【まどマギ・クロスSS】ほむら「インキュベーター! またまどかに契約を迫りに……って、え?」

【まどマギ・クロスSS】ほむら「インキュベーター! またまどかに契約を迫りに……って、え?」

1:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/02/07(火) 13:05:47.41 ID:5SpbIoPN0
C.C.「インキュベーター? 何だそれは」

ほむら「あ、すいません。知り合いに似てたもので……失礼します」ササッ

C.C.「……」
3:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/02/07(火) 13:06:32.83 ID:P7Yj46Eq0
似て…る?
6:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/02/07(火) 13:08:11.52 ID:5SpbIoPN0
ほむら「(あ~、何やってるのよ……めっちゃ恥ずかしいじゃない……。でも確かに契約って単語が聞こえて……)」

C.C.「おい」

ほむら「わっ!?」

C.C.「お前……まさか」

ほむら「な、何ですか?」

C.C.「いや、人違いだ。ふふっ、これでお互い様だな」

ほむら「……?」
8:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/02/07(火) 13:11:18.51 ID:5SpbIoPN0
魔女「ギョギョギョギョwwwwww」

ほむら「うぐっ!!!」

魔女「ギョギョギョwww」

ほむら「(しまったっ……! いつの間にか結界に……身体も拘束された……。はっ、そういえばあの人は!?)」ギリギリ

魔女「ギョギョギョwwwwwww」

C.C.「うっ!!!」ドスッ

ほむら「(そんな……魔女に腹を貫かれて……! わたしも動けない! このままじゃ……!)」

魔女「ギョギョギョwwwww」

ほむら「(何、何なの? こんなところで、わたし死ぬの? ……まどかっ!!)」
10:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/02/07(火) 13:14:11.87 ID:5SpbIoPN0
~~~~~~~~~~~~~~~~~~

C.C.『生き延びたいか?』

ほむら『あなたはっ!?』

C.C.『これは契約。お前に力を与える代わりに、わたしの願いを一つ叶えてもらう。契約をすればお前は人とは違う理で生きることになる。異なる摂理、異なる時間、異なる命……王の力はお前を孤独にする……その覚悟があるのなら』

ほむら『……わたしは既に人とは違う時間を生きている……今更躊躇うことはない。いいわ、結びましょう。その契約!』

~~~~~~~~~~~~~~~~~~
15:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/02/07(火) 13:17:30.94 ID:5SpbIoPN0
魔女「ギョギョギョギョwwwwww」

ほむら「お前は……『死ね』っ……!!」キュイーン

魔女「ギョギョ? ギョ、ギョギョギョ!!」ドカーン

ほむら「倒した……」フウ

C.C.「その力は気に入ったか?」

ほむら「力……」

C.C.「全てのものを従わせる、絶対遵守の力。王の力だ」

ほむら「なるほどね……。って、あなた死んだはずじゃ!?」

C.C.「細かいことは気にするな」

ほむら「全然細かくないわ……。でもこの力、何か呼称がないと不便ね」

C.C.「……」
16:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/02/07(火) 13:20:10.03 ID:5SpbIoPN0
ほむら「絶対服従ビーム……? 眼から朱雀……? <<威厳ある魔法>>マギア・マイェスタティス……?」

C.C.「一応、この力をギアスと呼ぶ奴もいた……」

ほむら「うん、ギアスね!」

C.C.「ふっ……」

ほむら「って、成り行きで話してしまったけど、あなたは何者なの?」

C.C.「C.C.とでも呼べ」

ほむら「イニシャル? ……まあいいわ。わたしは暁美ほむら。魔法少女よ」

C.C.「それでその格好か。いい趣味だな」

ほむら「こ、これはコスプレとかじゃなくて、本物よ!」

C.C.「怒るな。それくらい分かる」
17:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/02/07(火) 13:23:16.63 ID:5SpbIoPN0
ほむら「あなた、魔法少女のことを知っているの……?」

C.C.「ああ。で、その魔法少女というのは何だ?」

ほむら「……。一言でいえば、魔女を狩る存在よ。願いから生まれたのが魔法少女で、絶望から生まれたのが魔女」

C.C.「魔女か。耳が痛い」

ほむら「何かあったの?」

C.C.「いや、わたしのことを魔女だと見なす人間もいてな」

ほむら「腹を貫かれても死なないようなら、それも当然でしょうね。……でも、確かにそうね。魔法少女もいいものではないわ。わたしたちが狩っている魔女が、魔法少女のなれはてなのだから」

C.C.「魔法少女とやらのシステムを作ったやつには笑いのセンスがあるな」

ほむら「ええ、とんだ皮肉ね」
19:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/02/07(火) 13:26:23.94 ID:5SpbIoPN0
C.C.「わたしと契約したからには、しばらくわたしを家に泊めてもらうぞ」

ほむら「えっ!? まさかそれがあなたの願い……」

C.C.「それとこれとは別だ」

ほむら「まあいいわ……。一人暮らしだし。……そういえばあなた、さっきわたしを誰かと間違えていたわよね?」

C.C.「あぁ、それは気にするな。性別も違った」

ほむら「男の人?」

C.C.「そんなところだ。黒髪と瞳の色が少し似ていただけだよ」

ほむら「そう」
20:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/02/07(火) 13:29:26.14 ID:5SpbIoPN0
夜 ほむらの家

ほむら「布団は一つしかないのだけど」

C.C.「男は床で寝ろ……という訳にもいかないな。一緒に寝るか?」

ほむら「そうするしかないようね。……」モゾモゾ

C.C.「……どうした?」モゾモゾ

ほむら「あなたはいくつなのかしら」

C.C.「年齢か? そうだな、もう数えるのも忘れたさ」

ほむら「……わたしの少し上にしか見えないけど」

C.C.「細かいことは気にするな。ふぁっ。わたしは寝るぞ」
22:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/02/07(火) 13:32:48.90 ID:5SpbIoPN0
ほむら「ちょっと……。……寝ちゃった」

ほむら「思いがけないところで新しい力を手に入れたわ……」

ほむら「中々使えそうね。いくつか検証したいこともあるけれど……」

ほむら「……今はまだ、この時間軸が始まってから間もない。ギアスを使えば今までとは違った展開が望めるかもしれない」

ほむら「まどか……」

ほむら「zzz……」
24:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/02/07(火) 13:35:46.77 ID:5SpbIoPN0
翌日

C.C.「どこに行くんだ?」

ほむら「……まだあなたにわたしの目的を説明していなかったわね」

C.C.「一応聞いてやろう」

ほむら「魔法少女のシステムに関しては昨日説明した通り、わたしたちはひとつだけ願いを叶えてもらう代わりに魔法少女になる」

C.C.「お前の願いとは?」

ほむら「鹿目まどか。やがて魔女となって滅んでゆく運命にある少女を救うこと。
わたしはかつて、こことは違う時間軸でまどかと出会った。その時間軸で彼女は強大な魔女に挑んで、死んでしまったわ。
だからわたしの願いは、まどかとの出会いをやり直すこと。それからまどかが救われる結末を目指して何度も同じ時間を繰り返している」

C.C.「ほう……」
25:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/02/07(火) 13:38:28.00 ID:5SpbIoPN0
ほむら「今、まどかは巴マミという魔法少女の魔女退治についていっているわ。今日はその監視よ」

C.C.「……お前はわたしと似ているのかもしれないな」

ほむら「? どこが?」

C.C.「まあいい。ところでわたしはこうして出歩いていていいのか?」

ほむら「別に構わないわ。どうして?」

C.C.「いや、昔契約した奴はわたしの行動に一々うるさかったんでな」

ほむら「昔契約した人?」

C.C.「所謂テロリストというやつだった。まあお前は素顔を隠す必要もないだろうから……」

ほむら「その人のこと、詳しく教えてくれないかしら」
27:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/02/07(火) 13:42:20.28 ID:5SpbIoPN0
C.C.「何故だ?」

ほむら「ギアスの力を時間遡航の際に持ち越せるとは限らないわ。だから、この周回でケリを着けたい。その為に、昔の契約者の話を参考にしたいの」

C.C.「ふむ。……参考になることなどなさそうだが。奴は顔を仮面で覆い、素性を隠して行動していた。
基本的に自分の頭脳を武器にして戦い、ギアスはここぞというときにしか使わず、奴の目的は中々規模が大きかったので、集団を組織してそれを利用していた。
……そんなところか」

ほむら「素性を隠す……集団を組織……」

C.C.「……おい?」

ほむら「いいかもしれないわね!」

C.C.「ほむら?」
28:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/02/07(火) 13:44:17.48 ID:5SpbIoPN0
ほむら「今回はまだわたしが魔法少女だと知られていない。学校ではクラスメートとして、放課後は謎の仮面の男としてまどかを見守る! いいアイディアだわ」

C.C.「……すごく変態っぽいな」

ほむら「そうと決まれば早速準備を始めましょう」

C.C.「家に戻るのか?」

ほむら「計画の立て直しよ!」
29:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/02/07(火) 13:47:20.82 ID:5SpbIoPN0
ほむホーム

ほむら「出来たわ! マスクと衣装! マスクは眼の部分が自動で開閉し、変声器付き。ブーツは背を高く見せるシークレットブーツよ」

C.C.「……器用だな」

ほむら「大分魔力を消費したけど。まぁグリーフシードは腐るほどあるからいいわ。それと、組織の計画も考えないと」

C.C.「ほう」

ほむら「その名も……『まどか親衛隊』!!」

C.C.「(あいつよりひどい……)」

ほむら「さっそくメンバー集めを始めましょう」

C.C.「そんな意味不明の集団に加わろうとする奴などいないと思うが」

ほむら「あてならあるわ。……そういえばC.C.」

C.C.「ん?」
30:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/02/07(火) 13:50:14.78 ID:5SpbIoPN0
ほむら「あなたは、わたしとの契約に関してまだ言っていないことはないかしら」

C.C.「何だそれは」

ほむら「魔法少女の契約のように、不都合な内容が隠されていたら困るでしょう? ……もっとも、契約してしまった今となってはどうしようもないけれど」

C.C.「わたしがその問いに対して正直に答えるという保証もないな」

ほむら「参考程度に聞かせてもらいたい」

C.C.「……まぁ特にない。強いていえば、ギアスは使えば使うほどその力を増すということだ」

ほむら「いいことじゃない」

C.C.「初めのうちはいいんだがな……いずれ自分でも制御が効かなくなるかもしれない」

ほむら「なるほどね。憶えておくわ」

C.C.「……」
31:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/02/07(火) 13:52:13.71 ID:5SpbIoPN0
ほむら「さて、出かけるわよ」

C.C.「どこへ行く」

ほむら「まどか親衛隊のメンバー集めよ」

C.C.「そうか。わたしはここに残る」

ほむら「好きにして」
32:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/02/07(火) 13:55:26.68 ID:5SpbIoPN0

ピンポーン

マミ「(誰かしら、こんな遅くに……)」

マミ「はーい。……!!?」

???「巴マミね」

マミ「(へ、変質者……? 全身タイツにマント、その上トゲトゲした仮面……)」

???「わたしの名は……ゼロ!」

マミ「胸が?」

ゼロ「うるさい!」

マミ「ひっ!」
33:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/02/07(火) 13:58:35.78 ID:5SpbIoPN0
ゼロ「用件は一つ。わたしと共に、鹿目まどかの保護をしてほしい」

マミ「……あなた、鹿目さんと知り合いなの?」

ゼロ「わたしの正体に関する質問には答えられないわ」

マミ「何よそれ……」

ゼロ「わたしは鹿目まどかを魔法少女にせず守り抜きたい。そのために力を貸して」

マミ「お断りよ。誰があなたみたいな怪しい人と……」

ゼロ「そう。残念ね。なら……」キュイーン

マミ「……!?」

ゼロ「あなたの意思に関わらず従ってもらいましょう。ゼロが命じる……」

マミ「な、何なの?」

ゼロ「あなたは……」
35:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/02/07(火) 14:01:12.09 ID:5SpbIoPN0
QB「やあ、一部始終は見させてもらったよ。ゼロ」

ゼロ「……」

QB「君の持つ絶対遵守の力、実に興味深いね」

ゼロ「……『死ね』」キュイーン

QB「……」

ゼロ「どうやらお前には効かないようね」

QB「そのようだ。ゼロ、君は何者だい? 少なくとも地球人はそのような力を持ち合わせてはいないはず」

ゼロ「何も答えることはないわ……」
37:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/02/07(火) 14:04:35.17 ID:5SpbIoPN0
QB「そうかい。まあいずれはっきりさせてもらうよ。ただ、これくらいは訊いていいだろう? 君はマミを味方につけたかったはずだ。それなのになぜ、『仲間になれ』とギアスをかけなかった?」

ゼロ「……」

QB「やれやれ。君たちの考えることは分からないなあ」

ゼロ「(仲間になるようギアスをかければ、その時点で巴マミの人格は半ば失われる……。そんな形で彼女を仲間にするのは嫌だった。
だから、せめて魔法少女の真実を知っても速まらないよう……『生きて』とギアスをかけた)」
38:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/02/07(火) 14:07:15.43 ID:5SpbIoPN0
ほむホーム

C.C.「おう、帰ったか」

ほむら「ええ」

C.C.「仲間探しはどうだったんだ?」

ほむら「失敗よ」

C.C.「そうか」

ほむら「ところで、この力についてもう少し知りたい」

C.C.「ほう?」

ほむら「どうやら人間以外にはギアスは効かないようね」

C.C.「さあな。全ての動物に試したわけではないから分からん」

ほむら「でも、魔女には効いたわ。元人間だったからなのかしら」

C.C.「そうなのかもな」
40:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/02/07(火) 14:10:23.44 ID:5SpbIoPN0
ほむら「継続期間はどのくらい? 永続的と見ていいのかしら」

C.C.「わたしの知る限り、時間の経過によりギアスが解けたという話はない」

ほむら「鏡などで反射は可能?」

C.C.「ああ。奴もやっていた」

ほむら「逆にサングラスなどで防がれるのかしら」

C.C.「ある程度色が付いていればな」

ほむら「射程距離はどの程度?」

C.C.「正確には分からんが、普通に肉眼で相手の眼が認められる範囲だろう」

ほむら「それだけ分かれば十分よ」

C.C.「ああ、言い忘れていたが、ギアスは同じ人間には二度とかけられない」

ほむら「……そういうことは早く言ってほしかったわ」
43:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/02/07(火) 14:13:34.89 ID:5SpbIoPN0
C.C.「ところで、お前の願いはまどかとかいう奴を守りたいとのことだったな」

ほむら「ええ」

C.C.「なら、そいつに『魔法少女の契約をするな』、とギアスをかければいいじゃないか」

ほむら「……そういうわけにはいかないわ」

C.C.「何故」

ほむら「まどかの意思を踏みにじるような真似はしたくないもの」

C.C.「変なところで甘ちゃんだな、お前は。まあわたしは自分の願いが叶えられればそれでいい」
44:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/02/07(火) 14:16:07.93 ID:5SpbIoPN0
数日後

マミ「ここね」

まどか「マミさん……」

ほむら「待って」

マミ「あなた……。言ったでしょう? 二度と会いたくないって」

ほむら「この魔女は、わたしが相手をする。あなたたちの安全は保障するわ」

マミ「信用すると思って?」シュルルッ

ほむら「あうっ! ……こ、こんなことしてる場合じゃ……」ギリッ

マミ「怪我させるつもりはないわ。大人しくしてたら帰りに解放してあげる」

ほむら「待って……!」
45:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/02/07(火) 14:18:29.14 ID:5SpbIoPN0
~~~~~~~~~~~~~~

シャルロッテ「あ~ん」

マミ「え……?」

シャルロッテ「ぱくっ」

さやか「ああっ……!」

まどか「マミさん……!」

~~~~~~~~~~~~~~~

ほむら「拘束が解けた……。まさか!」

ほむら「急がないとっ! ……いや、ここは……」

~~~~~~~~~~~~~~~
47:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/02/07(火) 14:21:30.96 ID:5SpbIoPN0
さやか「マミさんが……食べられた……」

QB「二人とも、僕と契約を! 早く!」

ゼロ「その必要はないわ」

まどか「!?」

ゼロ「こいつの相手をするのは、……わたし!」

ボーン ドカーン

シャルロッテ「あばばばばばば」

ゼロ「危ないところだったわね」

さやか「でも……マミさんは……」

ゼロ「まだ希望を失うには早いわ」

まどか「え?」

ゼロ「この辺りに巴マミのソウルジェムが落ちてないか、探しなさい」

まどか「は、はい!」
48:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/02/07(火) 14:24:29.09 ID:5SpbIoPN0
数分後

まどか「あ、ありました!」

ゼロ「ふむ、大分濁っているわね。でも無傷なら問題ない。わたしのグリーフシードを使いましょう」

さやか「グリーフシードをあんなに……」

ゼロ「さて、濁りが取れたわ。後は……」

まどか「あ、マミさんの身体が……」

さやか「何もないところから浮かび上がってくる……!?」

マミ「……ここは?」

まどか「マミさーん!」ダキッ

さやか「ど、どういうことなの?」
50:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/02/07(火) 14:28:47.09 ID:5SpbIoPN0
ゼロ「数日ぶりね、巴マミ」

マミ「あなた……。確か、ゼロとか言ったわね」

ゼロ「そこの青いのが腑に落ちないみたいだから説明しておくわ。ソウルジェムは魔法少女の命そのものなの。
だから、肉体がダメージを受けてもソウルジェムが砕かれない限り魔法少女に死はない」

マミ「え、何? ソウルジェムがわたしたちの命そのもの……?」

ゼロ「そうでなければ、今あなたが生きている説明がつかないわ」

マミ「……」

ゼロ「多少ショッキングかもしれないけれど、諦めて。そのおかげであなたは生き延びることができたんだし。じゃあわたしはこの辺りで失礼するわ」
52:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/02/07(火) 14:31:19.96 ID:5SpbIoPN0
まどか「あ、あなたは……?」

ゼロ「わたしはゼロ。まどかを守り、見滝原を守るものよ」ダッ

さやか「ゼロ……?」

マミ「(ソウルジェムが濁り切ってしまう……? 濁り切るとどうなるのかしら? やっぱり死ぬの? それとも……)」

さやか「と、とにかくマミさんが生きててよかった!」

マミ「ええ。ごめんね、心配掛けて」
54:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/02/07(火) 14:34:42.31 ID:5SpbIoPN0
ほむホーム

ほむら「礼を言うわC.C.」

C.C.「ん?」

ほむら「たとえ肉体がダメージを受けただけだとしても、『死んだ』という意識はソウルジェムを一瞬で黒く濁らせるわ。
『生きろ』というギアスがあったから、巴マミは生き延びた。ギアスのおかげで、今までになかった道を切り開くことが出来た。あなたのおかげよ」

C.C.「そうか。……ならひとつご褒美をくれ」

ほむら「何? 聞けることなら」

C.C.「ピザが食いたい」

ほむら「そんなのでいいの? なら今からとって一緒に食べましょう」

C.C.「……」

ほむら「どうしたの? 変な顔して」

C.C.「いや、何でもない」
55:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/02/07(火) 14:37:22.27 ID:5SpbIoPN0
翌日 登校時

マミ「おはよう」

まどか「あ、マミさん」

マミ「何の話をしてたの?」

さやか「昨日のゼロのことですよー。あいつ何者なんだろう」

マミ「ゼロね……。実は以前、ゼロがわたしの家に来たことがあったの」

さやか「ええっ!? そうなんですか?」

マミ「何でも『まどか親衛隊』のメンバーを探しているとか……。あのときは気味が悪くて突っぱねたけど、わたしたちを助けてくれたし、案外いい人なのかもね」

まどか「『まどか親衛隊』……」

さやか「良かったじゃん、まどかにもファンが出来て」

まどか「でもどこの誰かも分からないんじゃあ……」

マミ「何にせよ、魔女の結界に入って魔女を倒せるということは、魔法少女、あるいはそれに匹敵する力をもった何者かなんでしょうね」

さやか「(……)」
56:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/02/07(火) 14:40:49.46 ID:5SpbIoPN0
ほむホーム

ほむら「ただいま」

C.C.「もぐもぐ」

ほむら「またピザをとったの? まあいいけど……。ギアスをかければ倒せるから、最近魔女退治が楽でいいわ」

C.C.「魔女退治にギアスを使っているのか」

ほむら「余計な魔力消費は避けたいのよ」

C.C.「じゃあもう随分ギアスを使ったんだろうな」

ほむら「そうね……。もう軽く五十回くらいは」

C.C.「そうか……」
58:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/02/07(火) 14:43:12.84 ID:5SpbIoPN0
ほむら「それがどうかしたの?」

C.C.「別に、何でもない」

ほむら「随分と『何でもない』が多いのね、あなたは」

C.C.「何でもないから何でもないと言うんだ」

ほむら「……そう」

C.C.「で、次はどうするんだ? 巴マミとやらの救出には成功したんだろう?」

ほむら「ええ。でも、彼女に仲間になってもらうにはまだ時間がかかる。その間に他を当たるわ」

C.C.「鹿目まどかのことはいいのか?」

ほむら「まどかは巴マミが魔女にひどく傷つけられている姿を見た。当分は魔法少女になりたいなんて気は起こさないでしょうね。ただ、美樹さやかは契約しかねない……」

C.C.「『契約するな』とギアスをかければいい」

ほむら「……そうね。佐倉杏子を懐柔した後には美樹さやかの方に回るわ」
59:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/02/07(火) 14:46:20.19 ID:5SpbIoPN0
翌日 ゲームセンター

杏子「♪~」

ゼロ「佐倉杏子ね」

杏子「ん? ……何だてめえっ!」

ゼロ「そんなに警戒しないでほしいのだけど」

杏子「するなっつーほうが無理だろ! こんな怪しい奴に絡まれりゃ」

ゼロ「わたしはゼロ。魔法少女に関わりを持つ者よ」

杏子「……魔法少女のことも知ってんのか。目的は何だい?」

ゼロ「二週間後、この街にワルプルギスの夜が来る」

杏子「……ワルプルギスの夜か。一人で倒すのはちょいとキツい相手だね」

ゼロ「力を貸してほしい。佐倉杏子」
61:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/02/07(火) 14:49:46.64 ID:5SpbIoPN0
杏子「あんたは何が出来るんだい?」

ゼロ「わたしは魔法少女と同等の力を持っている。数人がかりならば倒せるはずよ。その為に、『まどか親衛隊』のメンバーになりなさい」

杏子「まど……なんだって?」

ゼロ「『まどか親衛隊』よ。わたしが対ワルプルギスの夜用に作ろうとしている組織」

杏子「ネーミングが良く分かんねーけど、まあいいだろ。ワルプルギスの夜が来たらあたしも無事じゃ済まないだろうからな」

ゼロ「恩に着るわ」
63:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/02/07(火) 14:52:16.03 ID:5SpbIoPN0
ほむホーム

ほむら「佐倉杏子の懐柔は上手く言ったわ。彼女は話が早くて助かる」

C.C.「そうか。……なぁ」

ほむら「何?」

C.C.「わるぷるぎすの夜……とやらだが、魔女にギアスが効くのなら、そいつにギアスかければ終わりじゃないのか?」

ほむら「出来ることならそうしたいわ。でもあの魔女は巨大で、ギアスの射程距離まで接近することも中々困難なのよ」

C.C.「そうなのか」

ほむら「まぁ一応ギアスを活用する形で作戦は練ってあるわ。さて、後は美樹さやかの対策ね」
66:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/02/07(火) 14:55:28.54 ID:5SpbIoPN0
翌日 下校時

まどか「じゃあね、さやかちゃん」

さやか「ばいばーい」

さやか「♪~」

ゼロ「美樹さやか」

さやか「うわっ! あんた……」

ゼロ「あなたに話がある。そこの喫茶店にでも入らない?」

さやか「いや、遠慮します」

ゼロ「あなたにとって不都合な話ではないわ」

さやか「いや、そうじゃなくて……その格好で喫茶店に入るのはちょっと……」

ゼロ「……それもそうね。じゃあそこのビルの屋上で」
67:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/02/07(火) 14:58:23.02 ID:5SpbIoPN0
屋上

ゼロ「単刀直入に言うと、美樹さやか、魔法少女になるのはやめなさい」

さやか「! ……何であんたにそんなこと言われなきゃならないのよ」

ゼロ「巴マミを見て分かったでしょう。魔法少女は生半可なものじゃないの」

さやか「ああ、分かってるよ。それでも、あたしには助けたい人がいるんだよ!」

ゼロ「上条恭介」

さやか「……何で知ってんの」

ゼロ「わたしの情報網を甘く見ない方がいい。美樹さやか、この契約は、あなたも、上条恭介も不幸にする」

さやか「……あんた何者? 目的は何?」

ゼロ「……」
68:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/02/07(火) 15:01:08.36 ID:5SpbIoPN0
さやか「何であたしを魔法少女にさせたくないの? あたしが危険にさらされるから? 赤の他人のあんたがあたしの心配してくれるってわけ?」

ゼロ「……これは、言わないといけないのかしら」

さやか「あんたの素性もはっきりしてないのに、あんたの説得に乗るわけないじゃん」

ゼロ「(……仕方ない)」

さやか「正体明かせないの? じゃああたしは……」

ゼロ「待って」

さやか「!」

ゼロ「誰にも言わないと約束して」

さやか「……正体、見せてくれるんだ」
69:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/02/07(火) 15:04:33.05 ID:5SpbIoPN0
ゼロ「ええ。わたしが……ゼロよ」ファサ

さやか「!! ……ほむら」

ほむら「あまり驚かないのね」

さやか「まぁ何となくそんな気はしていたよ」

ほむら「わたしの目的は、まどかを救うことよ」

さやか「まどかを?」

ほむら「あと少しで、この街にワルプルギスの夜が来る。魔法少女が相手にするにはあまりに危険な魔女よ。まどかはこのままだと、その魔女との戦いで死んでしまう運命にある」

さやか「何でそんなことが分かるのさ」

ほむら「それは……」

ほむら「~~~~~」

ほむら「~~~」
70:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/02/07(火) 15:07:08.23 ID:5SpbIoPN0
ほむら「~~~~」

さやか「なるほどね」

ほむら「信じてくれるの?」

さやか「一応信じとくよ。それならあんたがあたしに契約させたくないってのも納得がいく」

ほむら「そう」

さやか「だけどあと一つ腑に落ちないんだよねぇ……。あんた、この前魔女を手も触れずに殺してたでしょ?」

ほむら「! ……鋭いのね」

さやか「あの力は何? さすがにあれはちょっと怖いよ」

ほむら「(あまり明かしたくなかったけど、仕方ない。このままいけばギアスなしで説得には応じてくれそうだし、この話が終わったら他言無用とギアスをかければいい)……ギアスよ」

さやか「ギアス?」

ほむら「簡単に言うなら、わたしの命令を何でも聞かせる力」
71:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/02/07(火) 15:10:43.11 ID:5SpbIoPN0
さやか「何それ、冗談でしょ?」

ほむら「本当よ。例えばあの時は、魔女に『死ね』とギアスをかけて……」

さやか「『死ね』……」
72:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/02/07(火) 15:11:01.06 ID:5SpbIoPN0
ほむら「あの力は魔女にも通用するの……美樹さやか……?」

さやか「……うん、分かった」

ほむら「っ!? 美樹さやか、危ないわ! 落ちっ……」

さやか「じゃあね」ユラッ

ほむら「さやか……!!」
76:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/02/07(火) 15:12:30.59 ID:5SpbIoPN0
~~~~~~~

まどか「忘れ物しちゃった……学校まだ開いてるかな」

さやか「」ドシャッ

まどか「ひっ! な、何……?」

まどか「……さやか……ちゃん?」

まどか「さやかちゃん!?」

まどか「このビルから……? あ、あそこにいるのは……」

まどか「……ゼロ……?」

~~~~~~~~~
78:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/02/07(火) 15:13:45.28 ID:5SpbIoPN0
C.C.「おいおい、何も殺さなくてもよかったんじゃないか?」

ほむら「違う……」

C.C.「ん?」

ほむら「わたしは……ギアスをかけていない……」

C.C.「(……またか)」
81:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/02/07(火) 15:16:12.66 ID:5SpbIoPN0
数日後

マミ「美樹さん……どうして自殺なんか……」

まどか「……」

マミ「鹿目さん?」

まどか「マミさん、思い違いかもしれないんですが……」

まどか「~~~~」

マミ「近くにゼロがいた?」

まどか「はい。さやかちゃんが……その……飛び降りたと思われるビルの屋上に……」

マミ「……少し事情を聞いてみる必要がありそうね」
84:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/02/07(火) 15:19:13.34 ID:5SpbIoPN0
あるビルの貸会議室

ゼロ「……と、作戦の全貌はこんな感じよ」

杏子「そうかい。で、その仮面は結局とってくれないわけだ」

ゼロ「申し訳ないけど、そうね」

杏子「いや、別にいいよ。下手に素性知るよりかは利害関係でつるむ方がまだ信用できるってもんだ」

ゼロ「理解してもらえて助かる」

杏子「たださ、今日のあんたちょっと元気ないように見えるんだけど」

ゼロ「……そうかしら」

杏子「ま、気のせいだよな。仮面被ってるやつが元気なさそうとか、おかしな話だ」

ゼロ「ええ、おかしな話ね」

杏子「今日はこれで終わりか?」

ゼロ「ええ、わたしもこれから用事がある」
85:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/02/07(火) 15:22:27.28 ID:5SpbIoPN0
マミの家 玄関前

ゼロ「(巴マミには『生きて』とギアスをかけた……)」

ゼロ「(つまり、ソウルジェムの秘密を知っても、巴マミは死ぬことが出来ない)」

ゼロ「(逆に、取り乱してわたしたちを襲うこともない)」

ゼロ「(そこから徐々に説得していけば、可能性はある!)」

ピンポーン

マミ「……あなた……」

ゼロ「話がある。今度は聞いてもらえると思っているのだけど」

マミ「ええ。上がってちょうだい」

ゼロ「お邪魔するわ」
86:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/02/07(火) 15:25:18.11 ID:5SpbIoPN0
マミ「(ゼロ……鹿目さんが言っていたこと……どうなの……?)」

ゼロ「今日は、あなたにソウルジェムの秘密を伝えに来た」

マミ「ソウルジェムの秘密? わたしたちの命はソウルジェムそのものだとか言っていたわね」

ゼロ「ええ。それも本当だし、まだあるの」

ゼロ「~~~~」

ゼロ「~~~」

マミ「……じゃあ、何? わたしが今まで倒してきた魔女は皆魔法少女で、わたしもいずれは魔女になる運命だと言うの……?」

ゼロ「残念だけど、それが事実」

マミ「そんな……もう、死ぬしか……。ううっ!?」

ゼロ「……」

マミ「何で……? 死にたいのに、身体が動かない……」

ゼロ「しばらく考えなさい。冷静になれば見方も変わってくるはずよ」

マミ「あなた、わたしに何を……ううっ……」

バタン
87:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/02/07(火) 15:28:23.21 ID:5SpbIoPN0
ほむホーム

C.C.「随分と落ち着いているんだな。過失で友を殺してしまったばかりだというのに」

ほむら「幾度となく繰り返す内に、もう人間らしい心なんて忘れてしまったようね」

C.C.「……お前はわたしを恨むか?」

ほむら「恨む? ふふっ、とんでもない。事態は全てクリアー。今までにないほど上手く進んでいるわ。あなたのおかげよ」

C.C.「……」

ほむら「わたしは、王の力に負けたりはしない」
90:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/02/07(火) 15:30:38.64 ID:5SpbIoPN0
翌日

マミ宅

マミ「……朝」

マミ「……わたしのソウルジェム」

マミ「夢じゃないのね」

マミ「受け容れるしかないの……?」
91:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/02/07(火) 15:31:02.47 ID:5SpbIoPN0
まどかの家

まどか「(さやかちゃん……)」

QB「やあ、まどか」

まどか「QB……どうしたの?」

QB「実は今日、君に耳よりな情報を持ってきたんだ」

まどか「何?」

QB「ゼロ。彼女の持つ力の正体が分かったんだよ」

まどか「ゼロ……」
93:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/02/07(火) 15:33:17.57 ID:5SpbIoPN0
マミ宅

ピンポーン

マミ「……来ると思っていたわ」

ゼロ「気持ちの整理はついた?」

マミ「ええ」シュルルッ

ゼロ「リボンで拘束!? 巴マミ、どういうつもり!?」

マミ「この子に訊いた方がいいんじゃないかしら」

ゼロ「……?」

まどか「こんにちは、ゼロさん」

ゼロ「(……まどか……?)」
94:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/02/07(火) 15:36:33.25 ID:5SpbIoPN0
まどか「さやかちゃんが死んでしまいました」

ゼロ「……話には聞いたわ。不幸なことね」

まどか「さやかちゃんは明るくて、自殺なんかする子じゃないんです」

ゼロ「何が言いたいの……?」

まどか「便利な力ですね、ギアス」

ゼロ「!?」

まどか「見せてもらいます。あなたの素顔。マミさん、お願い」

マミ「ええ」バンッ

ほむら「くっ……」
96:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/02/07(火) 15:39:17.40 ID:5SpbIoPN0
まどか「信じたくは……なかったよ」

ほむら「気付いていたの?」

まどか「顔は隠れてても、背格好や仕草、全部ほむらちゃんだったもん。……何でさやかちゃんを殺したの?」

ほむら「……必要な犠牲だったわ」

まどか「必要!? どうして!? どんな目的があったとしても、それで人が死ななきゃならないなんておかしいよ!」

ほむら「……全ては過去、終わったことよ」

まどか「過去っ!?」

マミ「……暁美さん、どうやらあなたを生かしておく理由はないようね」チャキッ

ほむら「くっ……」

マミ「あなたのソウルジェムは、確か指輪になっていたのよね……」
99:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/02/07(火) 15:42:47.44 ID:5SpbIoPN0
杏子「おっと!!」ザッ

マミ「!?」

杏子「誰かと思えばマミじゃねーか。久しぶりだな」

マミ「佐倉さん……!? あなた……!!」

杏子「いつまで縛られてんだ、ほらよ」

ほむら「助かったわ。いざというときの為にあなたに待機してもらっていて良かった」

杏子「何だよ、素顔は随分可愛らしいんだな」

マミ「佐倉さん、何でゼロなんかの味方をっ!」

杏子「別に。今はたまたまコイツと組んでるだけって話さ。まぁ……今ここであんたとやり合う気はないよ。あばよっ」

マミ「佐倉さん、ゼロっ……! 待ちなさいっ……!」

まどか「逃がしましたね……」

マミ「鹿目さん……」

まどか「まぁ、今回はいいでしょう。だけど、ほむらちゃん……次は必ず……。ティヒヒ」
100:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/02/07(火) 15:45:39.85 ID:5SpbIoPN0
ほむホーム

ほむら「……まずいわ」

C.C.「どうした。息を切らして帰ってくるなんて珍しい」

ほむら「まどかに、契約の理由が出来てしまった」

C.C.「……」

ほむら「それも、わたしへの復讐という……」

C.C.「(つくづくこの力は業が深いな……)」

ほむら「もう、手段は選んでいられない!」

C.C.「鹿目まどかにギアスをかけるのか?」

ほむら「さっきやっておくべきだったわね。まだ遠くへは行っていないはず……」ダッ

C.C.「(あと少しか……)」
102:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/02/07(火) 15:48:32.40 ID:5SpbIoPN0

ほむら「はぁ……はぁ……」

ほむら「まどか……どこにいるの……」

ほむら「そういえば……ワルプルギスの夜が来るまで、あと二日……」

ほむら「……もたもたしていられないっ!」
103:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/02/07(火) 15:48:55.12 ID:5SpbIoPN0
公園

QB「その願いは、魂を差し出すに足るものかい?」

まどか「うん」

マミ「鹿目さん……。魔法少女はいずれ魔女になる。分かっているのよね?」

まどか「ええ。それでもわたし、叶えたい願いがあるんです」

QB「さあ言ってごらん、鹿目まどか。君は何を願う?」

まどか「わたしは――」

ほむら「!! まどかっ!! ダメっ――」
104:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/02/07(火) 15:51:30.58 ID:5SpbIoPN0
まどか「さやかちゃんを生き返らせたい。わたしたちと笑ってた、あのときの姿に」

ほむら「!?」

QB「契約は成立だ。君の願いはエントロピーを凌駕した」

ほむら「まどかあああああああ!!!」

さやか「……」

まどか「さやかちゃん!」

マミ「美樹さん!」

さやか「ん……ここ……どこ?」

まどか「さやかちゃーん!!」

マミ「良かった……」
105:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/02/07(火) 15:54:17.96 ID:5SpbIoPN0
さやか「たしかあたしは……転校生と話していて……」

マミ「美樹さん、あなたはビルから飛び降りて死んでしまった。そして今鹿目さんの願いで蘇ったのよ」

さやか「まどか……」

まどか「さやかちゃん、おかえり!」ティヒヒ

さやか「何だか、よく分からないや……。でも、ありがと。まどか」

マミ「美樹さん、生き返って早々悪いんだけど、ゼロについて知らないかしら?」

さやか「ゼロ。……」

まどか「ゼロの正体がほむらちゃんだってことは、わたしたちも知ってるよ。だから大丈夫。ゼロがさやかちゃんを殺したんだよね?」

さやか「それはちょっと違うかも……」

マミ「どういうこと?」
109:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/02/07(火) 15:57:28.65 ID:5SpbIoPN0
さやか「あたしは、ゼロに契約するなと説得されてたんだ。その途中で、ギアスっていう力をゼロが持っていると知った。ゼロはギアスの説明をしていて……」

まどか「そのギアスで、さやかちゃんを殺したんでしょ?」

さやか「いや、多分あれはわざとじゃない……。どちらかというと、ギアスが暴走したという感じだった……」

マミ「じゃあ暁美さんは、本当は……」

さやか「ほむらの願いは、まどかを救うこと。近いうちに見滝原に現れる巨大魔女ワルプルギスの夜を倒すこと。そう言ってた」

まどか「わたしを……」

マミ「ワルプルギスの夜……」

ほむら「……」

まどか「ほむらちゃん……」

マミ「暁美さん」

さやか「転校生」
111:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/02/07(火) 16:00:23.01 ID:5SpbIoPN0
まどか「わたし、あなたのことを誤解してた。それはごめん」

ほむら「まどか……」

まどか「だけど、過失とはいえさやかちゃんを殺してしまったのは事実。それは紛れもなく罪」

ほむら「ええ、そうね……。どんな罰でも甘んじて受けるわ……」

まどか「ねえ、ほむらちゃん。ほむらちゃんはギアスを使えるんだよね」

ほむら「……そうよ」

まどか「なら、わたしにギアスをかけて」

ほむら「!?」

まどか「命令の内容は……」

まどか「~~~~~~」

まどか「~~~」

ほむら「……そういうこと。分かったわ」

まどか「お願い」

ほむら「暁美ほむらが命じる……」
112:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/02/07(火) 16:03:33.33 ID:5SpbIoPN0
~~~~~~~

C.C.「ギアスの役目は終わったようだな」

ほむら「C.C.」

マミ「誰かしら」

さやか「さあ……」

C.C.「お前は自分が罰を受けるべきだと言った。なら、わたしが罰を与えてやる。ふっ、なんて言うと調子がいいな」

ほむら「あなたが……?」

C.C.「今こそ、わたしの願いを明かそう」

ほむら「……」

C.C.「わたしの願いは、『死ぬこと』」

ほむら「!」
113:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/02/07(火) 16:06:32.49 ID:5SpbIoPN0
C.C.「わたしは不老不死の『コード』を持っている。これがある限り、わたしには死ぬことが出来ない。
そして『コード』を譲渡できる相手は、強力なギアスの力を持つ者だけ。ほむら、お前のような奴をずっと探していた」

ほむら「……わたしがその『コード』を受け取ったら、あなたは死んでしまうの?」

C.C.「すぐには死なんさ。いや、死のうと思ってた時期もあったがな、一人の坊やがそんな気持ちを変えてくれたよ。『コード』を失えばわたしの人生は有限になる。その有限の人生をせいぜい楽しく生きていくさ」

ほむら「……いいわ。もともと魔法少女だって似たようなものだし、不老不死の力というのは都合がいい」

C.C.「ふっ。ようやく契約が果たされたな。……ほむら」

ほむら「何?」

C.C.「嬉しかったよ。今まで契約した相手は皆わたしを憎んで死んでいった。恨まれこそすれ、感謝なんてされたのは二度目だ」

ほむら「そう。いえ、本当に……感謝している」

パアアア

ほむら「ソウルジェムに文様が……」

C.C.「恐らくそのソウルジェムは二度と割れないだろう」

ほむら「どこに行くの?」

C.C.「適当に旅して、来るべき時が来たら死ぬよ」

ほむら「そう。……元気でね」

C.C.「ああ」
116:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/02/07(火) 16:09:09.75 ID:5SpbIoPN0
さやか「……」ポカーン

マミ「どういうことかしら?」

ほむら「とりあえずわたしが不老不死になったのよ」

まどか「ほむらちゃん! ワルプルギスの夜が来るんだよね。皆で力を合わせて……」

マミ「わたしも協力するわ」

ほむら「あなたたち……」

さやか「さやかちゃんだけ魔法少女じゃないのってなんか悪い気が……」

マミ「そんなことはないわ、美樹さん。あなたは祈っていて。わたしたち皆の希望の為に」

さやか「……はい!」
117:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/02/07(火) 16:12:22.12 ID:5SpbIoPN0
二日後

杏子「幕切れはあっけなかったな」

ほむら「正直、魔法少女となったまどかがいる時点で勝ちは確定していたの」

マミ「でも街を守れてよかった」

さやか「いやー、上手くいってホント良かった!」

ほむら「皆、これからどうするの?」

さやか「あたしは、普通に女子中学生やるかな」

杏子「あたしは今まで通りやるよ。いつかどっかの魔女にブッ殺されるまでな」

マミ「わたしも暁美さんのギアスのせいで死ねそうにないし、佐倉さんと同じね」

ほむら「わたしは不死になった。これからも永遠に魔法少女として生きていく。まどかは……」
118:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/02/07(火) 16:15:17.07 ID:5SpbIoPN0
まどか「ほむらちゃんがわたしにかけたギアス」

ほむら「『希望を失わないで』」

まどか「このギアスがある限り、わたしは希望を失わない」

ほむら「魔法少女としては半永久的に生きていくことになるわね」

まどか「ねえ、ほむらちゃん。魔法少女の力とギアスの力って似てるよね」

ほむら「? どうして?」

まどか「自分だけの力では叶わないことを、誰かに求める」

ほむら「そうね。願いそのものだわ」

マミ「……もうすっかり日も暮れたわね」

さやか「嵐も治まったし、非難解除されたみたい」

杏子「じゃあこの辺でお開きかね」

ほむら「そうね」

まどか「じゃあ皆、またあした」
120:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/02/07(火) 16:18:10.95 ID:5SpbIoPN0
どこかの草原

C.C.「なんだ、もうあいつらのことはいいのか?」

QB「まったく、君は困ったことをしてくれたね。おかげで僕の目論見が台無しだ」

C.C.「お前のようなゲスい契約者にはそれが相応しいだろ」

QB「ひどいなあ。君はこれからどうするんだい?」

C.C.「確かここはエリア11……いや、日本だったろ。久しぶりに懐かしいところへと行ってみるか」

QB「そうかい。僕は別の星に出向くことにするよ」

C.C.「王の力は人を孤独にする……か。やっぱり少し違うみたいだな。なぁ、ルルーシュ?」

終わり
122:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/02/07(火) 16:19:54.83 ID:YSCq8yVw0
おつかれさま

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