 22:22:43.08 ID:40vOVq8bO
遠坂「ふーん、まさか衛宮くんが7人目のマスターだったとはね・・・」
士郎「遠坂!?何でお前ここに!?」
遠坂「ランサーを追って来ただけよ」
士郎「てことは遠坂もマスターなのか・・・?」
遠坂「まあね・・・で?こっちが衛宮くんのサーヴァントってわけ?」
士郎「ああ、ギャンブラーのサーヴァント、アカギだ」
遠坂「ちょ、ちょっと衛宮くん、何いきなり真名を敵の私に教えちゃってるの!?」
士郎「別にいいだろ、それとも遠坂、赤木しげるって英雄聞いたことあるのか?」
遠坂「・・・ないけど」
士郎「ほら問題ないだろ?」
9 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/08/31(金) 22:25:08.29 ID:40vOVq8bO
遠坂「うーん、まあ衛宮くんがそう言うならいっか・・・それより」
アカギ「・・・・」
遠坂「フフフ、まるで『生きるのに飽いてる』って顔ね」
遠坂「でも私には分かる、あなたが本当に望んでいるのは冷たい『死』じゃない」
遠坂「ヒリヒリと、あるいはチリチリと」
遠坂「そんな常人には触れることすら出来ないほどの熱を持った『生』よ・・・」
遠坂「アカギ・・・あなたに足る相手・・・・」
遠坂「6人知ってるわ」
10 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/08/31(金) 22:26:07.06 ID:40vOVq8bO
アカギ「・・・・フフフ・・・・やっぱりそんなことか」
アカギ「もともと偶然とは思っちゃいねえ、今晩衛宮さんにバッタリ土蔵で召喚されたこと」
アカギ「あんたら、俺に用があった」
アカギ「俺に用って言ったら結局・・・」
アカギ「高レートの聖杯戦争・・・!」
アカギ「ぶつけようって言うんだろ?その足る相手とやらに俺を」
アカギ「なあ?遠坂とやら・・・」
士郎・遠坂「ざわ・・・ざわ・・・」
12 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/08/31(金) 22:27:42.62 ID:CUQQ4HEu0
高レートの聖杯戦争ワラタ
14 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/08/31(金) 22:28:33.92 ID:40vOVq8bO
イリヤ「こんばんはお兄ちゃん、こうして会うのは2度目だね」
士郎「誰だ!?」
イリヤ「私はイリヤスフィール・フォン・アインツベルン」
遠坂「アインツベルン!?」
イリヤ「そしてこれが私のサーヴァント・・・バーサーカーよ!」
バーサーカー「ヴォオオオオオオオオオオ!!」
士郎「な、何て迫力だ!」
遠坂「くっ・・・いきなりバーサーカーが相手なんて・・・!」
アカギ「・・・面白い」
士郎「アカギ!?」
アカギ「狂気の沙汰ほど面白い」
士郎・遠坂・イリヤ・バーサーカー「ざわ・・・ざわ・・・」
15 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/08/31(金) 22:30:34.06 ID:40vOVq8bO
イリヤ(なに・・・?こいつ・・・・)
イリヤ(こいつ・・・まるで死を恐れてない・・・!?)
イリヤ(何かヤバイ・・・ここは引くべき・・・!)
イリヤ「・・・きょ、今日の所は挨拶だけにしといてあげる!でも次は逃がさないから!」
ズン・・・ ズン・・・・
遠坂「・・・・行ったみたいね・・・」
士郎「ああ・・・」
18 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/08/31(金) 22:32:20.31 ID:40vOVq8bO
アカギ「・・・・」
士郎「アカギ?」
アカギ「遠坂さん・・・同盟を組みませんか?」
遠坂「同盟・・・?」
アカギ「そうです」
アカギ「イリヤも何か自信があったからこうしてやってきたはず」
アカギ「ものの数日もしない内にまたやって来る」
アカギ「その時一緒に戦ってほしいんです」
19 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/08/31(金) 22:34:59.30 ID:40vOVq8bO
遠坂「呆れたことを・・・!」
遠坂「同盟っていうのはブツを持ってる者同士で成立するもの・・・」
遠坂「素寒貧にその資格はないわ・・・!」
アカギ「ブツならあります・・・・これです」
遠坂「うっ・・・!」
士郎「遠坂の銀行カード・・・!」
士郎(こいつ、この場の全員の意識がバーサーカーに向いていた時に抜いたのか・・・!)
士郎(そのカードを使われたら最後、遠坂は死ぬ・・・!)
遠坂「くっ・・・・・分かったわ、ただしバーサーカーを倒すまでよ」
アカギ「フフフ・・・」
20 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/08/31(金) 22:38:12.98 ID:qEzz1FKJO
士郎、それスリや。
22 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/08/31(金) 22:39:18.29 ID:40vOVq8bO
翌日・・・アカギは間桐慎二から呼び出しをくう・・・!
そしてアカギ、これを承諾・・・!
士郎「どうして会うかねえ・・・」
士郎「会えば脅迫か監禁か?」
士郎「とにかくやめとけよアカギ・・・!」
アカギ「聖杯戦争だって生きるか死ぬかじゃない、今更脅迫も監禁も怖くないでしょ」
アカギ「この家だ・・・」
ガチャ・・・・
慎二「よく来たなアカギ」
慎二「単刀直入に言おう・・・・寝返れ・・・!」
24 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/08/31(金) 22:41:58.88 ID:40vOVq8bO
アカギ「・・・・」
慎二「今回僕が召喚したのはこの世界でもトップクラスのサーヴァントだ」
慎二「お前も一時は苦戦したランサーの2ランク上と言えばいくらか想像はつくか」
慎二「万が一にも勝ち目はない・・・今ならいくつか条件も飲んでやる」
アカギ「ま・・・半分だな」
桜「聖杯の半分・・・半杯ってこと・・・・?」
桜「この人・・・兄さんの仏心をいいことに、対等の条件を持ち出すなんて・・!」
25 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/08/31(金) 22:44:38.46 ID:/ut8cW7KO
高レートだったり半分で分けたりもはや聖杯ってなんなんだよ
26 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/08/31(金) 22:45:10.73 ID:40vOVq8bO
慎二「ふふふ、まあまあ、奴の立場になれば分からなくもないさ」
慎二「こいつは衛宮だけは助けたいと考えているのさ」
慎二「その為にはまず四分の一杯・・・残りの四分の一は自分の取り分・・・」
アカギ「なにズレたこと言ってるんです」
慎二「え」
アカギ「オレはサーヴァント6人全員潰すつもりだからよ」
アカギ「お前らの身体の許容量の半分、下半身を寄越せば考えてやるって言ってるんだ」
桜・慎二「ざわ・・・ざわ・・・」
29 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/08/31(金) 22:47:03.51 ID:40vOVq8bO
慎二「交渉決裂・・・だな、こうなったら力ずくで・・・」
アカギ「・・・・」
ガタッ
慎二「っ!どこに行く!?アカギ!」
アカギ「・・・アンタだろ?オレの対戦相手」
ライダー「・・・・」
慎二「ど、どうしてそんなこと・・・」
アカギ「気配がまるで違うよ、そこだけ温度が低い・・・」
桜・慎二「ざわ・・・ざわ・・・」
30 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/08/31(金) 22:50:03.05 ID:40vOVq8bO
アカギ「ん?・・・っ!アンタ・・・その目・・・!」
ライダー「そう・・・魔眼よ・・・・」
ライダー「若い頃ちょうど遊びで呪いが暴発・・・魔眼になった・・・」
ライダー「さあ、さっそく勝負を始めましょうか」
アカギ「待った、ダラダラした勝負はやりたくない」
アカギ「ここは手っ取り早く、ライダーであるアンタの本領、チキンランでいこう!」
ライダー・桜・慎二「ざわ・・・ざわ・・・」
33 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/08/31(金) 22:54:06.52 ID:40vOVq8bO
ガチャ・・・
士郎「アカギ!帰ってきたか!」
アカギ「ああ」
士郎「大丈夫だったのか?」
アカギ「全然平気さ・・・それより今日はもう寝るぜ」
士郎「あ、ああ・・・」
士郎(どうしたんだアカギの奴・・・?なんか濡れてたし・・・)
ピンポーン
士郎「あ、はい」
ガチャ
警察「夜分遅くすいません」
士郎「何です?こんな夜中に」
34 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/08/31(金) 22:54:29.24 ID:o1zZL4/v0
ちょwwww
36 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/08/31(金) 22:56:27.95 ID:40vOVq8bO
警察「実はさっきちょっとした事件がありまして」
警察「チキンランて言うんですか?たぶん映画か何かにあったんでしょ」
警察「崖めがけて車を走らせ先にブレーキを踏んだ方が負けという・・・」
警察「それをやらかし・・・結果、2台とも海に転落・・・」
警察「1台に乗っていた紫色の長髪の女性は死亡が確認されたんですが」
警察「何ともう1人は自力で泳いで逃げたというんです」
警察「それでこの辺りでそのような人物を見ませんでしたでしょうか?」
士郎「い、いえ・・・・」
警察「そうですか、ご協力感謝します。何かあったらご連絡下さい、では」
士郎「はい・・・・・」
士郎「・・・・・」
士郎「ざわ・・・ざわ・・・」
37 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/08/31(金) 22:56:30.31 ID:6V9QR6X10
チキンランで突っ切ったら負けだろwwww
38 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/08/31(金) 23:00:05.45 ID:hz/0nhlQ0
アカギ世界のチキンランはもはやチキンランではないからな
39 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/08/31(金) 23:01:34.75 ID:40vOVq8bO
遠坂「大変よアカギ!」
アカギ「どうしたんです?」
遠坂「衛宮くんがイリヤスフィールにさらわれたわ!」
アカギ「ククク、相変わらずとっぽいなあのガキ」
遠坂「とにかく助けに行くわよ!」
アカギ「ふっ・・・分かりました」
42 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/08/31(金) 23:04:20.33 ID:40vOVq8bO
遠坂「大丈夫だった?衛宮くん?」
士郎「ああ、何とか」
遠坂「良かった。なら今の内に早くこの屋敷を出ましょう・・・」
イリヤ「あら?もう帰っちゃうの?」
遠坂「イリヤスフィール!」
士郎「くっ!」
アカギ「あらら」
イリヤ「でも逃がさないわ、あなた達にはここで死んでもらうんだから」
イリヤ「バーサーカー!」
バーサーカー「ヴォオオオオオオ!!」
44 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/08/31(金) 23:06:36.64 ID:40vOVq8bO
アーチャー「ふっ、ここは私に任せろ凛」
遠坂「アーチャー!」
アーチャー「何、バーサーカー如き、この私には大した相手ではない」
遠坂「・・・分かったわ!私達は先に外に行く、ここは任せたわよアーチャー!」
イリヤ「・・・なに?あんた1人で私のバーサーカーを止められる気?」
イリヤ「言っておくけど私のバーサーカーには宝具ゴッド・ハンドがあるのよ」
イリヤ「これにより致命傷を負っても同等の条件を引き継いで戦うことが出来るの・・・」
イリヤ「あんたみたいなどこの馬の骨とも知れない英霊がかなう相手じゃないわ!」
アーチャー「さて、それはどうかな?」
イリヤ「くっ・・・バーサーカー!こんな生意気な奴やっちゃいなさい!」
バーサーカー「ヴォオオオオオオ!!」
46 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/08/31(金) 23:10:22.35 ID:40vOVq8bO
タッタッタッ・・・
士郎「はあっ・・・!はあっ・・・!」
遠坂「ふっ・・・!ふっ・・・!」
アカギ「・・・・」
士郎「・・・なあ、アカギ」
アカギ「ん?」
士郎「あのアーチャー、強いよな・・・」
士郎「次はアカギがアイツと戦うんだろ・・・?」
アカギ「さあな」
士郎「さあな・・・って、だって遠坂との同盟はそういう話なんじゃないのか・・・?」
アカギ「あのアーチャーはオレとやる前に潰されちまうかもしれねえってこと・・・」
アカギ「オレの見たところではあのバーサーカーって男の方が1、2枚格が上だよ」
士郎「ざわ・・・ざわ・・・」
48 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/08/31(金) 23:13:00.35 ID:40vOVq8bO
アーチャー「くっ・・・!」
ドカアアアアアアアアア!
バーサーカー「ヴォオオオ・・・」
アーチャー「ふぅ、やれやれ、まともに打ち合うのは少々しんどそうだな・・・ならば」
スパスパスパッ!
イリヤ「なっ、明かりをっ!?」
イリヤ「くっ・・・どこ!?」
バーサーカー「グヴヴ・・・」
49 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/08/31(金) 23:15:33.96 ID:40vOVq8bO
イリヤ「・・・はっ!あそこよバーサーカー!」
バーサーカー「ヴォオオオオオオ!」
アーチャー「ふっ」
ギリリ・・・!
イリヤ「あれは・・・弓!?マズイ!バーサーカー!」
バーサーカー「・・・!」
アーチャー「くらえ!」
ドオオオオオオオオオオオン!!
50 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/08/31(金) 23:18:34.28 ID:40vOVq8bO
イリヤ「・・・・・!!」
バーサーカー「・・・・ヴォ・・オオオ・・」
アーチャー「・・・ちっ、こちらに突進してくるのを咄嗟に止めて防御体勢をとったか・・・!」
アーチャー「あのまま突進していればあるいは先に私を仕留めれたかも知れんのに・・・」
アーチャー(逆転勝利の目を捨て延命策・・・)
アーチャー(勝負を次戦に引き延ばすなんて三流の立ち回り・・・!)
アーチャー「やってられねえや・・・!」
アーチャー「どうでもいいが貴様」
アーチャー「そんな立ち回りではいつまでたっても聖杯なんて取れんぞ・・・!」
51 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/08/31(金) 23:21:27.61 ID:40vOVq8bO
イリヤ「いいのよこれで・・・首を繋げることが第一・・・」
イリヤ「それに次戦にもつれ込めばバーサーカーは回復するんだから・・・」
アーチャー「え・・・・回復・・・・?」
アーチャー「おいおい、なにを言い出すんだ・・・・!?」
イリヤ「よく思い出してくれなきゃ困るなあ・・・・」
イリヤ「私はゴッド・ハンドによって同等の条件を引き継ぐ、こう言ったのよ・・・」
イリヤ「この同等の条件っていうのは『回復』のことを言ってるに決まってるじゃない」
アーチャー「ふざけるな!!」
アーチャー「そんなもの私は認めんぞ!このペテン師野郎!!」
53 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/08/31(金) 23:25:40.87 ID:40vOVq8bO
イリヤ「ふふふ、さあバーサーカー、さっさとトドメをさして凛達を追いかけるわよ」
バーサーカー「ヴォオオオオオオ!」
アーチャー「くっ、こうなったら仕方ない・・・!」
イリヤ「なにっ!?」
アーチャー「アンリミテッド・ブレイド・ワークス!!」
ズワアアアアアアアアアアン!!
54 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/08/31(金) 23:27:59.88 ID:40vOVq8bO
イリヤ「なっ・・・!こ、これはまさか・・・固有結界!?」
アーチャー「固めた・・・・!」
アーチャー「ここはもう暗い結界の中だ・・・」
アーチャー「何が起きても・・・闇から闇・・・!」
イリヤ「くっ・・・!」
アーチャー「さあ行くぞ!バーサーカー!!」
バーサーカー「ヴォオオオオオオ!」
アーチャー「うおおおおおおおおおお!」
55 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/08/31(金) 23:35:13.69 ID:40vOVq8bO
士郎「はあ・・・はあ・・・」
士郎「くそ・・・中々この森を抜けれないな・・・・」
遠坂「・・・・」
士郎「・・・ん?どうした遠坂?急に止まって」
士郎「っ!お前・・・令呪が・・・!」
遠坂「最後まで気障だったな・・・アイツ・・・」
アカギ「・・・・」
遠坂「衛宮くん、こうなった以上何としてもここでバーサーカーを倒すわよ!」
士郎「・・・ああ、分かった!」
アカギ「フフフ」
56 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/08/31(金) 23:39:10.39 ID:40vOVq8bO
イリヤ「・・・ようやく見つけたよお兄ちゃん」
士郎「・・・・」
イリヤ「・・・っ!凛はどこ・・・!?」
士郎「遠坂とは別れた、今頃はもうこの森を抜けてるんじゃないのか?」
イリヤ「そんなハズないわ、この森を出入りする人間がいれば感知できるもの」
イリヤ「っ!分かったわ、きっとその辺に隠れて奇襲を狙ってるのね・・・!?」
アカギ「ふーん、気がついたか?」
アカギ「原始的な細工だが、実戦では結構効果的なんだよな・・・」
57 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/08/31(金) 23:42:39.29 ID:40vOVq8bO
イリヤ「どいつもこいつも馬鹿にして・・・!バーサーカー!やっちゃいなさい!」
バーサーカー「ヴォオオオオオオ!」
士郎「うわあああ!」
ドゴオオオオオン!
士郎(あ、あぶねえ!間一髪避けられた・・・!)
イリヤ「何やってるのバーサーカー、ちゃんと狙いなさい!」
バーサーカー「ヴォオオ・・・・」
士郎(だがそう何度も連続じゃあ避けられない・・・どうする!?)
58 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/08/31(金) 23:44:33.10 ID:40vOVq8bO
士郎(とりあえず何かしら魔術を使って戦う準備を・・・しかしどの魔術を使えばいい!?)
士郎(投影の魔術を使いたいのは山々だが・・・)
士郎(問題はトイメンの武器・・・!)
バーサーカー「ヴォオオオ・・・」
士郎(くっ・・・かなり危ない)
士郎(その点強化の魔術なら現物だ、とりあえず1撃は受けれる)
士郎(喰らったら終わりなんだ・・・ここは無理はできない・・・)
アカギ「・・・死ねば助かるのに」
士郎「ざわ・・・ざわ・・・」
59 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/08/31(金) 23:46:47.09 ID:40vOVq8bO
士郎「お前・・・魔術が分かるのか・・・?」
アカギ「いや、全然」
アカギ「ただ背中の気配が死んでいた、勝とうという意志が感じられなかった」
アカギ「あんたはただ怯えている・・・」
士郎(くっ・・・好き勝手言いやがって・・・・)
士郎(だが・・・アカギの言うとおりだ・・・)
士郎(どうしてこの手が強化の魔術なんだ!?)
士郎(どうせ死ぬなら強くうって・・・死ね!)
60 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/08/31(金) 23:50:00.16 ID:40vOVq8bO
士郎「トレース・オン!」
士郎「うおおおおおおおおおおおおおおお!エクスカリヴァアアアアアアア!!」
ドカアアアアアアアアアアン!!!
バーサーカー「まさか・・・ただの一撃でこの身を7度も滅ぼすとは・・・!」
シュウウゥゥゥ・・・
アカギ「ククク、な?言ったろ?」
アカギ「何でもいい・・・地獄を一度くぐっちまうことさ・・・!」
アカギ「ツキの女神はいつだって、その先にしゃがみ込んでる・・・」
士郎・遠坂・イリヤ「ざわ・・・ざわ・・・」
61 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/08/31(金) 23:50:28.14 ID:I8HJAX+a0
カリバー投影とか死ぬぞwww
62 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/08/31(金) 23:52:33.53 ID:o1zZL4/v0
お前まだカリバーの実物見てねえじゃねえかww
63 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/08/31(金) 23:56:00.88 ID:16PCRhvx0
何で敵まで一緒になってざわざわしてんだよwww
65 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/08/31(金) 23:58:19.95 ID:40vOVq8bO
士郎「・・・さて、イリヤの情報を元に柳洞寺にやってきたわけだが・・・」
遠坂「本当にここにマスターがいるのかしら・・・」
キャスター「ふふふ・・・」
士郎「はっ!だ、誰だ!?」
キャスター「わざわざ自分達からやってくるとはね」
遠坂「あなた、キャスターのサーヴァントね?」
キャスター「いかにも、さあてそれじゃあ始めましょうか」
士郎「待った」
キャスター「?」
士郎「アンタは他のサーヴァントと違って手品じみた真似も出来ると聞いてる・・・」
士郎「だからそういう真似をしたら腕一本貰う」
キャスター「ざわ・・・ざわ・・・」
66 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/09/01(土) 00:01:29.04 ID:y00RoG4+O
キャスター「不合理・・・!」
アカギ「ククク・・・」
はやこの戦闘も勝負あったか・・・という、その時
キャスター「・・・・アサシン」
士郎「え・・・?」
アサシン「・・・・」
代打ち・アサシン登場・・・!
67 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/09/01(土) 00:07:20.08 ID:y00RoG4+O
アサシン「キャスターよ、何か・・・苦戦しておるそうだな?」
キャスター「ええ・・・」
アサシン「ふふ、あまり人を舐めるからだ」
アサシン「どうする?次からいくか?」
キャスター「そうしてもらえるかしら?」
アサシン「なに、宝具がまるまる残っておるのだ、この戦闘も拾ってやろう」
69 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/09/01(土) 00:15:13.46 ID:y00RoG4+O
アカギ「それじゃ、始めましょうか」
アサシン「少し待て、話がある」
アカギ「?」
アサシン「アカギよ・・・不公平だと思わないか?この戦いが・・・・」
アカギ「不公平?」
アサシン「そうだ・・・そなたと戦っていたキャスターは負ければ実体を失う」
アサシン「代打ちの私も負ければ名前を失う」
アサシン「そなたのような素人に負けたとなればこの世界では生きてはいけぬ・・・」
アサシン「こちらには失うものがある・・・!」
70 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/09/01(土) 00:18:46.50 ID:y00RoG4+O
アサシン「それに比べてそなたはどうだ・・・?」
アサシン「負けたからといって困るのはそこの衛宮の旦那だけ」
アサシン「そなたは何も失わぬ、それはのびのび戦えよう・・・」
アカギ「何が言いたい?」
アサシン「簡単だ・・・私とサシ馬を握れ」
アサシン「一勝負10両・・・!」
※現在に換算すると十両は三百万以上・・・
アサシン「勿論そなたにそのような金を払うのは無理だ」
アサシン「故にその場合は指一本十両で請け負う・・・!」
士郎「あ・・・あんたねえ・・・・」
アカギ「いいぜ」
士郎「えっ!?」
アカギ「同じならいい」
アサシン「同じ・・・?」
71 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/09/01(土) 00:24:34.98 ID:y00RoG4+O
アカギ「オレにそんな金が払えないのはわかってる」
アカギ「でもあんただってあやしいもんさ・・・そんな金持ってるようには見えないぜ」
アカギ「もし払えない時同じ代償を差し出す・・・っていうんならいい・・・!」
アサシン「バカな!」
アサシン「そのようなこと受けられるわけなかろう!」
アサシン「話にもならぬ・・・!」
アサシン「余興や遊びで命や体を張ったりできるものか・・・!」
アサシン「降りる!」
士郎「ざわ・・・ざわ・・・」
73 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/09/01(土) 00:26:46.13 ID:y00RoG4+O
葛木「衛宮と遠坂か」
遠坂「葛木先生!?」
士郎「アンタがマスターだったのか!」
葛木「キャスター、拳に強化を頼む」
キャスター「はい」
ズキュウウウン
葛木「・・・行くぞ」
ドカアアア!
アカギ「ぐああ!」
74 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/09/01(土) 00:31:12.32 ID:y00RoG4+O
遠坂「嘘!?そんなっ、普通の人間がサーヴァントを圧倒するなんて・・・!?」
士郎「アカギ!」
アカギ「・・・まだ足りねえよ」
アカギ「いくら未成年でも、3人も殺したとなったらタダじゃ済まねえ」
アカギ「正当防衛の言い訳が通用するくらいの傷は負いたいもんさ」
キャスター・アサシン・葛木「ざわ・・・ざわ・・・」
バキューン!バキューン!バキューン!
キャスター「ぎゃああああああああ」
アサシン「ぐわあああああああああ」
葛木「ぬぐおおおおおおおおおおお」
士郎「アカギ・・・!」
遠坂「アカギ・・・!」
アカギ「フフフ」
75 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/09/01(土) 00:34:50.38 ID:y00RoG4+O
遠坂「衛宮くん、アカギ・・・大変なことになったわ」
アカギ「・・・?」
士郎「どうしたんだ遠坂?」
遠坂「実は綺礼がマスターだったことが分かって、ちょっと教会の様子を探りに行ったの」
遠坂「そしたら・・・ある男が死んでいたのよ」
アカギ「ある男?」
遠坂「その男はあなたもよく知るクー・フーリン・・・」
遠坂「と言っても分からないでしょうけど、この男よ」
スッ
アカギ「・・・コイツは槍の・・・!」
遠坂「そう、綺礼の元相棒、ランサーよ」
77 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/09/01(土) 00:37:27.54 ID:y00RoG4+O
士郎「しかし一体誰がこんなことを・・・?」
遠坂「綺礼のもう1体のサーヴァント・・・ギルガメッシュ・・・!」
士郎「ギルガメッシュ・・・!?8人目のサーヴァントがいるってのか!?」
遠坂「アカギ・・・・・狩って!」
アカギ「・・・・」
遠坂「このサーヴァントの愉悦の為に、もう何体ものサーヴァントが」
遠坂「戦闘に命を張ることを強要され・・・殺されている」
遠坂「これは人喰いドラを殺すのと同じ、狩りよ!」
遠坂「このサーヴァントの暴走を止められるのは、アナタだけ」
アカギ「・・・・」
士郎「ざわ・・・ざわ・・・」
78 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/09/01(土) 00:39:49.39 ID:y00RoG4+O
ギル「ククク、よく来たな雑種共」
綺礼「・・・・」
士郎「あいつがギルガメッシュか・・・!」
遠坂「ええ・・・・!」
士郎「アカギ・・・頼んだぞ・・・!」
アカギ「ふっ・・・分かりました」
ギル「ククク、雑種、貴様如きが我に勝てるつもりか」
アカギ「さあな」
ギル「身の程知らずが・・・言っておくが我は・・・」
アカギ「武器をたくさん持っている、と言うのでしょう?」
79 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/09/01(土) 00:42:10.13 ID:y00RoG4+O
ギル「ほう、存外賢しいな、あのランサーの死体からそこまで想像をめぐらせていたか」
ギル「ならば話は早い、その通り、我は湯水の如く宝具の原典を所有しておる」
ギル「その数およそ5億・・・・!」
※神話時代の5億は現在に換算すると50億
ギル「この5億の内いくつを持って貴様を殺すか・・・貴様の命に値をつけよう」
ギル「2000万本だ・・・!」
※神話時代の2000万は現在の2億
80 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/09/01(土) 00:44:43.86 ID:y00RoG4+O
アカギ「・・・・」
ギル「さて、この原典2000万をどう使うか、言うなればレートだが・・・」
ギル「20分と我は見ている・・・!」
ギル「つまり貴様が20分間避け続ければ我の原典2000万本を消費させることが出来るのだ」
ギル「いいな?」
アカギ「ククク、ここまでは想像の範疇、問題はこの先」
ギル「先?」
アカギ「レートを10倍にして頂きたい・・・!」
81 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/09/01(土) 00:47:22.13 ID:y00RoG4+O
ギル「馬鹿か!」
ギル「貴様のような雑種1匹に2億・・・」
ギル「2億も使え・・・と言うのか・・・!」
アカギ「いえ、それは論外です」
アカギ「オレのような何の伝説も持たぬサーヴァントには2000万ですら過大評価」
アカギ「問題はそのオレの命の値2000万を20分という過剰な時間で薄めている点」
ギル「薄める・・・?」
アカギ「要するに、2000万を20分とするからいけないのであって・・・」
アカギ「2000万を2分にすればいい・・・!」
ギル・綺礼「ざわ・・・ざわ・・・」
82 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/09/01(土) 00:49:36.53 ID:y00RoG4+O
アカギ「これならアナタも破滅する、仮に50分避ければ、5億を消費する計算・・・!」
アカギ「第一このレートにして頂かなくては今夜の勝負の肝心要」
アカギ「アナタを殺せないのだから仕方がない・・・!」
ギル「なっ!?殺すだと!?」
ギル「英雄王たる我に向かって貴様・・・!」
綺礼「落ち着けギルガメッシュ!」
ギル「黙れっ!」
ギル「倒さねばならん・・・コイツだけは・・・!」
アカギ「・・・フフ」
84 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/09/01(土) 00:53:11.08 ID:y00RoG4+O
かくして始められた、最終決戦・・・!
ドカアアアアアアアアアン!ズゴオオオオオオオオオオン!
アカギ「・・・・」
ズワアアアアアアアアアアアアン!ブオオオオオオオオオオオオオン!
アカギ「・・・・」
グワッシャアアアアアアアアアアアアアン!ギュオオオオオオオオオオオオオン!
アカギ「・・・・」
士郎「し・・・信じられねえ・・・・」
士郎「アカギの奴・・・『直撃』を全部避けてやがる!」
士郎「一度も『直撃』しねえ!」
85 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/09/01(土) 00:56:05.68 ID:y00RoG4+O
50分後・・・・
ギル「ば・・・馬鹿な・・・・」
アカギ「終わったな・・・」
アカギ「ここでゲートから原典を引いてくればまだアンタにも勝ちの目があったが・・・」
アカギ「運も尽きた・・・ここまでだ、衛宮さん、あとは頼む」
士郎「ああ」
ギル「うっ・・・!」
士郎「トレース・オン!うおおおおおおおおおおお!エクスカリヴァアアアアアア!」
ズガアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアン!!
88 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/09/01(土) 00:59:06.93 ID:y00RoG4+O
遠坂「終わった・・・わね・・・」
士郎「ああ・・・・」
アカギ「・・・・」
スッ
士郎「っ!?アカギ、どこへ?」
アカギ「さあな、行き先は不明だ」
アカギ「衛宮さん、その聖杯でなにか商売でも始めなよ」
アカギ「あんなクソみたいなバイト代で、こき使われることはない・・・」
士郎「アカギ・・・」
遠坂「アカギ・・・」
アカギ「じゃあな・・・」
士郎(その時のアカギの表情は印象的で、今でもよく覚えている)
士郎(俺はきっと生涯アイツの顔を忘れることはないだろう・・・)
士郎(ありがとう・・・最強のサーヴァント、アカギ・・・!!!)
完