【Fate・クロスSS】ヒイロ・ユイ「問おう、お前が俺のマスターか?」

1: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/03/05(土) 18:24:35.17 ID:vItkAgZ50
ヒイロ…やっぱり貴方って、不思議な人ね」
「お前ほどじゃない…」

マスター:遠坂凛
真名:ヒイロ・ユイ

筋力:B
魔翌力:E
耐久:A++
幸運:E
敏捷:C
宝具:?

2: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/03/05(土) 18:29:01.60 ID:vItkAgZ50
凛(…まだ子供じゃない?どうしてこんな子が…)

ヒイロ「………」

凛「貴方どこの英雄?どうみても普通の子供だけど…」

ヒイロ「俺は英雄じゃない、ただの兵士だ。ゆえに聖杯にかける望みなどない」

凛(望みがないって…ならなんで召還に応じたっていうの)

凛「アーチャー、貴方の真名は?」

ヒイロ「…コードネームは“ヒイロ・ユイ”」

凛(ヒイロ・ユイ…聞いたことがない)

凛(はあ…なんか根暗っぽいし、ハズレかしらね)

凛「まあいいわ。アーチャー、願いがなくても聖杯戦争を戦ってもらうわよ」

ヒイロ「任務了解。直ちに開始する。」

3: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/03/05(土) 18:31:22.94 ID:vItkAgZ50
遠坂邸

ヒイロ「……」カタカタカタ

凛「何このパソコン?てゆうか何してるのよ」

ヒイロ「…この町のデータを収集している。過去の聖杯戦争の痕跡と思わしきものをな」

凛(…英霊のくせにパソコンを使いこなすってますます謎だわ。しかもめちゃくちゃ無口だし)

ヒイロ「………」

4: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/03/05(土) 18:32:14.91 ID:vItkAgZ50
学校

凛「で?何か分かったことはあったかしら?」

ヒイロ「………国のデータベースから得られるデータはなかった」

凛「まあ、そうでしょうけど…」

ヒイロ「……!」バッ!

凛「!見られているわね」

凛「アーチャー、おそらく今夜戦闘になるわ。覚悟はいい?」

ヒイロ「…問題はない、障害は取り除く」

5: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/03/05(土) 18:37:45.88 ID:vItkAgZ50
学校 夜

ランサー「どうやら気づかれちまったようだな、嬢ちゃん」

凛「槍…ランサーね、学校で戦うつもり?」

ランサー「関係ないな、さっさとサーヴァントをだし…」

パァン!

ランサー「ちぃっ、鉛弾だと!」

凛「アーチャー、その武器は?」

ヒイロ「…あいにくだが、コイツしか持ち合わせがない」チャキ

ランサー「不意打ちとはな、舐めんじゃねぞ!」

キィンキィンキィン!

ランサー「てめぇなんで宝具を使わない?」

ヒイロ「…おしゃべりが過ぎる」

パァンパァン

ランサー「効くかよぉ!!」

ヒイロ「!」

ガシィ、バッキパァン!

ランサー「くっ、脇腹をうたれたか。だが、足を折ってやったぜ!」

ヒイロ「……っ」

パキ、バキン!

ランサー「な、こいつ骨折を無理やり治しやがった…」

凛「アーチャー!宝具をつかいなさい、これじゃあジリ貧よ」

ヒイロ「………」

ランサー「へっ、使う気がないならその気にさせてやるよ、坊主!」

ランサー「刺し穿つ死棘の槍(ゲイ・ボルク)!!!」

ヒイロ「きたか…」

ガキィン!!!

ランサー「な、何!?」

宝具:ウイングガンダム
ランク:B
種別:対拠点制圧宝具
レンジ:1~?
最大補足:???

凛「は、羽のついた巨人?これがアーチャーの宝具」

ヒイロ「右腕がやられたか…だが」ウィーン

ブォン!!

ランサー「がはっ!?こ、こいつ…」

凛「何あれ…とんでもない威力」

ヒイロ「やはり、小回りでは勝てないか」

ランサー「……ちぃ、残念だがここまでだ」

ランサー「だがアーチャー、この借りはかえさせてもらう……っ!誰だ」

凛(人!?まだ、校舎に残っていたなんて!)

凛「アーチャー、追うわよ!」

ヒイロ「了解!だが、奴のスピードに間に合わん。こいつに乗れ」

ウイングガンダム バード形態

凛「そ、そのロボットに?」

7: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/03/05(土) 18:41:17.94 ID:vItkAgZ50
衛宮邸

凛「し、死ぬかと思った…。うぷっ」

凛「…って、これって」

ヒイロ「敵サーヴァント確認、推定クラスはセイバー。これより敵サーヴァントを殲滅する」

士郎「ま、また変なのがでてきた!」

セイバー「白い巨人……相手にとって不足はない!」

ブォン! ガキィン!

セイバー「くっ…光の剣だと!だが、祖国のために負けるにはいかない!」

凛「アーチャー、やめなさい!ここら辺一体を壊すつもり!?」

ヒイロ「奴は最優のサーヴァントだ。倒せるうちに倒す」

セイバー「はぁああああああ!!!!」

バキィン!!!

ヒイロ「動力をやられたか…」

凛『令呪をもって命じる、アーチャーよ。ただちに戦闘をやめよ』

ヒイロ「!」

凛「はぁ…セイバーも剣を収めなさい、こっちに戦う意思はないわ」

セイバー「…どういうことだ」

士郎「遠坂…これはいったい何なんだ」

凛「どうやら何も知らないみたいね、事情を説明しましょう」

………
……

9: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/03/05(土) 18:48:28.34 ID:vItkAgZ50
凛(あの後、話合いの末に衛宮君と協会を訪れた。)

凛(それはいいんだけど…)

ヒイロ「……」

凛(相変わらず無口ね。一言たりともしゃべらない)

凛「さて、管理者としての役目を果たしたわ…衛宮君、これからは敵同士よ」

士郎「ああ、でも遠坂…」

セイバー「シロウ!下がってください!」

ガキィィン!!!

「くすくす…会いたかったよ、お兄ちゃん」

士郎「君は…?」

イリヤ「私はイリヤ。イリヤスフィール・フォン・アインツベルン」

凛「アイツベルンのマスター……!」

イリヤ「やっちゃえ、バーサーカー!みんな殺しちゃえー!」

バーサーカー「■■■■■■■■ー!!!」

凛「アーチャー、アンタの宝具でバーサーカーを倒しなさい」

ヒイロ「…了解。バーサーカーを殲滅する」

セイバー「私も…」

ヒイロ「戦いの邪魔になる、離れていろ」

セイバー「私が足手まといだと言いたいのか!」

ヒイロ「俺の宝具では味方を巻き込みかねない。マスターたちをできるだけ遠くに逃がせ。それができるのは貴様だけだ」

凛「セイバー、アーチャーの言うとおりにして」

士郎「頼む。セイバー」

セイバー「くっ、マスターの命令なら」ダッ

イリヤ「あっ、待ちなさい!」

ヒイロ「貴様の相手は俺だ」

イリヤ「白い巨人ね。ただのハリボテよ、やっちゃえ!」

バーサーカー「■■■■■■ーーー!!!」

ガキィン ガキィン!

ヒイロ「…さっきの戦闘の損傷が残っているか」ウィーン

ヒイロ「ならば…」

ジャキィン! ズバァ!

バーサーカー「■■■■■■ーーー!?」

ヒイロ「ビームサーベルが…」

イリヤ「バーサーカーを一撃で倒すなんてね…。でも、残念私のバーサーカーはあと12回殺さなきゃ死なないんだからね」

バーサーカー「■■■■■■■■■!!!」

バキッ!

ヒイロ「ちぃっ、これ以上持たないか。なら…」バチィバチィッ

バスターライフル

ヒイロ「障害は…取り除く!」

チュドォオオオオオオンン!!!

イリヤ「きゃあああああああああっ!!!???」

10: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/03/05(土) 18:49:22.95 ID:vItkAgZ50
士郎「な、何だ!」

セイバー「この光は一体…」

凛「はあ…はあ…」

凛(あいつ、めちゃくちゃよ。私の魔翌力が…)

11: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/03/05(土) 18:51:32.10 ID:vItkAgZ50
イリヤ「は、ははは。し、死ぬかと思ったわ。まさか一撃でバーサーカーを11回[ピーーー]なんて…」

バーサーカー「■■■■■■■■ー!!!」

ヒイロ(威力を抑えすぎたか…。機体も限界だ。残った手段は…自爆だけか)

イリヤ「もう動けないようね…。バーサーカー、あいつを八つ裂きにしなさいー!」

バーサーカー「■■■■■■ーーー!!!」

ヒイロ「………」スゥ

イリヤ「?アイツ何を…」

ヒイロ「…これで任務完了だ」カチ

ドカアアアアアアンンンン!!!!!!!!

12: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/03/05(土) 18:53:34.88 ID:vItkAgZ50
士郎「何だこれは……」

セイバー「あたり一面が焼け野原に…」

遠坂「アーチャー?」

イリヤ「……」

ヒイロ「狂った奴を…お前を[ピーーー]」チャキ

士郎「よせっ、やめろ!相手は女の子だぞ」

ヒイロ「………」カチン

セイバー「…空砲?」

ヒイロ「……俺は」ドサッ

15: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/03/05(土) 19:29:32.41 ID:vItkAgZ50
翌日

ヒイロ「…ここは?」

凛「目が覚めたようね…。」

ヒイロ「………」

凛「まさか単独でバーサーカーを倒すと思わなかったわ。一体、何をしたの?」

ヒイロ「奴ならガンダムの自爆で倒した。マスターのほうは逃がしたがな…」

凛「自爆!?アンタ宝具をなんて使い方してるのよ!」

ヒイロ「命なんて安いものだ。特に俺のはな・・・」フラッ

凛「…聖杯にかける願いなんてないのにどうしてここまで」

16: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/03/05(土) 19:31:43.91 ID:vItkAgZ50
学校

士郎「遠坂、アーチャーは?」

凛「アイツは英霊よ。あんなのじゃくたばらないわ」

士郎「…アイツは自分を犠牲にして俺たちを守ろうとした。なのに俺は…」

凛「……普通はあんな簡単に自爆しようとしないわ」

士郎「それでも……誰かが傷つくぐらいなら」

凛「貴方…」

きゃああああああああ!!!!

士郎「悲鳴!?」

凛「これは……まさかサーヴァント!」

士郎「くそっ…」

凛「まちなさい!」

17: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/03/05(土) 19:33:47.01 ID:vItkAgZ50
慎二「きたな、衛宮、遠坂!」

士郎「慎二!まさかお前が学校を…」

慎二「そのとおりだ。ライダー!」

ライダー「……」スウウウウ

凛「結界が……発動した?学校の人も巻き込むつもり?」

ヒイロ「……」スウウウウ

凛「アーチャー、白い巨人は?」

ヒイロ「あれは自爆してもう使えん」

凛「…ならセイバーに戦ってもらうしかないわね」

士郎「でも、セイバーは…」

セイバー「私なら大丈夫です。下がってください」

士郎「……セイバーみんなを頼む」

セイバー「分かりました…はぁ!」

ガキィンガキィン!

18: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/03/05(土) 19:36:27.24 ID:vItkAgZ50
ライダー「……」ジャキ

ブンッ!

セイバー「ふっ!」

ガギッ!

士郎(学校にはみんながいる…藤ねえも一成も…桜も)

士郎(女の子を戦わせて…おれには何もできないのか…)

ヒイロ(奴の目…かつての俺に似ている)

ヒイロ(……今のおれは傷が癒えていない。だが…)

ヒイロ「シロウ、これを使え」

士郎「これは…」

ヒイロ「ゼロシステムのデバイスだ。だが、気をつけろ。システムに振り回されるな」

士郎「これを使えば…みんなを」スチャ

凛「アーチャー、アンタどういうつもり?」

ヒイロ「あいつらは戦わされているだけだ。かつての俺と同じように」

ヒイロ「俺たちには本当に戦うべき相手を知る必要がある…」

19: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/03/05(土) 19:44:02.76 ID:vItkAgZ50
士郎「セイバー!」

セイバー「何故きたのです。下がってください!」

ライダー「マスターが前にでるなど…!」

ブオン!

士郎「……トレースオン!」Zero system on

ガキィン!

ライダー「何!?」

セイバー「投影魔術…いつの間に」

ライダー「ばかなサーヴァントの攻撃を…」

ガキィンガキィン!

士郎(相手の行動がすべて予測できる。それに体も軽い…戦い方が頭に浮かんでくる。これがゼロシステム…)

ブオン ガキッ!

士郎「……くっぐああああ!!」

キィンキィン!

「先輩…どうして。」

士郎(!?このイメージは…)

「勝つのはお前だ。」

「間桐桜を切り捨てた以上、
お前はあらゆる手段を尽くして間桐臓硯を…、
イリヤスフィールを…、凛を…! その結末が楽しみだといったのだ」

士郎(う…ううああああ…)

「先輩。わたしといると苦しいでしょう?
だからわたし、先輩の前から消えないといけなかった。
けど、できないんです。わたしにとって、嬉しい事は先輩だけだから。」

「さらばだ。理想を抱いて溺死しろ」

「今、お前は見たはずだ。未来に待ち受ける現実を。
障害下らぬ理想にとらわれたまがい物を。それが自分の正体だと理解したか」

士郎「………」

士郎(俺の敵…。俺たちの敵)

ガキィンガキィン!

ライダー「くっ…ならば」グサッ

セイバー「あの宝具は…シロウ下がってください!」

士郎「……」スッ

凛「何をするつもり!逃げなさい!」

ヒイロ「奴はあの攻撃を止めるつもりだ…」

ライダー「騎英の手綱(ベルレフォーン)!」

士郎「熾天覆う七つの円環(ローアイアス)!!」

ばちちちちちちちちちちちち!!!!

セイバー「…はあああああ!!!!!」

ズパン!!!

ライダー「ぐわあああああああ!!!!!」

ライダー(桜…申し訳ありません…)シュウウウウウウウウウ

20: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/03/05(土) 20:12:40.81 ID:vItkAgZ50
慎二「そ、そんなライダーが…」

士郎「……」チャキ

慎二「え、衛宮?まってくれ命だけは…!」

士郎「…俺の敵、俺の命をもてあそぶもの…」

士郎「戦うもの…すべてが敵だ!!!!!」

ブオォン!

セイバー「シロウ!正気に戻ってください」

ガキン!

士郎「セイバー、そいつは学校のみんなを殺そうとした悪だ。正義のために[ピーーー]しかない」

セイバー「あなたはそんな人ではないでしょう!」

ガキィンガキィン!

士郎「セイバー……うっ!?」

「これより我が剣は貴方と共にあり、貴方の運命は私と共にある。」
「―――――ここに、契約は完了した」

「シロウ――――貴方を、愛している」

士郎「せ、い、ばー…」ドサッ

セイバー「シロウ…」ギュッ

ヒイロ「…未来は見えたか?」

士郎「……」コク

凛「アンタ…こうなることを分かって…」

21: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/03/05(土) 20:17:00.25 ID:vItkAgZ50
翌日 衛宮邸

凛「聖杯を破壊するですって?」

士郎「ゼロが見せてくれたんだ…。あの聖杯は汚染されている。手にすれば多くの血が流れる」

セイバー「切嗣…だから聖杯を破壊したのですね」

凛「セイバー、でもあなたの願いは…」

セイバー「聖杯が万能の願望器でない以上戦う意味はありません。それに私はシロウを信じています」

凛「…アーチャー、あんたは?」

ヒイロ「…俺は聖杯戦争を破壊する」

ヒイロ「聖杯がある限り、悲劇が繰り返される」

凛「…いいわ、確かにあれは人には過ぎた力のようだしね」

凛「大聖杯は柳洞寺にあるハズよ。明日、準備を整えてから向いましょう」

22: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/03/05(土) 20:21:25.16 ID:vItkAgZ50
———————————————–
凛「…これは?」

「教えてくれ、俺たちはあと何人殺せばいい?」
「あと何回、あの娘とあの子犬をころせばいいんだ」
「ゼロは俺になにも答えてはくれない」

凛「…兵器として育てられて、迷いながらも戦う」
凛「ヒイロ・ユイ…貴方は」
———————————————–

23: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/03/05(土) 20:25:14.76 ID:vItkAgZ50
ヒイロ「……」

凛「一人で行くつもり?」

ヒイロ「お前がいく必要は…」

凛「……」スッ

凛「『令呪をもって命じる!アーチャーよ!大聖杯を破壊せよ』」

凛「『重ねて令呪をもって命じる!アーチャーよ!大聖杯を破壊せよ』」

ヒイロ「お前…」

凛「勝ちなさい!負けることは許さないわ!」

ヒイロ「任務了解…!」

24: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/03/05(土) 20:32:46.58 ID:vItkAgZ50
柳洞寺

キャスター「」シュウウウウウウウ

アサシン「」シュウウウウウウウ

凛「なんとか倒せたわね」

ヒイロ「キャスターとアサシンは始末した。あとは…」

シュンシュン!

ヒイロ「!」ババッ!

ギルガメッシュ「誰の許可を得て避けているのだ。不敬だぞ」

ヒイロ「金色のサーヴァント…」

士郎「大丈夫かアーチャー!」

セイバー「アーチャー、一人で行くとは…」

セイバー「!?英雄王、なぜ貴様がここに!」

ギルガメッシュ「そう急ぐなセイバー。聖杯に近づく不届き者の気配を感じて立ち寄ったまでよ」

ヒイロ「聖杯は汚染されている。聖杯をつかっても大勢の人間が苦しむだけだ。」

ヒイロ「おれは聖杯を破壊する」

ギルガメッシュ「それがどうした?聖杯は人間の悪性に他ならぬ。そんなことはとうにしっているわ」

セイバー「聖杯が汚染されていると知って、何故聖杯を求める。英雄王!」

ギルガメッシュ「自らの罪で消え去るのなら、生きる価値などあるまい。」

ギルガメッシュ「我が欲しいものは雑種ではない。地獄の中ですら生き延びられる強気もこそ支配される価値がある
その点で言えば前回のは落第だったな。あの程度の火で死に絶えるなど、今の人間は弱すぎる」

凛「あいつ……」

ヒイロ「…俺は弱いやつが嫌いだった。」

ヒイロ「奴らはいつ自分が攻撃されるのかとたえずオドオドしていた。
誰も信じることが出来ず、いいたいことは何一つ言えない…そんな奴らを俺は許せない!」

凛「アーチャー、あなた…」

ヒイロ「だが、強者など存在しない。人類すべてが弱者なんだ。お前もおれも弱者なんだ」

ギルガメッシュ「弱者呼ばわりとは…雑種め…せめて散りざまで俺を興じさせよ!」

ヒイロ「…お前らは聖杯を破壊しろ。おれはコイツを始末する」

セイバー「ですが…」

士郎「ヒイロなら大丈夫だ。いくぞ、セイバー!」

セイバー「…ご武運を」バッ

25: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/03/05(土) 20:38:36.10 ID:vItkAgZ50
ヒュンヒュン!

ヒイロ「……!」

キィン!キィン!

凛「宝具を失ったあなたじゃ無理よ!逃げなさい!」

ギルガメッシュ「つまらん…セイバーと戦う前の余興になると思ったが、そんな価値もないとはな!」

ヒュンヒュン!ブオン!

ヒイロ「…きたか。」ビービー!

凛「この音は…」

ギルガメッシュ「空から…なんだアレは?」

宝具:ウイングガンダムゼロ(EW)

ヒイロ「ふっ…」ビュン!

ヒイロ「ゼロ、動けるか?・・・いいだろう・・・これが最後の出撃だ」

ガキーンン!!!!

凛「あれは……天使?」

ギルガメッシュ「雑種の分際で俺を見下すか!打ち落としてくれる!」

ズバンズバン!!!!

ヒイロ「……ターゲット確認、破壊する!」チャキ

ツインバスターライフル

ギルガメッシュ「何!?我が宝具を…キサマァ!!!!」

凛「英雄王の宝具をすべて吹き飛ばした…これがヒイロ・ユイの力」

ギルガメッシュ「貴様の勝ちだ、雑種。この剣を使わせることを誇りに思うが良い」

ギルガメッシュ「いでよ、宝具・エア!」

ヒイロ(…もうゼロは持たない。次が最後だ!)バチィバチィ!

ギルガメッシュ「天地乖離す開闢の星(エヌマ・エリッシュ)!!!!!!」

ヒイロ「俺は…俺は死なない!!!!」

ドガアアアアンンン!!!!!!

ギルガメッシュ「バカな!俺のエアが…ぐあああああああ!!!!!!」

ヒイロ「……ぐはっ」ガシャン!

凛「アーチャー!」

ヒイロ「……おれはもう誰もころさない、ころさなくてすむ」シュウウウウウウウウウ

凛「ヒイロ……」

士郎「…遠坂!」

凛「……聖杯は?」

士郎「セイバーが壊したよ。アイツも消えちまった」

凛「そう……」

士郎「遠坂、帰ろう…」

凛「そうね、聖杯戦争はおわったわ…」

26: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/03/05(土) 20:41:01.01 ID:vItkAgZ50
柳洞寺にあった大聖杯は破壊された。もう聖杯戦争が行われることはない

イリヤは聖杯の機能を封印され、衛宮邸で暮らしている

ヒイロ・ユイ…彼が何を考えているかいまだに分からない。
兵器として育てられ戦ってきた彼と分かり合うことができる人間は数少ないだろう

分かっていることは彼が兵士であること
そして平和のために戦っていたことである

ヒイロ「…任務、完了!」

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