【アイマスSS・クロス】ベジータ「今日から貴様らのプロデューサーになったベジータだ!」

1 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/02/02(土) 12:50:50.89 ID:8Xf7ZKco0
アイドル一同「…………」ポカーン

ベジータ「……む?」

高木「ああ、いきなりのことでアイドル諸君も面食らったしまったかな? では、まずは私から説明しよう」

ベジータ「ふん。手短かに頼むぞ、社長」

高木「ああ、わかっているよ。ええ諸君、ベジータ君は惑星ベジータの王子でね。戦闘民族サイヤ人の数少ない生き残りなんだよ」

春香「は、はあ……」

やよい「わくせいべじーた?」

貴音「これはまた面妖な……」
2 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/02/02(土) 12:52:38.49 ID:8Xf7ZKco0
高木「といっても今は地球で暮らしていて、地球人の奥さんもいるそうなんだが……」

ベジータ「おい社長! もうオレの話はそれくらいでいいだろ!」

高木「む? そ、そうかね……」

亜美「えー、亜美もっと兄ちゃんのハナシ聞きたいYO!」

真美「真美も真美も→」

ベジータ「黙れ!」

亜美・真美「っ!?」

ベジータ「いいか……オレは貴様らと楽しくおしゃべりするためにここに来たわけじゃない」

亜美・真美「…………」

ベジータ「オレの目標は、貴様らをトップアイドルにすることだ! わかったら、死ぬ気でついてきやがれ!」

アイドル一同「……は、はいっ!」

高木「うむうむ」

美希「なんかスゴいヒトが来たってカンジなの……」
8 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/02/02(土) 12:58:49.62 ID:8Xf7ZKco0
~ダンスレッスン中~

ダンス講師「はい、ワン・ツー! ワン・ツー!」

ベジータ「…………」

高木「どうだねベジータ君? 我が事務所のアイドル諸君は……」

ベジータ「ふん。地球人にしては悪くない動きだ」

高木「おほお! そうかねそうかね! いやあ、やはりキミは見る目があるねぇ!」

ベジータ「だが、個々のアイドルに能力差があるのは否めない。各々の到達度に応じて、個別のレッスンプログラムを組んだ方がいいな」

高木「お、おお……。それは良い考えだね。流石はベジータ君だ」

ベジータ「まあそうは言っても全体としてはなかなか……ん?」
9 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/02/02(土) 13:08:37.81 ID:8Xf7ZKco0
ベジータ「(な……なんだアイツは……!?)お、おい社長!」

高木「む? どうかしたかね?」

ベジータ「あ……アイドル共の中に超サイヤ人がいるなんて聞いていないぞ!」

高木「超サイヤ人? ……ああ、美希君か。あの子は凄いぞ。何をやらせてもすぐにモノにしてしまう。天才だよ」

ベジータ「……天才……だと……!?」

高木「ああ、我が事務所でも一番人気の売れっ子アイドルだよ」

ベジータ(バカめ……! あの人間離れした動きに金色の髪……どうみても超サイヤ人ではないか!)

ベジータ(しかし何故だ……。この地球にいるサイヤ人はオレとカカロットだけのはず……)

ベジータ(! ということは……カカロットの隠し子か!)

ベジータ「くそったれぇええええ!!!」バウッ

高木「!? き、キミィ! こんなとこで超サイヤ人になられちゃ困るよ!」
10 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/02/02(土) 13:20:40.54 ID:8Xf7ZKco0
~ダンスレッスン終了~

アイドル一同「ありがとうございましたー!」

ベジータ(まさかアイドル共の中にカカロットの隠し子がいたとはな……)

ベジータ(だがまあいい。どんなヤツであれ、トップアイドルにさえなりやがれば問題は無い)

美希「ふぅ~疲れたの。あ、プロデューサーのオジサン」

ベジータ「……オレはオジサンではない。ベジータだ」

美希「ミキから見たらオジサンなの」

ベジータ「……まあいい。というか貴様、レッスンはもう終わったのに変身を解かないのか?」

美希「? 変身って?」

ベジータ「通常の状態に戻らないのか、と聞いているんだ」

美希「? オジサンが何言ってるのかよく分からないけど……ミキはこれが普通なの」

ベジータ「! なん……だと……!?(こいつ……超サイヤ人が普通の状態になっているというのか……!?)」
11 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/02/02(土) 13:21:19.16 ID:8Xf7ZKco0
美希「? どうしたの?」

ベジータ(……カカロットとその息子が精神と時の部屋で修行してようやく身に着けた技術を、こうも容易く……)

美希「?」

ベジータ「……おい社長」

高木「む? 何だね」

ベジータ「……確かに、こいつは天才のようだな……」

高木「ほほう! 早くも彼女の才能に気付いたかね! 流石はベジータ君だ!」

美希「??」

ベジータ(まったく……超サイヤ人のバーゲンセールだな)
12 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/02/02(土) 13:24:02.63 ID:oNGiD5mrI
スーパーサイヤ人がミキとかクソワロタwww
15 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/02/02(土) 13:29:04.15 ID:H1PDNWcA0
ベジータさん・・・
16 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/02/02(土) 13:29:37.44 ID:jR3d0Fgc0
ベジータさんアホの子か
17 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/02/02(土) 13:29:59.59 ID:8Xf7ZKco0
~ボーカルレッスン中~

ボーカル講師「はい、もっとお腹の底から! 春香ちゃん、半音ずれてるわよ!」

春香「は、はい! すみません」

ベジータ「…………」

高木「どうだね? 我が事務所のアイドル諸君の歌唱力は」

ベジータ「ふん。流石はアイドル様といったところか」

高木「そうだろうそうだろう!」

ベジータ「だがこれも、如何せん個々人によってバラつきがあるな。各々の音域を的確に把握した上でメニューを組む必要があるだろう」

高木「う、うむ」

ベジータ(しかしこの中でも目立つのはやはりアイツだ……星井美希)

ベジータ(どんな曲調にも適応できるだけの声質と音域を併せ持ってやがる……)

ベジータ(これが天賦の才ってやつか……。まったくイヤになってくるぜ……。なあ、カカロット……)
22 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/02/02(土) 13:40:33.81 ID:8Xf7ZKco0
~ボーカルレッスン終了~

アイドル一同「ありがとうございましたー!」

高木「さあ、アイドル諸君のダンスレッスンとボーカルレッスンを一通り見てもらったわけだが、どうだったかね?」

ベジータ「ふん。まあどいつも標準的なアイドル以上の水準には達していやがるようだな」

高木「おほう! そうだろうそうだろう! 私や律子君が手塩に掛けて育ててきたアイドル諸君だからねぇ!」

ベジータ「……こいつらなら、トップアイドルになりやがるのも夢じゃない……」

高木「ああ、私もそう信じているよ」

ベジータ(……だが、実力だけではトップに立てないのがこのくそったれ芸能界……)

ベジータ(実力に見合うだけの評価を得るために必要なのは……やはり営業戦略しかないだろう)

ベジータ「おい社長」

高木「な、何だね」

ベジータ「今から営業をしに行く。当日でもアポが取れそうな営業先をいくつか教えてくれ」

高木「い、今からかね? しかし今からではもう時間も遅……」

ベジータ「早くしろーっ!! 間に合わなくなってもしらんぞーっ!!」バウッ

高木「わ、わかった! わかったから超サイヤ人はやめてくれんかねキミィ!」
26 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/02/02(土) 13:48:49.03 ID:8Xf7ZKco0
~地下鉄車内~

ガタンゴトン ガタンゴトン

美希「……あふぅ。なんでいきなり営業なの? ミキせっかく帰れると思ったのに……」

春香「まあまあ美希。プロデューサーさんが先方に無理言ってアポ取ってくれたんだし……」

やよい「そうですよー美希さん! プロデューサーに感謝しないと!」

ベジータ「…………」

美希「……あふぅ、まあわかったの。お仕事なら仕方ないし。でも何で地下鉄で移動なの……」

ベジータ「オレは免許を持っていない」

美希「…………」

春香「……い、いいじゃんたまには電車で移動も! 遠足みたいで楽しいよ! ね? やよい」

やよい「は、はい!」
29 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/02/02(土) 14:00:02.52 ID:8Xf7ZKco0
~765プロ事務所~

小鳥「ベジータさん、早速営業に行ってくれたみたいですね」

高木「ああ、仕事が早くて実に助かるよ」

律子「でも何であの三人を選んだんでしょうかね?」

高木「ああ、確か、美希君は現に一番売れている765プロの代表格として……天海君はバラエティ要員として……そして高槻君は癒し要員として、それぞれ選んだ……とか言っていたかな」

律子「へぇ。意外とちゃんと考えているんですね」

高木「うむ。ああ見えても彼は惑星ベジータの王子だからねぇ」

小鳥(遠い異星の王子様……身分を超えた禁断の愛……ぐふふ)

律子「……小鳥さん、一応言っときますがベジータさんは既婚ですよ」

小鳥「私の内心を読んでツッコむのはやめて!」
32 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/02/02(土) 14:07:36.30 ID:8Xf7ZKco0
~営業終了~

美希「なんかトントン拍子でCM起用が決まっちゃったの」

春香「こういうことってあるんですね!」

やよい「流石はプロデューサーかなーって!」

ベジータ「ぼやぼやしてるんじゃない。今からもう一件営業だ」

美希「ええーっ! まだ行くの!? ミキもう疲れたの……」

ベジータ「甘ったれるな! こういうのは一気にやらないと意味が無いんだ!」

春香「ま、まあこれも私達がトップアイドルになるためのお仕事だし……ね? 美希」

やよい「そうですよー美希さん。皆で一緒に頑張りましょー!」

美希「まあ二人がそう言うなら……分かったの。あふぅ」

ベジータ「じゃあ移動するぞ。少し早足で歩けば20分発の電車に……む? 電話か」

ベジータ「もしもし」
33 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/02/02(土) 14:17:53.14 ID:8Xf7ZKco0
悟空『おーベジータ。元気でやってっか?』

ベジータ「! カカロット……! 貴様、連絡はメールかLINEにしろと言っただろう! オレは忙しいんだ!」

悟空『わりぃわりぃ、久しぶりにおめぇの声が聞きたくなってよ!』

ベジータ「……で、何の用なんだ。用が無ければ切るぞ!」

悟空『まあまあ、そう邪険にすんなって。それよりおめぇ、なんかアイドル事務所に就職したってブルマから聞いたんだけど、本当なんか?』

ベジータ「……それがどうした」

悟空『いや、おめぇが就職するなんて思ってなかったからよ、オラ、おったまげちゃって』

ベジータ「…………」
34 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/02/02(土) 14:19:59.81 ID:8Xf7ZKco0
悟空『でもよ、おめぇん家って今更おめぇが働かなくてもいいくらい大金持ちじゃねぇか。何かあったんか?』

ベジータ「……カカロット」

悟空『ん?』

ベジータ「……男には、どうしても自分の力でカネを稼がねばならんときがあるんだ」

悟空『? おめぇ、そりゃ一体どういう……』

ベジータ「……仕事中だ。もう切るぞ」ピッ

悟空『あ、ちょっ、ベジ……』ブツッ ツーッ ツーッ ツーッ

ベジータ「…………」
35 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/02/02(土) 14:23:20.53 ID:8Xf7ZKco0
春香「プロデューサーさん?」

ベジータ「……何でもない。! いかん、このままじゃ間に合わん! 走るぞ!」ダッ

春香「う、うぇえ!?」

美希「じ、自分が電話しといてそれはあんまりなの!」

やよい「皆で頑張って走りましょー!」

ベジータ「…………」
36 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/02/02(土) 14:23:43.57 ID:Q8YdxnWQ0
美希のこと聞けよwww
38 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/02/02(土) 14:31:09.82 ID:8Xf7ZKco0
~営業終了~

春香「ふぅ……。こっちのお仕事も、なんとかうまくいきそうですね」

美希「ミキのライフはもうゼロなの……」

やよい「今日はしんどかったけど、皆さんと一緒に走り回ったりして、結構楽しかったかなーって!」

ベジータ「……よし。じゃあ今から事務所に戻って、明日以降のスケジュールの確認だ」

美希「えぇえ! ま、まだやるの?」

春香「プロデューサーさん、パワフルですね……」

やよい「流石はサイヤ人の王子様かなーって……」

ベジータ「……だが、その前にハラが減ったな。飯にするか」

美希「! わーいなの! ミキもうお腹ぺこぺこなの……」

春香「私も……」

やよい「お腹と背中がくっつきそうですー」

ベジータ「だが飯を食ったらすぐに事務所に戻るからな! 覚悟しておけ!」

美希・春香・やよい「はーい!」
43 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/02/02(土) 14:38:53.83 ID:8Xf7ZKco0
~一ヶ月後~

高木「いやあ、素晴らしいよベジータ君! こんなに早く、しかもこんなに大規模なライブを開催できるようになるとは……! すべてキミのおかげだよ」

ベジータ「ふん。オレはプロデューサーとして当然の事をしたまでだ」

高木「いやいや、実に素晴らしい……ああそうだ、忘れないうちに渡しておこう」

ベジータ「?」

高木「……少し早いが、キミの初任給だ。受け取りたまえ」

ベジータ「! こんなに……?」

高木「キミは深夜残業や休日出勤も精力的にこなしてくれたからねぇ」

ベジータ「そうか……」

高木「? どうかしたかね?」

ベジータ「いや、何でもない……」

高木「?」
47 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/02/02(土) 14:44:41.45 ID:8Xf7ZKco0
美希「プロデューサー!」バンッ

ベジータ「……む。なんだ、もうすぐ開演の時間だろう……何をやってる」

美希「えへへ……ミキ、皆を代表してお礼を言いに来たの!」

ベジータ「お礼?」

美希「うん! 今日、こんなに大きなライブができるようになったのは……プロデューサーが、一生懸命、ミキ達のために営業頑張ってくれたからだって」

ベジータ「…………」

美希「プロデューサーが来た頃、ミキ、なんでこんなに立て続けにスケジュール組むの? もっとゆっくりさせて、って思ったの」

ベジータ「…………」

美希「でも、あのときプロデューサーが言ったみたいに、ああいうのは短期集中で一気にやらないとダメだったんだね。……ミキ、今になってそのことがよくわかったの」

ベジータ「…………」

美希「だから……美希達のためにすごく沢山頑張ってくれて、本当にありがとうなの!」ペコリ

ベジータ「…………」
50 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/02/02(土) 14:50:01.16 ID:8Xf7ZKco0
美希「……って、これじゃなんかお別れの挨拶みたいだね」

ベジータ「…………」

美希「あ、もう行かなきゃ……。それじゃプロデューサー、また後でね!」ダッ

ベジータ「…………」

高木「ふむふむ。アイドル諸君との関係も、なかなか良好のようだねぇ」

ベジータ「……ふん」

ベジータ「…………」

ベジータ「む? 電話……まさか」

高木「?」

ベジータ「社長、ちょっと外すぞ」ダッ

高木「あ、ああ」
51 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/02/02(土) 14:55:59.81 ID:8Xf7ZKco0
ベジータ「もしもし」

トランクス『あ、パパ? 仕事中にごめん』

ベジータ「いや、いい。そんなことより、まさか……」

トランクス『うん。さっき陣痛が始まったんだ』

ベジータ「! バカな……予定日より二週間も前だぞ……!」

トランクス『でも、なんかもう産まれそうな感じで……』

ベジータ「そ、それでブルマは!?」

トランクス『救急車で病院に運ばれたよ。ボクも、今からおじいちゃんおばあちゃんと行くつもりだけど……パパはどうするの?』

ベジータ「! お、オレは……」

トランクス『?』

ベジータ「ま……また連絡する」ピッ

トランクス『あ、ちょ、パパ……』ブツッ ツーッ ツーッ ツーッ

ベジータ「…………」
53 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/02/02(土) 15:00:24.02 ID:8Xf7ZKco0
ベジータ(何てことだ……くそったれ!)

ベジータ(しかし、今日は765プロ史上最大規模のライブ……!)

ベジータ(このライブだけは、絶対に成功させねばならん……)

ベジータ(そのためには、どんな予期せぬトラブルが生じてもすぐに対応できるように、オレがここにいなければ……)

ベジータ(……しかし……)

美希「……プロデューサー」

ベジータ「! お前……控え室に戻ったんじゃ……」

美希「そのつもりだったけど、廊下からプロデューサーの声が聞こえてきたから、気になって戻ってきちゃったの」

ベジータ「…………」

美希「……赤ちゃん、産まれるんだね」

ベジータ「!」
54 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/02/02(土) 15:09:51.51 ID:8Xf7ZKco0
美希「頑張ってお金稼がないといけないって……そういうことだったんだね」

ベジータ「! お前……何故そのことを……」

美希「プロデューサーが最初にこの事務所に来た日に、誰かと電話でそういう話してたの」

ベジータ「……聞いてやがったのか……」

美希「ねえ、プロデューサー。早く奥さんのところに行ってあげて」

ベジータ「何?」

美希「ミキ達なら大丈夫だから、奥さんの傍についていてあげてほしいの」

ベジータ「バカめ……オレがいないと不測の事態に対処できんだろうが。ライブってのは、いつ何が起こってもおかしくないんだ!」

美希「大丈夫なの!」

ベジータ「!?」
56 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/02/02(土) 15:12:22.14 ID:8Xf7ZKco0
美希「確かに、ライブにトラブルはつきものだけど……この一ヶ月、ミキ達、プロデューサーに振り回されまくって鍛えられたから……ちょっとやそっとのことでは、絶対にうろたえないの!」

ベジータ「…………」

美希「だから……ミキ達を信じてほしいの」

ベジータ「…………」

美希「…………」

ベジータ「……ちっ……」

美希「…………」

ベジータ「……くそったれぇ!」バウッ

美希「わっ!」

ベジータ「何かあったら、すぐにオレの携帯に連絡しやがれ!!」ドウッ

美希「わ、わかったのー!」

美希「…………」

美希「プロデューサーは空飛ぶ王子様だったの……」
57 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/02/02(土) 15:16:10.45 ID:8Xf7ZKco0
~病院~

ベジータ「はあっ……はあっ……」

トランクス「あ、パパ!」

ブリーフ「おお、ベジータ君」

ブルマ母「まあ、凄い汗ね~」

ベジータ「ど……どうなった?」

トランクス「産まれたよ! 元気な女の子!」

ベジータ「! そうか……!」

トランクス「ほら、早く会ってあげて」グイッ

ベジータ「う、うむ……」

ブルマ「……あら、ベジータ?」

ベジータ「ブルマ」
58 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/02/02(土) 15:20:11.64 ID:8Xf7ZKco0
ブルマ「ちょっとあんた、今日は大事なライブの日じゃ……」

ベジータ「……それはそれだ。それより……」

ブルマ「?」

赤ちゃん「…………」スヤスヤ

ベジータ「……よく頑張ったな。ブルマ」

ブルマ「……まあ、ね。あんたが出産費用全部稼ぐって死ぬ気で働いてくれたんだから……私も、頑張らないわけにはいかないでしょ」

ベジータ「……うむ」

ブルマ「ああそうそう、この子の名前、ちゃんと考えておいてよね!」

赤ちゃん「…………」スヤスヤ

ベジータ「……ああ。分かっている」
60 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/02/02(土) 15:24:03.56 ID:8Xf7ZKco0
~765プロライブ会場~

ベジータ(今の時間だと……ちょうど前半が終わったあたりか)

ベジータ(とすると会場ではゲーム会社の宣伝をやってるはずだから……アイドル共は控え室にいやがるはず)

ベジータ(早く前半の状況を聞いて、後半に向けての最終確認を……)

ベジータ「戻ったぞ!」バンッ

アイドル一同「!?」

ベジータ「あっ」

美希「えっ……えっ……えっちなのー!」

ベジータ「すっ、すまん!」バタンッ

ベジータ(し、しまった……この時間に衣装替えをする予定だったな……くそったれぇ!)
62 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/02/02(土) 15:31:01.07 ID:8Xf7ZKco0
ベジータ(しかし美希のヤツ、あんなに大人っぽいブラジャーを着けてやがるとは……)

ベジータ(流石はカカロットの隠し子といったところか……)

ベジータ(そういえば、ドタバタしていてまだこの件をカカロットのヤロウに問い詰めていなかったな……)

ベジータ(今度、じっくり問い詰めて白状させてやるとするか……くっくっく)

ベジータ(……ん? ……『ブラジャー』……?)

ベジータ(…………)
~翌日・病院~

ブルマ「『ブラ』かあ。あんたにしてはいいネーミングセンスじゃない! 決まりね!」

ベジータ「……ふん。当然だ!」

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